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黒川真一朗

黒川真一朗の日々精進~【祝! デビュー20周年】両A面シングル「大阪演歌/東京灯り」。あなたはどちらがお好き?~

2003年に「家族」でデビューし、今年20年を迎える黒川真一朗が、伸びやかで芯のある声質を生かしながら、新たな歌唱に挑戦した意欲作が「大阪演歌」だ。前作「東京演歌」がスマッシュヒットを飛ばし、その勢いのまま舞台を大阪へと移した。両A面となるもう一曲には、東京で負けまいと生きている人への応援歌「東京灯り」を収録。メジャーデビュー20周年を機に、ますます歌の道を邁進する黒川真一朗はこの2曲をどのように表現してくれるのか?

僕にとって、いちばんの幸せとは?

――20周年おめでとうございます。

黒川 ありがとうございます。コロナ禍では、あまり活動ができませんでしたが、昨年後半からはライブなども開催させていただき、少しずつですが、歌える日常が戻ってきました。今は、皆さんの前で歌えるようになったことが幸せです。20周年だから、とくに何かをしたいということはなくて、皆さんにたくさんの歌を届けたいですね。歌を聴いていただくことが、僕にとっていちばんの幸せです。規模の大小は関係なく、全国いろんな場所で歌っていきたい。

――プレ20周年の昨年は「東京演歌」がスマッシュヒットしました。あるようでなかったタイトルと、下町の地名がたくさん登場した歌詞も話題になりました。

黒川 多くの皆さんが、すごく歌いやすいとも言ってくださいました。これまでの曲はすごく高いキーから始まることが多かったので、皆さんから「歌えない!」って多々言われていました(笑)。でも、「東京演歌」は男女関係なく歌えるし、覚えやすいメロディ。そして、東京の下町の地名が多く出てきて、「とても親しみやすい歌詞だ」と言っていただきました。

――カラオケでの人気がヒットにつながったんでしょうか?

黒川 コロナの影響で、昨年もなかなか各地を回れなかったのですが、作曲の水森(英夫)先生から「カラオケ大会の審査に行くと10人ぐらいの方が『東京演歌』を歌っていたよ」とお聞きしていました。肌感覚ではそんなに実感はなかったのですが、手応えは感じていました。ファンの皆さんにかわいがっていただいている作品です。

黒川真一朗

あぁ大阪 大阪演歌♪

――「東京演歌」に続く作品として誕生したのが、新曲「大阪演歌」です。東京から舞台が大阪へ移りました。

黒川 僕自身は大阪出身者ではないですし、大阪に親戚がいるわけでもありません。ですので静岡生まれの僕が大阪の曲を歌って受け入れられるのかどうか、正直心配でした。でも、水森先生からは「おせっかいでお人好しだけど、どこか憎めない。そんな大阪の人が好きな人の歌だから、それを黒川が表現して歌えばいいんだ」と教えられました。「大阪演歌」では大阪の人のよさを表現したいと思っています。

――最初にデモを聴いた時はどんな印象でしたか?

黒川 メロディがとてもしっとりした感じで、「いいな」って思いました。でも、最初は、どう表現したらいいかがわからず悩みました。大阪の曲は、どちらかというと粘っこく歌う印象があったので、そういう歌い方をトライしてみたら、水森先生から「それは黒川には合わない。他の歌い方にしなさい」と指摘されました。それでいろいろ試したんですが・・・。

――なかなかうまくいかなかった?

黒川 はい。でも、最後に「昭和チックに歌ってみろ!」と。そこで半ば遊びの気持ちで、三橋美智也さんや春日八郎さんのように歌ってみたら、OKが出ました。僕としてはすごく拍子抜け(苦笑)。遊びの気持ちで歌ったことが、すごく大阪っぽく聴こえたようです。黒川真一朗としては初めての歌唱法で「大阪演歌」を歌っています。

黒川真一朗

冗談みたいな本当の話

――黒川さんの歌唱力が際立っていました。

黒川 水森先生は、僕以上に僕の歌いかたや声質を知ってくださっていて、いつも僕の歌声がいちばん活きるメロディをつくってくださいます。サビの“それが なにわの いいところ”の部分は歌っていていちばん気持ちいいところになるので、僕らしく歌えるメロディラインにしてくださったのだと思っています。

――この作品をどのように歌っていきますか?

黒川 “東京”の次が“大阪”なので、なんだか冗談みたいな感じですが、内容はいたって真面目な作品です。大阪の良さを全国の皆さんに伝えるような気持ちで歌っていきたいですね。そして、「東京演歌」同様、この作品もたくさんの人に歌ってほしいと思います。

あぁ東京 東京灯り♪

――両A面のもう一曲「東京灯り」は、泣きたいことがあっても東京で頑張る主人公が歌われています。

黒川 この作品は最初、主人公が故郷へ帰るという設定でした。でも、落ち込んで一度は故郷へ帰った主人公が、もう一度東京へ出てきて頑張っている内容に変わりました。“かなしい歌を 鼻唄で”という歌詞がありますが、僕はこの歌詞がとても好きです。普通、かなしい歌って、鼻唄では歌わないじゃないですか。

――どちらかというと、うれしい時には思わず鼻唄が出ます。

黒川 そうですね。でも、「東京灯り」では、つらいのは自分だけじゃない。誰もが悲しみを持っているんだと伝えています。泣きたい時は泣けばいいんだよ、また頑張ればいいんだよっていうことです。本当に素晴らしい歌詞だと思います。

――黒川さんご自身の人生とも重なる部分はありますか?

黒川 僕自身、東京に出てきて歌手になってからも、先生からは何度も故郷へ帰れと言われました。でも、帰らずに20年間頑張ってきました。人生はいいことばかりじゃないですよね。故郷を離れて上京すれば、誰しも一匹狼なわけで、中々周りには弱みを見せられません。しかし、この曲は、かなしいのは自分ひとりじゃないよと伝えてくれて、どこか救われます。さりげない応援歌だと思います。同じような境遇の方がこの曲を聴いて、「あぁ、もう少し東京で頑張ろう」という気持ちになってもらえたら本望です。

「歌は楽しく歌わなきゃダメ」

――デビュー20周年を記念する新曲は両A面シングルとなりましたが、改めてこの20年を振り返った時に、歌に対する変化はありますか?

黒川 20~30代の頃は、歌を上手に歌うこと。それが歌手だと思っていました。音がズレるとか。そういうことはもっての外だと思っていました。上手に歌ってこそプロ。真面目に歌っていて、遊びの部分はありませんでした。それが40代になって段々と、歌は楽しく歌わなきゃダメと思うように変化しました。自分が楽しく歌うことでお客様に歌が持つメッセージが伝わるんだとわかってきました。

――その変化は経験から?

黒川 少しずつ心にも余裕が出てきたのだと思います。水森先生にも最近は「歌がうまくなってきた」と言っていただけるようになりましたので、これからも日々精進していきたいと思います。そして、今年はこれまでコロナ禍でできなかったキャンペーンを全国各地で開催したいと思っています。6月には20周年記念コンサートも予定しています。ひとりでもたくさんの方に、生の歌を聴いてもらえたらうれしいですね。

(文=小西康隆)

INFORMATION

2023年6月30日
「黒川真一朗 デビュー20周年コンサート〜感謝を込めて、心からありがとう(仮)〜」
デビュー20周年を記念したコンサートが2023年6月30日(金)、東京・江東区の亀戸文化センター(カメリアホール)で開催される。詳細は決まり次第発表。黒川真一朗 公式HPをチェック!


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2023年1月25日発売
デビュー20周年 両A面シングル
黒川真一朗「大阪演歌/東京灯り」
黒川真一朗

「大阪演歌」
作詞/さくらちさと 作曲/水森英夫 編曲/南郷達也
「東京灯り」
作詞/さくらちさと 作曲/水森英夫 編曲/南郷達也
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91481 1,400円(税込)

「大阪演歌」は大阪の味わい深い良さや温かさを描いた作品。「東京灯り」は都会で前向きに生きていく人への応援歌。20周年記念作品として、両A面シングルとして発売。ジャケット写真のタイトル題字は、黒川真一朗自身が書いた(書道三段)。

カラオケでうまく歌うコツは?

「大阪演歌」は、全体的には一つひとつの言葉を丁寧に。でも、できるだけ力を入れないで歌ってください。サビの“それが なにわの いいところ”は歌っていていちばん気持ちのいい部分ですから、思い切り振り切るように歌って、最後の“あぁ大阪 大阪演歌”のところでは気持ちよく節を回して歌うといいと思います。

「東京灯り」は“ザ・黒川真一朗”と言ってもいいほど、今までの僕の路線の作品です。レコーディングもすんなりと終わりました。歌い終わって、本当に気持ちが良かったですね。皆さんも気持ちをワーッと声を張り上げて歌ってみてください。

黒川真一朗デビュー20周年記念カラオケ大会

黒川真一朗

グランプリ獲得者に夢の大舞台を! 
黒川真一朗のデビュー20周年を記念したカラオケ大会が開催。グランプリ獲得者には6月30日開催予定の「黒川真一朗 デビュー20周年記念コンサート」で歌っていただきます!!

課題曲は以下の32曲。好きな楽曲でご応募ください。
「あかね雲」「旭川」「明日に乾杯」「一夜川」「大阪演歌」「落ち葉舟」「雄物川」「女の止まり木」「柿田川」「風の町哀詩(エレジー)」「家族」「くれない酒場」「グラスの氷」「紺屋町ブルース」「こぼれ灯」「ごめんよナ」「下北慕情」「青春の谺」「それが女の道なのよ」「旅しぐれ」「誰かあいつを知らないか」「月草の宿」「東京演歌」「東京灯り」「なだめ酒」「なみだ雨」「ふるさと紀行」「惚れほれ酒」「山彦峠」「雪花角館」「夢待ち酒場」

応募要項
以下の①~③を同封の上、応募ください。
①シングル「大阪演歌/東京灯り」に封印されている“20周年記念カラオケ大会応募券
②あなたが歌った課題曲を録音した音源(CD・DVD・MD・カセットテープなどなんでもOK)
③住所、氏名、年齢、電話番号を記載したもの
※審査料など費用はかかりません。

応募締切:2023年4月30日必着
応募先:〒141-8564 品川区北品川6-5-27 御殿山ビル4階
(株)徳間ジャパンコミュニケーションズ「黒川真一朗デビュー20周年記念カラオケ大会テープ審査」係

審査結果:テープ審査を実施氏、決勝大会出場者10名の方に電話で連絡。

決勝大会:全国決勝カラオケ大会を2023年5月上旬、都内で開催。
作曲家・水森英夫氏ほかが審査し、グランプリ1名を決定します。
※決勝大会会場までの交通費は出場者の負担となります。

グランプリ1名:2023年6月30日 東京亀戸文化センターで行われる黒川真一朗デビュー20周年記念コンサートの中で歌っていただきます。

問い合わせ先:徳間ジャパンコミュニケーションズ
TEL:03-6462-5406

※上記は掲載時時点のものです。詳細はシングル「大阪演歌/東京灯り」に封印されている応募要領を確認してください。


黒川真一朗

Profile
黒川真一朗(くろかわ・しんいちろう)
1972年8月29日、静岡県生まれ。趣味は、メダカ飼育と家庭菜園。特技は、書道(三段)。高校生の時、地元のカラオケ大会で優勝。卒業後、一度ホテルに勤めるが、1994年「第1回 五木ひろし歌謡コンクール」で優秀賞を受賞し、歌手を目指す。1999年、「桐生なおと」の名で歌手デビューを果たし、「なみだ雨」を発売。その後、作曲家・水森英夫の内弟子となり、2003年、黒川真一朗に改名し、「家族」でメジャーデビュー。2014年の「なみだ雨」で平成26年度日本歌手協会 最優秀歌唱賞を受賞。2021年は谷龍介と野中さおりの3人で、ユニット「黒谷兄弟withさおりママ」を結成。2022年の「東京演歌」がスマッシュヒット。2023年はメジャーデビュー20周年を迎え、6月にはデビュー20周年記念コンサートを開催予定。

黒川真一朗公式ホームページ
黒川真一朗公式ブログ
徳間ジャパン 黒川真一朗ページ

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