門松みゆきが地元・小田原市で初のワンマンコンサートを開催。白井貴子とコラボも実現
デビュー4年目の門松みゆきが7月10日、神奈川・小田原市の小田原三の丸ホール 大ホールで初のワンマンコンサートを開催した。小田原は門松の地元であり、「門松みゆき 三の丸 Covers」と題してコンサートには、「小田原ふるさと大使」を務めるシンガー、白井貴子もゲストとして登場し、門松とデュエットした。全16曲を披露した門松は、歌を届けられる幸せを噛みしめていた。
門松は16歳のとき作曲家・藤竜之介さんに師事。地元・小田原から都内までレッスンに通い、高校卒業後は上京し、厳しいレッスンを続けた。レッスンは10年も続いたが、2019年2月27日、恩師の作曲作品「みちのく望郷歌」で念願のデビューを果たした。今年は5月に第4弾シングル「彼岸花咲いて」をリリースし、好評を得ていた。
さて、小田原三の丸ホール 大ホールでの「門松みゆき 三の丸 Covers」は、小田原市民ホール開館記念事業の一環として開催された。地元ファンが大勢駆けつける中、門松は「こうして地元、神奈川県小田原市で、昨年できたばかりの新しい三の丸ホールで自身初めてのコンサートをさせていただけるということで楽しみにやってまいりました」とあいさつすると、「この生まれ育った小田原の地でコンサートをさせていただける日が来るなんて思ってもいませんでした。いろんなことがこみ上げてくるので早速、泣いてしまいそうです。今日はカバー曲を中心に最後まで一生懸命歌わせていただきます」と、カバー曲をメインに昭和~平成に大ヒットしたカバーを聴かせた。
太田裕美の「木綿のハンカチーフ」をはじめ、テレサ・テンの「つぐない」、山口百恵の「秋桜」、尾崎豊の「I LOVE YOU」、笠置シズ子の「東京ブギウギ」などを披露すると、オリジナル曲からはデビュー曲「みちのく望郷歌」と新曲「彼岸花咲いて」を、心を込めて歌った。
またコラボ企画では、新曲のカップリングとして収録した美空ひばりの「さくらの唄」を、白井英峻のヴィオラ伴奏で聴かせ、ちあきなおみの「かもめの街」を中根希子のピアノ伴奏で熱唱した。
「16歳のときに作曲家の藤竜之介先生の門を叩きまして、外弟子が2年、内弟子が8年、計10年の修業時代を経て念願のデビューができました。内弟子修行時代は、実家に帰ることが、お盆とお正月以外は許されないという厳しいルールがありまして、青春時代は歌にすべてを捧げたと言っても過言ではありません。なかなか地元に帰れないからこそ、地元の有り難さ、温かさを改めて感じるようになりました。何度も何度もあきらめそうになりましたが、(藤)先生と奥さま、応援してくださる皆さま、家族や友人、地元の方々の温かい支えがなかったら頑張ってこられなかったなと、改めて感じています」
歌手として地元に凱旋し、ワンマンコンサートを開催できることに感無量の門松だった。そんな門松だったが、コンサートでは白井貴子と共演が実現した。
門松が、「私はYouTubeチャンネル『門松みゆきの勝手に小田原観光大使』で小田原の名物や魅力を勝手に紹介していますが、白井さんは本物の小田原の観光大使です(笑)」と、白井を紹介すると、白井は「みゆきさんは十分に観光大使です」と笑顔で応える。
2人は、ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」と、加藤和彦・北山修の「あの素晴しい愛をもう一度」を初デュエットし、観客から大きな拍手ももらった。
「この曲は初めて歌わせていただきましたが、懐かしいというか、何か胸がほっこりするようなフォークならではの温かい曲で、白井さんと歌わせていただいて感激です」
心躍らせる門松に対して、「みゆきさんと歌わせていただいてすごくうれしかったです」と返した白井は、オリジナル曲「涙河」をソロ歌唱した。
全16曲のバラエティーに富んだプログラムで客席を楽しませた門松は、「こうして歌い手として皆さまに歌をお届けできるのが何よりも幸せです。まだまだ未熟な私ですが、これからも一生懸命頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします」と、目を輝かせていた。
2022年5月25日発売
第4弾シングル
門松みゆき「彼岸花咲いて」
「彼岸花咲いて」は女心の切なさと一途な想いを歌うバラード演歌。カップリング曲は、門松が以前から大好きだったという「さくらの唄」を収録。同曲は美空ひばりのカバーで、男心の切なさ辛さを門松みゆき持ち前の表現力で歌い上げている。