
徳間ジャパン創立60周年記念コンサート。千昌夫・吉幾三・水森かおりら豪華30組が競演! 創業の苦節越え、大ヒット曲「北国の春」で紡ぐ未来
徳間ジャパンコミュニケーションズが今年2月1日に創立60周年を迎えたことを記念し、12月3日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、「あの歌もこの歌も軌跡~そして未来へ」と題するスペシャルコンサートが開催された。
この日は、同レーベルの礎を築いたレジェンドから、次代を担う若手まで総勢30組31名のアーティストが一堂に集結。昭和・平成・令和と時代を超えて愛される名曲の数々を披露し、フィナーレでは出演者全員で千昌夫の代表曲「北国の春」を大合唱。満員の観客約1800人が、60年という歌謡史の重みと感動に酔いしれた。

「社員はたった6人だった」 千昌夫が語るミノルフォン黎明期
徳間ジャパンコミュニケーションズは、1965年に設立された「太平音響」が前身。同年には「ミノルフォン」として発足。以来、何度かの社名変更を経たが、数多くのヒット曲と個性豊かなアーティストを世に送り出し、日本の音楽シーン、特に歌謡界において確固たる地位を築いてきた。60年という長きにわたり、時代の変化と共に歩み続けている老舗レコード会社だ。
会社設立にかかわり、その後、社長として会社の礎をつくった作曲家・遠藤実の門下生のひとり、千昌夫は創業当時の苦労を感慨深げに語った。
「会社ができた当初、社員はたったの6人でした。新興のレコード会社なんて、業界では相手にされなかったんです。営業でレコード店に挨拶に行っても、『ミノルフォン? カメラ屋(ミノルタカメラを間違われた)がレコードを作ったのか?』なんて言われてね。店に置いてもらうことすらできなかった」
千は、師匠である遠藤実氏が苦境に立たされていた当時の様子も明かし、「先生も本当に困っていた。どうなることかと思ったけれど、そこから『星影のワルツ』などのヒット曲が生まれ、会社が大きくなっていった。今日こうして60周年を迎えられたことは、生き証人として感無量です」と、目を細めた。


「徳間は家族」吉幾三、水森かおりも絆を語る
在籍約40年となる吉幾三は、「私も会社に入って長くなりますが、徳間は本当に『家族』のような会社。今日は先輩方からいいアドバイスをいただきつつ、後輩たちからは刺激をもらっています」とコメント。「私も作家として、そして歌手として、これからもこの家族のみんなと盛り上げていきたい」と、深い信頼関係を強調した。
また、在籍30年を迎え、大みそかには23年連続23回目のNHK紅白歌合戦出場が決まった水森かおりは、自身のキャリアが会社の歴史の半分に当たることに触れ、「徳間康快元社長をはじめ、たくさんのスタッフや先輩方に支えられてここまで来ることができました」と感謝を述べた。続けて、「今日のリハーサルで、改めて素晴らしい名曲がたくさんある会社なんだと感動しました。偉大な先輩方の背中を追いかけながら、これからの徳間ジャパンをもっと盛り上げていけるよう頑張りたい」と、未来への決意を語った。

出演者全員で辿った60年の軌跡
コンサートは名司会者・徳光和夫の進行で、厳かに、そして華やかに幕を開けた。
第1部は、出演者全員による「Dream」の歌唱でスタート。所属第一号歌手である三船和子が「ベトナムの赤い月」を情感たっぷりに歌い上げると、山本リンダが代表曲「こまっちゃうナ」で会場を沸かせ、水森かおりが「鳥取砂丘」で圧倒的な歌唱力を披露。さらに吉幾三の「酒よ」、千昌夫の「星影のワルツ」と、同社を支えてきた大ヒット曲が次々を披露され、観客は名曲の世界に浸った。
「そして未来へ」というサブタイトルの通り、次世代へのバトンもつながれた。徳間ジャパンの中堅になりつつある、こおり健太や蒼彦太、岩佐美咲、松阪ゆうきらを始め、新人・中村唯人までが自身の最新曲を披露。来年1月21日にデビューする平山花羽も紹介され、デビュー曲「あじさい坂」を歌唱するなど、レーベルの層の厚さを見せつけた。
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圧巻のフィナーレは「北国の春」
第2部では、ベテラン勢によるヒット曲や、この日限りのデュエットコーナーなどが展開された。
大トリに向かう後半戦では、水森かおりは「大阪恋しずく」、吉幾三が「二枚目気取り」、三船和子が「舫い舟(もやいぶね)」、千昌夫が「おふくろ ニューバージョン」を熱唱。会場のボルテージが最高潮に達したところで、フィナーレを迎えた。




ステージには全30組の出演者が再集結。千昌夫がリードしつつ、デビュー前の平山をのぞく全員で、昭和52年の大ヒット曲「北国の春」を大合唱した。
アーティスト達の歌声に会場全体が温かい一体感に包まれる中、記念すべき60周年の宴は幕を閉じた。この日、歌われたのは全57曲にも及んだ。

徳間ジャパンコミュニケーションズ 創立60周年記念スペシャルライブ
「あの歌もこの歌も軌跡~そして未来へ」
日時:2025年12月3日(水)
会場:LINE CUBE SHIBUYA(東京・渋谷)
司会:徳光和夫(第1部では岩佐美咲が、第2部では梅谷心愛がアシスタントMCを務めた)
出演アーティスト(全30組)
三船和子、千昌夫、山本リンダ、松前ひろ子、北原ミレイ、吉幾三、金沢明子、佳山明生、松原のぶえ、コロッケ、森若里子、野中さおり、浅田あつこ、吉永加世子、水森かおり、黒川真一朗、葵かを里、谷龍介、こおり健太、蒼彦太、岩佐美咲、松阪ゆうき、山西アカリ、朝花美穂、藤井香愛、岡本幸太、梅谷心愛、風輪、中村唯人、平山花羽
セットリスト
【第1部】
1.「Dream」(出演者全員)
2.「ベトナムの赤い月」(三船和子)
3.「こまっちゃうナ」(山本リンダ)
4.「鳥取砂丘」(水森かおり)
5.「雪國」(吉幾三)
6.「星影のワルツ」(千昌夫)
7.「キッスは目にして!」(岡本、松阪、こおり、岩佐、蒼、風輪)
8.「契り」(コロッケ)
9.「せんせい」(梅谷、朝花)
10.「旅愁」(藤井、山西)
11.「さんぽ」(岩佐美咲)
12.「東尋坊」(水森かおり)
13.「酒よ」(吉幾三)
14.「味噌汁の詩」(千昌夫)
15.「あじさい坂」(平山花羽)
16.「ほろ酔い風酒場」(中村唯人)
17.「天使と悪魔の愛し方」(風輪)
18.「秘密の花」(梅谷心愛)
19.「永遠の沼に墜ちたマリオネット」(岡本幸太)
20.「純情レボリューション」(藤井香愛)
21.「こころの花道」(朝花美穂)
22.「瑞穂の国」(山西アカリ)
23.「恋花火」(松阪ゆうき)
24.「合鍵」(岩佐美咲)
25.「俺らのまつり」(蒼彦太)
26.「十六夜(いざよい)橋」(こおり健太)
27.「TOMORROW」(出演者全員)
【第2部】
28. 「石狩挽歌」(北原ミレイ)
29. 「氷雨」(佳山明生)
30. 「祝いしぐれ」(松前ひろ子)
31. 「おんなの出船」(松原のぶえ)
32. 「他人船」(三船和子)
33. 「イエロー・サブマリン音頭」(金沢明子)
34. 「どうにもとまらない」(山本リンダ)
35. 「いのちの理由」(コロッケ)
36. 「新宿そだち」(森若、黒川、野中)
37. 「あなたまかせの夜だから」(谷、浅田)
38. 「居酒屋」(吉、黒川、梅谷)
39. 「男と女のラブゲーム」(葵、野中、谷、吉永、黒川、森若、浅田)
40. 「津軽平野」(吉幾三)
41. 「塒(ねぐら)」(谷龍介)
42. 「華厳の滝」(葵かを里)
43. 「男の無情」(黒川真一朗)
44. 「紅~べに~」(吉永加世子)
45. 「伝えたくて」(浅田あつこ)
46. 「冬の蜩」(野中さおり)
47. 「のんびり小唄」(森若里子)
48. 「ぼっちの女だから」(佳山明生)
49. 「通天閣の空の下」(松原のぶえ)
50. 「ヒヨコグサ」(金沢明子)
51. 「焼肴」(北原ミレイ)
52. 「矢越岬」(松前ひろ子)
53. 「大阪恋しずく」(水森かおり)
54. 「二枚目気取り」(吉幾三)
55. 「舫い舟(もやいぶね)」(三船和子)
56. 「おふくろ(ニューバージョン)」(千昌夫)
57. 「北国の春」(出演者全員)

徳間ジャパンの「T」をつくってポーズを決める”TT姉妹”の野中さおり(右)と梅谷心愛。











