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深川隆成

日本語詞でジャズの世界を! 深川隆成がサントリーホールで歌の世界を無限に。世界的フルート奏者・井上信平、ジャズ歌手・キャロル山崎をゲストに迎えて熱唱

ジャズ歌手・深川隆成が9月22日、東京・赤坂のサントリーホールで「深川隆成 日本語JAZZ公演」と銘打ったコンサートを開いた。

深川は2022年5月26日に初めてサントリーホールのステージに立ち、昨年9月17日に第2回公演を行っていることから、今年で3年連続3回目となる。深川は「来てくださったお客さまに、楽しく華やかに心地よく聴いていただきたい」と期待して臨んだステージでもあった。

深川はジャズの英語歌詞を自ら日本語に訳して歌って人気を博し、貧困層の多いアフリカの教育支援やウクライナ復興支援寄付活動も行っている。

深川隆成

今回の見どころは、昨年のサントリーホール公演以降に「Georgia On My Mind」など、新たに著作権関係をクリアして日本語歌詞を公認された未発表曲の数々を初披露することだ。また、世界的なジャズフルート奏者・井上信平と、日本で一番うまいジャズ歌手と評されているキャロル山崎の2人がスペシャルゲストとして参加することも大きなトピックスとなっている。

深川隆成

フルート奏者・井上信平(左)とキャロル山崎(右)とコラボする深川隆成。

2部構成で行われたコンサートでは、ピアノ・星野由美子、ベース・篠宏昌、ドラムス・秋田聡の3人編成のバンドをバックに第1部は、ジャズボーカリスト&ピアニスト・星野由美子が「The Gift」、ゲスト歌手のジャズ&ポップスシンガー・MIRANOが「Anything Goes」、スペシャルゲストのキャロル山崎が「港の見える丘」を歌った後、そのキャロルと深川が「What Price Love」をデュエットした。

その後、深川のソロコーナーとなり、今回訳詞を許可されたジャズの名曲から「Georgia On My Mind」「Fry Me To The Moon」、自身の作詞・作曲による2018年発売のCDデビュー曲「桜の季節」などを歌唱した。

深川隆成

深川隆成は2部でもキャロル山崎とデュエット、「Left Alone」を歌唱した。

第2部は、星野が「Smile」、MIRANOが「ブルーローズ」、キャロルが「ブルー・ライト・ヨコハマ」を歌った後、再びキャロルと深川がデュエットで「Left Alone」を披露。後半は、深川が「You’d Be So Nice To Come Home To」「On The Sunny Side Of The Street」を日本語歌詞で熱唱した。

全アーティスト合わせて20曲が披露されたステージ。井上のフルートの心温まる音色とのコラボで、いつも以上に魅力あふれる空間となった。

なお、この日の模様は、ライブレコーディングされ、来年(発売日は未定)、ライブCD(第3弾アルバム)として発売される予定。

深川隆成

左からベース奏者・篠宏昌、フルート奏者・井上信平、星野由美子、深川隆成、キャロル山崎、MIRANO、ドラムス奏者・秋田聡

深川は、2006年からジャズの日本語訳を始めた。英語歌詞を日本語に直訳すると文字数が多くなってしまい、そのまま歌えなかったものを、短歌や俳句のように、少ない言葉を紡ぎ意訳することを得意としている。

そんな訳詞した曲が300曲ほどあり、その中でこれまでに30数曲が許諾された。深川は、ジャズをもっともっと日本の文化に溶け込ませたいという。

「これからもよりたくさんの曲を日本語化して、日本語でジャズを歌う文化をつくっていきたい。私がジャズを日本語に訳して歌っているのは、歌詞に描かれている心模様と景色をストレートにお届けしたいからでして、私が日本語詞で歌うジャズを聴いてくださった方が『このジャズを歌ってみたいな』と思っていただければ・・・。日本語に訳した歌詞を公認していただくためにも、これからもCDをどんどん出していきたい。歌には無限のパワーがあるので、歌で人の心を幸せにしていきたい」