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坂本冬美

【インタビュー】坂本冬美 、幸せは十人十色―― 歌の道を選んだ人生を振り返り、新曲「遠い昔の恋の歌」で新たな一歩へ

2026年3月4日、デビュー40周年イヤーのスタートを切った坂本冬美。新曲「遠い昔の恋の歌」の発表に合わせて行われた囲み取材では、これまでの歩み、新曲に込めた想い、そしてプライベートな心境まで、飾らない言葉で語ってくれた。

―― デビュー40周年おめでとうございます。今日を迎えた心境はいかがですか?

坂本 ありがとうございます。今日から40年目に入りました。丸39年が経ちました。デビューしたのが19歳、今月の誕生日で59歳になりますから、本当に長い年月を重ねたなと実感しています。まさか40年も歌っていられるなんて、デビュー当時は想像もしていませんでした。

―― デビュー日のことは覚えていますか?

坂本 はい、よく覚えています。NHKラジオの生放送に出演させていただいたのがスタートでした。

――40年を振り返って、一番の思い出と言えば…。

坂本 一番を選ぶのはとても難しいですが、やっぱり歌手としてデビューできたことが何よりうれしかったですね。本当に子供の頃から歌手になりたくてなりたくって、その夢が実現したのがこの3月4日でした。デビュー前の修業時代は歌のお稽古はほとんどせず、付き人やお手伝いさんとか、運転手とか。そういうことをやらせていただいていました。演歌の世界では短いほうだと思いますが、8カ月後にデビューの声がかかった時にはすごくうれしかったですね。

―― 今回の新曲「遠い昔の恋の歌」は、どのような楽曲でしょうか。

坂本 今回は「等身大」をテーマに、私と同い年の川村結花さんに書き下ろしていただきました。じつは新曲のお願いをさせていただいたときに、川村さんが「坂本さんのための曲を書いてずっと温めていました」とおっしゃって。初めて歌詞を見た時、涙があふれたんです。

私たちは長く生きてくると、人生を振り返る瞬間がありますよね。「もしもあの時、違う選択をしていたらどうなっていただろう」と。私の場合は、「歌手としての人生」を選びましたが、もし歌の道ではなく、普通に結婚して家庭に入っていたら……と考えることもあります。そうした「選ばなかった道」や「遠い昔の恋」に想いを馳せる、とても共感できる楽曲です。

―― 歌詞の中には、過去の恋を振り返る切ない描写もありますね。

坂本 そうですね。19歳でデビューして、歌一筋でここまで来ましたから(笑)。20歳代の頃は結婚して、子どもができて、余裕があれば歌手も続けたいなと思っていたこともありましたが、お嫁にも行かず、気づけば40年。でも、歌手として生きてきたけれど、女性としての自分も確かにいたんだなと。これまで歌手として人生を振り返ることはあっても、一人の女性として振り返ることはありませんでした。詩を読んで、歌手としての自分だけでなく、女性としての自分もいたんだと思い出させてくれました。

――過去の選択を振り返って、今どのように感じますか?

坂本 あの時違う選択をしていたら、と思うこともいくつかありますが、40周年を迎え、幸せな歌手人生を歩ませていただいているので、トータルで幸せだと感じています。あの選択は間違っていなかったと今では思えます。

―― 40年を振り返って、ご自身の選択は「幸せ」だったと。

坂本 はい、トータルで見てとても幸せです。子供の頃からの夢だった歌手になれて、こうして40年も歌わせていただいて。もちろん、プライベートで克服なきゃいけないことや……結婚意外にもですよ(笑)、失敗の繰り返しもありますが、それも含めての人生。歌詞にある「幸せなんて十人十色」という言葉通り、私は私でいいじゃない、と今は思えます。

―― 40年前の自分に何か声をかけるとしたら?

坂本 頑張っていれば、幸せな40年後も歌っていられるよ、と伝えたいです。とにかく挫けずに頑張れ、ということですね。

―― 昨年の紅白歌合戦では、M!LKの皆さんとの共演も話題になりました。また先日、「うたコン」でも共演されましたね。

坂本 本当に輝いている皆さんで、パワーをいただきました。終わった後にサイン入りのCDをいただいて、すごくうれしかったです。共演のことを「冬美ルク(ふゆみるく)」なんて呼んでいただいたりして(笑)。若い世代の方とご一緒できるのも、長く続けてきたからこそのご褒美ですね。

――次の40年についてはいかがですか?

坂本 40年後には私、生きていません。たぶん(笑)。でも、欲を言えば50周年まで迎えられたら本望です。これまで大きい会館が中心だったので、行ったことのない津々浦々まで、500人から800人ぐらい、1000人を切るような小さな地方の会場を10年かけて巡りたいと思っています。

―― 最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

坂本 40年目に入りましたが、50周年に向かえるように、まずはあと10年、健康に気をつけて頑張りたいと思います。新曲と共に、これからの坂本冬美も応援していただけたらうれしいです。

 


2026年3月4日発売
坂本冬美「遠い昔の恋の歌」
坂本冬美

「遠い昔の恋の歌」
作詞・作曲 川村結花 編曲 若草恵
c/w「しあわせ十色」
作詞・作曲 川村結花 編曲 西村真吾
ユニバーサルミュージック UPCY-5129  価格:¥1,500 (税込)

【Amazon】坂本冬美「遠い昔の恋の歌」

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