「夢叶えたぞ！」。おかゆが絶叫。ギャルの聖地・渋谷109で新曲「ジモンジトウ」を披露し、第二章へ

シンガーソングライターのおかゆが、自身34歳の誕生日となった6月21日、東京・渋谷のSHIBUYA109店頭イベントスペースで新曲「ジモンジトウ」の発売記念イベントを開催した。

リハーサルでは感極まって涙したという憧れの地で歌唱したおかゆは、「夢を叶えたぞ！」と絶叫。事務所から独立し、新たなスタートを切った今、亡き母が憧れた高橋真梨子が立ち続けた東京国際フォーラムのステージを目指すという強い決意も語った。

“聖地”でのライブ。母への感謝

おかゆが「ギャルの聖地」と憧れ続けた渋谷を代表するファッションビル「SHIBUYA109」。その店頭特設ステージに“アーティスト おかゆ”として立った。この日のために準備したという衣裳は、おかゆ自身がデザイン。“ギャルファッション”とも呼ばれるY2Kファッションをイメージし、メタリックカラーが未来的でポップな印象を与え、フレアシルエットのパンツが自由を象徴する。Z世代にブームが再燃し、「自分を肯定するスタイル」「周囲に媚びないスタイル」として人気だ。おかゆの左手にはY2K（Year 2000／1990代後半～2000年代を指す）をイメージしたネイルが施され、右手の小指には大好きなソフトクリームも描かれていた。

まずは、「CDショップ大賞2024」歌謡曲賞を受賞した「渋谷のマリア」を歌唱した彼女は、「小さい頃からの憧れであり、夢だった渋谷で、しかもスクランブル交差点を目の前にしたギャルの聖地・109で歌うという夢を、34歳の誕生日に叶えることができました」と胸を弾ませた。リハーサルでは様々な想いがこみ上げ、涙が止まらなかったともいう。

札幌からギャルに憧れて上京した彼女にとって、渋谷は青春そのもの。歌手になる夢を後押ししてくれた亡き母に触れ、「天国にいる母にもすごく感謝の気持ちです。母自身も喜んでくれてるんじゃないかな」と声を震わせた。

また、おかゆが2年連続で「渋谷区観光協会 観光フェロー」を務めていることもあり、イベント中盤には渋谷区観光協会公式キャラクター「SHIBUYA♡HACHI」（通称：ラブはち）が姿を見せ、歌詞に“イチマルキュウ”も登場する「渋谷ぼっちの歌謡曲」を共に披露するなど会場を盛り上げた。

自身の殻を破る新曲「ジモンジトウ」

この日、満を持して披露されたのが新曲「ジモンジトウ」だ。これまでの演歌・歌謡曲のイメージを刷新するジャンルレスな応援歌だ。おかゆ自身が作詞・作曲を手がけ、そのメッセージは、確かな説得力を持って聴く者の胸を打つ。

「『自問自答することは悪いことじゃないんだよ』と、皆さんが少しでも強く、前向きに、明るく生きていくためのお手伝いができたら」

編曲には中島みゆきの「時代」や五輪真弓の「恋人よ」など数々の名曲に携わってきた船山基紀氏を迎えた。6月18日にリリースされ、オリコンデイリーランキングでは発売日に総合10位、J-POP部門では9位を獲得するなど、すでに幅広い層からの支持を集めている。

おかゆは「今までの演歌歌謡という一つのジャンルのこだわりから、少し殻を破れたような、新しい自分の始まりの一曲になった」と楽曲への自信を語り、力強い歌声を渋谷の街に響かせた。

「原点回帰」と新たな夢への挑戦

イベント後の囲み取材では、メジャーデビュー記念日である5月1日に事務所から独立したことに触れ、原点回帰したいと語った。

「独立もしましたので、新しい自分をつくっていく年にしていきたい。第二章というか、“流し”から始まった歌手活動ですが、その頃の気持ちで、原点回帰の気持ちで頑張っていきたい」と告白した。

そして、今後の目標を問われると、ファンへの想いとして年末のNHK紅白歌合戦出場を挙げつつも、自身の核となる夢を力強く語った。

「母が一番好きだった高橋真梨子さんが毎年立たれていた東京国際フォーラムでのコンサート開催を目指しています。11月1日に『昭和百年 渋谷のオカユ』コンサートを開催する予定で、本当は来年を目指していましたが、スケジュールが取れなかったので2027年には立ちたい」

その言葉には、母の夢と自身の夢を重ね合わせ、走り続けるという強い意志が込められていた。

憧れだったSHIBUYA 109での歌唱を終えたおかゆは感無量となり、「夢叶えたぞ！　ギャルの時の気持ちになってしまいますが、渋谷最高！」と叫んだ。

「スクランブル交差点が目の前に見えるSHIBUYA 109から歌声を届けさせてもらって･･･。こんなに最高に幸せな景色はないですね！！」

“聖地”での誓いを胸に、彼女の第二章が今、力強く走り出した。

INFORMATION

おかゆソロコンサート「昭和百年 渋谷のオカユ」
開催日：2025年11月1日
開場：15時30分　開演:16時
会場：SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

2025年6月18 日発売
おかゆ「ジモンジトウ」

〈G線上盤〉

「ジモンジトウ」
作詞・作曲／おかゆ　編曲／船山基紀
c/w「G線上のマリア」
作詞／おかゆ　作曲／J.S.Bach　編曲／斉藤真也
ビクターエンタテインメント　VICL-37783　¥1,500（税込）

〈シブヨル盤〉

「ジモンジトウ」
作詞・作曲／おかゆ　編曲／船山基紀
c/w「シブヨル」
作詞・作曲／おかゆ　編曲／阿部靖広
ビクターエンタテインメント　VICL-37784　¥1,500（税込）

〈桑名盤〉

「ジモンジトウ」
作詞・作曲／おかゆ　編曲／船山基紀
c/w「桑名の渡し」
作詞・作曲／おかゆ　編曲／新田高史
ビクターエンタテインメント　VICL-37785　¥1,500（税込）