松阪ゆうきがディナーショーを開催。“ゆうき”コールで熱い夜。新曲「真実の愛」では、言霊の力を信じて夢の紅白へ!
松阪ゆうきが12月22日、東京・墨田区の東武ホテルレバント東京でディナーショーを開催した。2015年に「ふるさと帰り」でデビューした松阪にとっては恒例のディナーショーで、今回で7回目。コロナ禍で歌う機会が減っても感染対策を最大限採りながら開催を続けてきた。ファンとの楽しい時間を共有できる大切な機会だった。
日本伝統芸能集団 喜楽座による和楽器の演奏で、「赤鼻のトナカイ」~「ジングルベル」を歌って登場した松阪は、続いて「Have Yourself A Merry Little Christmas」をフランク・シナトラ バージョンで披露。まずはクリスマスソングでファンをもてなした。
昨年はコロナ禍による感染対策のため客席を半分にしての開催となったが、今年は「過去いちばんの大入りです」と笑顔を見せた松阪は、「2022年は大変な年でしたが、たくさんの方に足を運んでいただいてありがとうございます。少しでも楽しんで帰ってください」と、カンツォーネ、オペラ、そして民謡・演歌を披露していく。
音楽大学で声楽を学んだ松阪は、様々な曲を歌いこなす“スーパーハイブリッドシンガー”と称される歌唱力を持つ。
カンツォーネではイタリアを代表するテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティもよく歌った「帰れソレントへ」を、オペラからはオペラ歌手の翆千賀と「オペラ座の怪人」を、そしてデビューシングルのカップリング曲に収録された「佐渡は四十九里」を届けた松阪。民謡「佐渡おけさ」の“おけさ節“が入った「佐渡は四十九里」は民謡の師匠・原田直之が30年以上前にリリースした作品でもあり、原田とのデュエットで聴かせた。
「民謡を学んでいて、歌手になる人は多いですが、松阪くんはいろんな歌を歌って来て、民謡を勉強したいと来ました。民謡界としても期待しています」と、師匠の原田は松阪の背中を押していた。
そんな松阪は、「“スーパーハイブリッドシンガー”として初めてトロットにも挑戦しました」と、韓国の国民的ソングとなっている「無条件(ムジョッコン)」を情熱的に激しく熱唱。センターステージからメインステージへと移動しながらのパフォーマンスでファンを楽しませると、「呼ばれたらどこへでも行くよという歌です。太平洋を、大西洋を、インド洋を渡ってって(韓国語で)歌っているんですよ。意味も辞書で調べて。でも、この曲一曲で、オペラ一曲よりも疲れました(笑)」と、初挑戦にいい汗をかいていた。
ディナーショーは第1部と第2部で構成され、第1部では様々なジャンルの楽曲を歌ってきたが、最後は自身のオリジナル曲から前作「遙かな人よ」と、アルバム収録曲から自作の「ありがとう、あなたに」を歌って締めた。
「来年は今年以上に頑張りたい。ますますの応援をお願いします」と、支えてくれているファンへの感謝の2曲だった。
所属する徳間ジャパンコミュニケーションズの役員、お世話になっている作詞・作曲の先生、そして故郷・三重からは両親も駆けつけていた「松阪ゆうき ディナーショー2022」。第2部は喜楽座による民謡の演奏と舞が披露される中、羽織袴の松阪が会場後方から入場。客席をラウンドし、ファンとの再会を楽しんだ。
メインステージに上がった松阪は、ここで三味線を初披露する。喜楽座とのコラボレーションで、三味線を弾きながら「望郷じょんがら」を披露。「イヨマンテの夜」へと歌い継ぎ、まさしく歌い上げた。
さらには歌謡浪曲「刃傷松の廊下」にも挑戦すると、「歌番組で披露させていただき反響をいただきました。今年はたくさんの挑戦をさせていただきましたが、覚えるのが大変(苦笑)。なんでもやると思われているのかもしれませんが、こちらは血を吐くほどの努力をしているんです(笑)」と松阪。“スーパーハイブリッドシンガー”という看板に恥じないように、一途に歌に取り組んでいることを、軽口を交えながらファンには本音として吐露していた。
松阪の言葉を受け止めたファンはもっともっと松阪ゆうきのことが好きになったのだろう。マスクを着用するファンからの声援も聞こえた。
客席から見守る両親への感謝も込めて、デビュー曲「ふるさと帰り」を歌うと、松阪は約2年ぶりのリリースとなった最新シングルからカップリング曲「おーい!しあわせくん」、そして表題曲「真実(ほんとう)の愛」を届けて、ラストを飾った。
「もう終わっちゃうと思うと寂しいな。でも、たくさんの人に支えられて歌えることが幸せです。来年は新曲『真実(ほんとう)の愛』で紅白歌合戦を目指したい」。
紅白出場は簡単なことではないが、言霊の力を信じて突き進むという松阪に大きな拍手が送られた。
“ゆうき”コールに応えたアンコールでは、松阪は法被姿で現れると、YOSAKOIソーランで再び会場を温めると、出演者全員もステージに勢ぞろいし、「令和夢追い太鼓」でドドンと盛り上げた。
なお、来年の12月24日(日)に、同会場で通算8回目となるディナーショーの開催も決まった。