ジャズ歌手・深川隆成が9月にサントリーホールで3年連続3回目のコンサート開催へ

2024.07.10

ジャズの英語歌詞を自ら日本語に訳して歌っているジャズ歌手・深川隆成（ふかがわ・りゅうせい）が、来る9月22日（日）午後1時半から東京・赤坂のサントリーホール・ブルーローズで「深川隆成日本語JAZZ公演」と銘打ったコンサートを開くことが決まった。

2022年5月26日に初めてサントリーホールのステージに立ち、昨年9月17日に続いて今年で3年連続3回目のサントリーホール公演となる。

今回の目玉は、「Georgia on my mind」など、新たに著作権関係をクリアして日本語歌詞を公認されたレコーディング前の未発表曲の数々を初披露することだ。

昨年9月17日にサントリーホール（小ホール）で開催された第2回日本語JAZZ公演の様子

スペシャルゲストに世界的なジャズフルート奏者・井上信平と、日本で一番うまいジャズ歌手と評されているキャロル山崎の2人が参加する。

井上は、ジャズにおいて世界最高峰の音楽大学、バークリー音楽大学を卒業後、長年にわたって米国で活躍。近年は日本に帰国して、東京を中心に全国各地で演奏活動を行っている。

一方、キャロル山崎は、雑誌のグラビアモデルや日本テレビ系「11PM」のイメージガールを務めた後、1982年にTBSドラマ主題歌「ラブ・イズ・フォー・オール・シーズンズ」で歌手デビュー。1993年、ジャズボーカル界の最大イベント「第9回ジャズボーカル賞」で新人賞を受賞し、2011年にはジャズボーカル界の頂点「第27回日本ジャズボーカル賞・大賞」を受賞した。

そのキャロル山崎は、深川の日本語歌詞作りに共鳴し、同公演では、深川が訳した歌詞のジャズを歌唱する予定で、こちらも同公演の目玉の一つとして注目される。

深川は、2006年からジャズの日本語訳を始めた。英語歌詞を日本語に直訳すると文字数が多くなってしまい、そのまま歌えなかったものを、短歌や俳句のように同じ意味で文字数を少なくして違う意味で“意訳”することを得意としている。

そんな訳詞した曲が300曲ほどあり、その中でこれまでに30数曲が許諾された。井上は「これからもよりたくさんの曲を日本語化して、日本語でジャズを歌う文化をつくっていきたい」としており、年齢（現在、61歳）を重ねるごとにレベルアップを続けている。

そんな深川の3回目のサントリーホール公演、今年はどんなステージを見せてくれるのか楽しみだ。

深川隆成