金沢明子が漫談家・ナナオがプロデュースのコンサートで熱唱。民謡を中心に和のステージで観客を楽しませる
「南大塚SHOW劇場」は、美川憲一をはじめ、福田こうへい、丘みどりらの司会も務めている漫談家・ナナオが、豊富な芸能経験と多方面にわたる人脈から企画・構成・演出・出演等を手がけるライフワークとエンタメ活性化事業で、南大塚ホールで2カ月に1回のペースで『南大塚SHOW劇場』と題して開催している。
「音楽やお笑いライブなどをプロデュースして今年で9年目になりますが、今回は、コロナで疲弊したエンタメ業界の活性化を願ってのスペシャル版のコンサートで、民謡界のスター・金沢明子さんをお招きしました。今年もあとわずかですが、コロナのことは一時忘れて、今日は最後までおもいっきり楽しんで帰ってください」
ナナオの呼びかけによって始まった今回の「南大塚SHOW劇場」は、音楽編の第2弾。“民謡界の百恵ちゃん”と呼ばれて一世を風靡し、『NHK紅白歌合戦』にも過去2回出場している金沢のほかに、民謡歌手の須藤圭子と千田けい子、声優&歌手の児島ちはる、津軽三弦道の工藤武、尺八&笛の米谷智、津軽三味線の矢吹和仁と工藤武蔵の全7組が出演し、「和」をテーマにコンサートを盛り上げた。
開演前から金沢は意欲満々だった。
「今日、共演させていただく民謡歌手の方々とは、以前、共演させていただきましたし、奏者は、私が民謡でブレークしていた時代に一緒に全国を回ったり、レコーディングしていた方々なので心強いです。今日来てくださったお客さまには、最後まで民謡と演歌で心ゆくまで楽しんでいただければうれしいです」
2部構成で、第1部は、金沢、須藤、千田の民謡歌手3人で「花笠音頭」を歌って賑やかにオープニングの幕を開けた後、児島が、ニューシングル「時世/翔猿」(歌唱・児島ちはる&ペペル伴)から人生賛歌「時世(ときよ)」と、人気力士・翔猿のオフィシャル応援歌「翔猿」、千田が演歌の名曲「浪花節だよ人生は」とオリジナル曲「縁港」、須藤が演歌の名曲「風雪ながら旅」とオリジナル曲「紅じょんから」を歌唱した。
第2部は、工藤武、工藤武蔵、矢吹の3人で津軽三味線の合奏曲弾きでスタート。金沢のオンステージで、民謡ナンバーから「弥三郎節」、紅白で歌唱した「津軽じょんから節」、代表曲から「おしんの子守唄」「浜千鳥情話」、歌謡界に大きな話題を呼んだ大瀧詠一プロデュース作品「イエロー・サブマリン音頭」、それに昭和の名曲「無法松の一生」など全10曲を熱唱。他の歌手&演奏家と合わせてコンサートでは全24曲を歌唱・熱演し、最後まで和のテイストあふれるステージで客席を楽しませた。
金沢は、最新シングル「月観月」とニューアルバム『金沢明子全曲集~月観月~』を発売したが、「いまは以前のような活動ができないので、新曲を聴いていただく機会がめっきり減りましたが、この新曲をぜひ大ヒットさせたい」と話していた。
2019年9月4日発売
金沢明子「月野月」
2021年11月3日発売
『金沢明子全曲集~月観月』
収録曲
01. イエロー・サブマリン音頭
02. 十三みれん
03. 北漁港
04. 羅臼
05. 浜千鳥情話
06. おしんの子守唄
07. ポケモンかぞえうた
08. 雪よされ
09. おふくろ酒場
10. 木の葉舟
11. ほんま云うたら何やけど
12. 桜月情話
13. にごり絵
14. 房州鴨川音頭
15. 夕月の宿
16. 月観月