【取材日記】黒川真一朗さんが”いも兄ちゃん”から”こんにゃく野郎”へ!?
7月に新曲をリリースされる黒川真一朗さんにお話をうかがってきました。
黒川さんは昨年、デビュー20周年を迎えられ、6月には20周年記念のコンサートを開催。恩師・水森英夫先生のギター演奏で作品を披露することも初めて叶ったとうれしそうでした。
「水森先生にはこれまでもステージでご挨拶をいただくことはあったのですが、今回は『先生のギターで歌わせていただけませんか』とお願いして実現しました。先生は緊張するとおっしゃっていましたが、あれ以降、弟弟子のステージでギターを弾かれているんですよねえ(笑)。先生に初めてお目にかかったのは25年前。『いも兄ちゃんが歌手として歌っていけるのか? どんな歌を歌わせられるのか』と思われたそうで、いろんな曲をレッスンしていただき、デビューすることができました。改めて今思うことは諦めないこと。これが一番大切だと思います」
コロナ禍は落ち着いてきていましたが、まだホール内ではマスク着用がルールとなっていた時期。20周年記念コンサートの開催に懸念する声もあったそうですが、無事、終えることができてホッとした、やってよかったとも話されていました。
そんな黒川さんの新曲が「こんにゃく野郎」です。
生産高日本一を誇る群馬県の名産品 こんにゃく。おでんでは主役級の人気を誇るあの「こんにゃく」です。「こんにゃく」と「野郎」が合体しました。
じつはこの作品の前に、フォーク調の作品を何曲かいただき、すでにレコーディングも終えていたそうなんです。ところが、最後の最後に水森先生から「こんな曲もあるぞ」と提案されたのが、「こんにゃく野郎」という作品だったそうです。
「いつもなら『わかりました』となるんですが、持ち帰って考えさせていただいていいですか?」と、返事を保留した黒川さん。”こんにゃく野郎”というタイトルにネガティブなイメージを持ち、悩んだそうです。
でも、どこか憎めなくて、愛らしい主人公のことや、印象的なタイトルに”新しい黒川真一朗”を見せられるのではないかと、この作品に挑戦することを決めたそうです。
25年前に水森先生から「いも兄ちゃん」と言われた黒川さんの「こんにゃく野郎」。まさかこの芋がこんにゃく芋だったとは!?
黒川さんはコロナ禍でお伺いできなかった北海道や九州を含め今年は全国へ行って、「こんにゃく野郎」を聴いてもらいたいと意気込んでおられました。
もちろん、歌の舞台である群馬県にもたくさん足を運び、「だんご三兄弟」のように老若男女に響く作品になるといいなとも期待されていました。ちなみに黒川さんが群馬県を舞台にした作品を歌うのは今回が初めてだそうです。
しかし、「こんにゃく野郎」というタイトルは前代未聞ですねえ。新曲のタイトルを見たファンの方も、まさかタイトルが「こんにゃく野郎」だと思わず、「これは印刷ミスではないか?」と疑われた方も多数。なかには「今度の新曲は『婚約しよう』なんですって?」と聞いてくる方もいたそうです。
ただ、一度聴くと自分でも歌いたくなる作品です。黒川さんはレコーディングでも微笑みながら、笑いながら歌ったそうで、「カラオケで歌うと楽しいと思います」とおっしゃっていました。発売をお楽しみに~。