台湾出身のレイジュが徳間ジャパン移籍第1弾の新曲「手相」発売記念ライブを開催。湯原昌幸が祝福に駆けつけ、レイジュも感動
実力歌手のレイジュが東京・赤坂のマリーグランアカサカで新曲「手相」発売記念ライブを開いた。
今年1月、活動拠点を九州・福岡から東京に移し、アーティスト名を「麗珠」から「レイジュ」に改名して再始動した彼女は、3月30日に徳間ジャパンコミュニケーション移籍第一弾シングル「手相」をリリースした。手相に揺れる女性の恋心を切々と歌い上げた作品で、作曲は湯原昌幸が「穂波 唯」のペンネームで手がけた。
5月27日に行われたライブには、大勢の熱烈なファンが詰めかけ、テレビ番組『三沢あけみのお茶会歌謡界』(BS12)で共演している三沢あけみからは「レイジュちゃん、持ち前の明るさとパワーですてきなライブにしてください」と祝電が届いた。
彼女の名付け親でもある荒木とよひさ氏が作詞し、2019年3月に発売した「いのちの愛」を歌ったレイジュは、「こんなにもたくさんの方に足をお運びいただき、感謝感激です。最後まで楽しんでいってください」と挨拶すると、新曲「手相」、同カップリング曲「横浜レイニー」、同じ台湾出身の先輩歌手、欧陽菲菲の「ラヴ・イズ・オーヴァー」「雨の御堂筋」と続けて4曲を歌唱した。
するとここで、湯原がサプライズで駆けつけると、「レイジュさん、本日は新曲発売記念ライブ、おめでとうございます」と、お祝いの花束をレイジュに手渡した。
「妻・荒木由美子(歌手&女優)が『あなた、手相を見せて』と言って、ときどき僕の手相を見てくれるのですが、手相というのは変わるんですね。そこで、手相をモチーフにして歌を作ったら面白いのではないかなと思い、自分で歌うつもりで作詞の宮田純花さんにお願いして出来上がった曲が「手相」です。それを(レイジュの)プロデューサーの方が聴いて、『これは、レイジュが歌ったらいいのでは・・・』と言ってくださり、レイジュさんに歌っていただくことになりました。結構、手相や人相を気にする方は多いと思いますが、とてもうまくできた1曲だと思います」
誕生秘話を明かした湯原は会場からのリクエストに応えてミリオンセラー曲「雨のバラード」(1971年)とロングセラー曲「冬桜」を歌ってステージに花を添えた。
後半は、レイジュが前作シングル「そして…Good bye days」、レイジュが尊敬する故郷・台湾の先輩歌手、テレサ・テンの「別れの予感」、手話を交えながら「そして…Good bye days」のカップリング曲「希望の種子」などを披露し、最後に再度、新曲「手話」を歌った。
全14曲を熱唱したレイジュは、最後に「一人では何もできないので、これからも皆さまのお力をお貸しください」と客席に呼びかけた。
テレサ・テンにあこがれて2011年に日本デビューしたレイジュ。テレサのヒット曲を数多く手がけている作詞家・荒木とよひさ氏が、2019年発売の「いのちの愛」と2020年発売の「そして…Good bye days」の2作をプロデュースしている。その荒木氏はレイジュのことを次のように評価している。
「テレサ・テンが、時代を急いで飛び去った心の中に残る永遠ならば、レイジュは、何十年という時がゆっくりと温めて孵化した、伝説の不死鳥だと思う。テレサが僕の生きてきた証しならば、レイジュはもうひとつの僕の未来の伝説である」