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松阪ゆうき、羽山みゆき、三丘翔太、朝花美穂、青山新、原田波人、岡本幸太

次代を築く若手が今を感じるステージ。松阪、羽山、三丘、朝花、青山、原田、岡本の7名がTOW-KAKU(頭角)コンサートで競演!

若手演歌界の精鋭7名が見せた無限の可能性

次代の音楽シーンを担う若き才能たち。6月17日、18日の2日間にわたり、東京・有楽町のI’M A SHOW(アイマショウ)にて、若手本格派演歌アーティスト7名によるコンサート「TOW-KAKU(トウカク)」が計4公演開催された。

出演したのは松阪ゆうき、羽山みずき、三丘翔太、朝花美穂、青山新、原田波人、岡本幸太。演歌・歌謡曲の世界で着実に実力を示してきた彼、彼女らがジャンルの垣根を越え、表現者としての新たな一面を競い合った。

「頭角を現す」という言葉を冠したこのステージは、まさに彼らのポテンシャルが爆発する場所となった。演歌で培った確かな歌唱力と表現力を武器に、J-POPやミュージカルナンバーなど多彩な楽曲に挑戦。未来への狼煙(のろし)を上げるにふさわしい、熱気と感動に満ちた2日間だった。

公演前の囲み取材で語った、7人7色の熱い想い

2日目の公演前には出演者7名がメディアの前にコンサートへの意気込みを語った。

松阪ゆうき

まず口火を切ったのは、出演者の中でもキャリアの長い松阪ゆうき。「“TOW-KAKU”は“頭角を現す”という意味。僕たち若手7組が実力を発揮して、さらに前に出ていこうという意図が込められたコンサートです」とイベントのコンセプトを力強く説明。「普段は演歌・歌謡曲を歌っていますが、今回はジャンルにとらわれず、いろいろな曲をお届けして皆様に楽しんでいただきたい。このコンサートをたくさんの方に知っていただき、またいろんな場所で開催できるように、今日は一生懸命頑張ります」と、このステージを一過性のものに終わらせないという決意をにじませた。

三丘翔太

三丘翔太は「この『TOW-KAKU』では随所に素敵な生演奏が加わります。僕たちが普段のステージでは歌うことのないレパートリーもたくさん散りばめられています」と、音楽的な魅力をアピール。「公演ごとに個性やテーマが考えられたステージになっています。皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います」と笑顔を見せた。

羽山みずき

「ライブならではの楽しいものになっています」と語るのは羽山みずきだ。「昨日も本当にたくさんのお客様にサポートいただき大変盛り上がりました。普段は歌うことのない曲をみんなで協力して歌ったり、トークもテレビ収録とはまた違ったり。普段はすごく仲がいい私たちですが、ステージでは歌をビシッと届けてまいります! 頭角を現せるように、この7人で力を合わせて頑張っていきます」と、チームワークの良さとステージでのプロフェッショナルな姿勢を語った。

朝花美穂

演歌一筋で活動してきたという朝花美穂は「このイベントを機に、初めてのジャンルを含めて幅広い歌に挑戦しています」と、自身の新境地について触れた。「素晴らしい仲間の皆さんに力を貸していただきながら、頭角を現していけるように頑張りたいと思います」と謙虚に語る姿が印象的だった。

青山新

初日の公演にはスケジュールの都合(椎葉村観光大使任命式に出席)で参加できなかった青山新は「盛り上がってますか!」と元気に挨拶。

「僕は今日からの参加なので少しアウェイ感があるのですが(笑)、他の皆さんは昨日からの出演で絆も深まっている中、温かい雰囲気で迎えていただき、メンバーとして関われることをすごく楽しみにやってまいりました。おしゃれなアレンジやコラボがあったり、とにかく幅広いジャンルの曲をお届けできるということで、非常に緊張もしますが、それ以上に楽しませていただけるライブになると思っています」と期待を込めた。

原田波人

原田波人は「歌はもちろんですが、ファッションも見どころです」と独自の視点を提示。「普段のステージではあまり着ないようなカジュアルなファッションの方もいれば、ジーンズやお着物の方もいて、歌のステージに合わせた衣裳で皆さんを目でも楽しませられるように工夫しています。これまでとは少し違ったステージになると思います」と、視覚的な楽しみにも言及した。

岡本幸太

最後に岡本幸太が「昨日も本当に盛り上がって、皆さんから『楽しかった』というお声をたくさんいただきました」と初日の手応えを語り、「歌のジャンルも幅広く、ファッションも様々です。生演奏によるこのコンサートならではのアレンジでも歌わせていただきます。お楽しみいただけるよう頑張ります」と締めくくった。

それぞれの言葉から、このコンサートにかける並々ならぬ情熱と、仲間への信頼が伝わってきた。

 テーマは4つの「えん」。演歌の枠を超えた圧巻のパフォーマンス

ステージは、自身の最新曲のほか、「演」「艶」「縁」「炎」という4つの“えん”をテーマに構成。昭和歌謡からJ-POP、ミュージカルナンバーまで、時代もスタイルも異なる楽曲が2日間で実に70曲も披露された。

選曲は「僕たちが個人的にこの曲をお届けしたいという曲や、SNSを通じて皆さんからいただいた曲から選んだ」(松阪)という。

松阪ゆうき、羽山みゆき、三丘翔太、朝花美穂、青山新、原田波人、岡本幸太

TOW-KAKUコンサートのステージに抜擢された7人。左から原田波人、羽山みゆき、三丘翔太、松阪ゆうき、朝花美穂、青山新、岡本幸太

松阪が初日に歌った玉置浩二の「メロディー」を思い入れのある作品として挙げると、羽山は「木蓮の涙」(スターダスト☆レビュー)、三丘は「僕こそミュージック」(ミュージカル『モーツァルト!』より)、朝花が岡本とのコラボで披露した「飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)、岡本が「ノラ」(門倉有希)、青山が「天城越え」(石川さゆり)、原田が「小樽運河」(都はるみ)をこのコンサートでのイチオシの楽曲として紹介した。

さらに、それぞれの個性が光る最新オリジナル曲も披露された。

松阪の「まにまにのまに」、羽山の「みちのく純恋歌」、三丘の「ゆうなぎの唄」、朝花の「銀のかんざし」、青山の「身勝手な女」、原田の「火の鳥」、そして岡本の「君に愛が止まらない」。彼らが今、頑張っている作品を力強い歌声に乗せて披露した。

「選ばれた責任」と「未来への希望」〜新たな挑戦への覚悟

この「TOW-KAKU」コンサートの初回メンバーに抜擢された7人。その胸の内には大きな責任感も宿っていた。

原田波人

原田波人は「すごく光栄でした。こんな素敵な会場で歌わせていただけるというのはすごく力になりました。これからも歌手として歩んでいく中で、このステージが大きな存在になるんじゃないかと思います」と、この経験が自身のキャリアにとって重要なマイルストーンになると語った。

羽山みずき

羽山みずきも「メンバーに選んでいただけたことが本当にうれしかった。ただ、ものすごく責任というものを感じています。やっぱり初期メンバーということで、ここから始まっていく物語だと思うと、まずは土台をしっかりさせたいと責任を持って歌を届けさせていただきたいという思いでした」と、プロジェクトの創成期を担った覚悟を明かした。

三丘翔太

三丘翔太は「(選ばれたことは)重荷でした、本当に(笑)」と冗談めかしつつも、「ですが、選んでいただいたからには、まずこのライブを大成功させて、そして我々一人ひとりが確実に頭角を現さなければならないと思って歌わせていただきました」と真摯な思いを覗かせた。

松阪ゆうき

松阪ゆうきにとっては、個人的な節目とも重なる。「このメンバーのうち3人(三丘、羽山、松阪)が今年でデビュー10周年なんです。そんな節目の年に、みんなでこの舞台に立ち、新たな出発ができたことがすごくうれしかった。この頭角コンサートがずっと続いていき、各地で開催できるように願っています」と、感慨深げに語った。

朝花美穂

もちろん、期待だけでなく不安を抱えていたメンバーもいる。

朝花美穂は「お声をかけてもらった時は、すごくうれしかったのと同時に、『自分で大丈夫かな』という不安も正直ありました。演歌だけでなくいろいろなジャンルを歌うと聴いていたので、『早いテンポの曲についていけるかな』とか。でも、音楽を通じてお客様と心を通わせることができると信じています」と、挑戦への姿勢を見せた。

青山新

青山新は「この頭角ライブのお話をいただいた時には、『僕がいなきゃ始まらないだろう』と思ったり、思わなかったり(笑)」と、彼らしいユーモアを交えてコメント。「ただ、いつも以上に自分らしさを前面に出せるようなライブになったかなと思います」と、ステージを心から楽しんだ様子を語った。

岡本幸太

岡本幸太は「朝花さんがおっしゃっていたように、少し不安でもありました。自分ではアニメソングを歌うなどいろんなジャンルの作品に携わってきたつもりでしたが、今回のステージはジャンルの幅が広くて・・・」と吐露。当初は新たな試みに困惑したようだったが、「でも、先輩方や皆さんの支えがあり、コラボレーションなど様々な形で音楽を届けることで、お客様が楽しそうに聴いてくださっているのを見て、とても良いコンサートになっていくんだなと感じました」と、仲間との絆の中で手応えを感じていた。

挑戦は続く――音楽シーンに新たな風を

この「TOW-KAKU」コンサートは、演歌・歌謡曲を主戦場とするアーティストたちが、自らの可能性を切り拓き、音楽の持つ無限の楽しさを改めて提示した特別なステージとなった。主催は、朝花美穂らが所属するリルキアエンターテインメント。同社が届ける華やかなステージは、まさに“今”を体感できるものだった。

7人は演歌歌手である前に、一人の表現者だ。そのことを証明するかのようにそれぞれの個性を輝かせ、見事にジャンルの壁を打ち破ってみせた。このコンサートは今後も若手アーティストたちの挑戦の場として継続開催されることが決まっており、「TOW-KAKU」が日本の音楽シーンにどのような新しい風を吹き込んでいくのか、期待は高まる。