金沢明子が新曲「ヒヨコグサ」の発売を記念ランチショー。あまのじゃく、寅谷リコ、福田みのる、レイジュ、岡本京太郎の歌仲間5組と共演
金沢明子が1月22日、新曲「ヒヨコグサ」の発売を記念して、東京・港区のマリーグラン赤坂で「金沢明子と素敵な歌仲間!」と銘打ったランチショーを開催。歌手仲間のあまのじゃく(2人組ダンスボーカルユニット)、寅谷リコ、福田みのる、レイジュ、岡本京太郎の5組と共演した。なお、司会は中尾美穂が務めた。
大勢のファンや歌手仲間の浜博也、野中さおりが応援に駆けつける中、金沢明子が大ヒット曲「イエローサブマリン音頭」で登場すると、ランチショーが幕を開けた。
「寒い中、こんなにたくさんの皆さまに来ていただけて大変うれしいです。今日は、短い時間ですが、素敵な歌仲間たちと一緒にたくさんの歌を聴いていただきたいと思います。実は、今回の素敵な歌仲間たちを選ぶのにオーディションがありまして、美男、美女しか出ていません(笑)。みんな若い人ばかりで、年がいっている人は私だけかもしれませんが(笑)、最後までゆっくりと聴いていってください」
前半はあまのじゃくが「俺たち」、寅谷が「愛しい人よ」、福田が「あまのじゃく」、レイジュが「大阪なみだ雨」、岡本が「泣き唄」、金沢が十八番の民謡「ひえつき節」などを熱唱していく。
前半が終わると、金沢の新曲「ヒヨコグサ」を作詞した高畠じゅん子氏と作曲の田尾将実氏がステージに上がった。
高畠氏は「能登半島地震やいろんなことが起きているこの状況を想定はしていなかったのですが、当たり前の生活、穏やかな暮らがいかに大切か。そして、有り難く授かっているか、というという気持ちを込めてこの詞を書かせていただきました。明子さんが想像以上に歌ってくださっているので、本当にうれしく思います」と話すと、田尾氏は「この曲は、(昨年夏にプロデューサーから)童謡・唱歌風に書いてくださいと頼まれたのですが、そのときはまだ歌手が決まっていませんでした。その後、金沢明子さんが歌いたいと言ってくださっていることを知りました」と、楽曲制作のエピソードを披露し、金沢の歌声に感動したと話した。
「僕は30年前、NHKで金沢さんの民謡を聴いて感動したのを覚えているのですが、金沢さんとは初めてレコーディングでお会いしました。そして、その歌を聴いて腰が抜けるほど感動しました」
“ヒヨコグサ”とは、春の七草の一つとして知られ、小さな白い星影の花をつける植物「ハコベ」のこと。新曲はこの植物をモチーフに、人生のささやかな幸せをメジャー調のメロディーに乗せて歌った童謡・唱歌風の楽曲。金沢は「4年ぶりの新曲ですが、『これは絶対、他人には渡せない私の歌だ』という気持ちでレコーディングさせていただきました。母を亡くして、歌う気持ちが失せているときにこの詞と出合い、(心に染みた詞とメロディーを聴いて)『ぜひ私に歌わせてください』とお願いしました」と話した。
「金沢明子と素敵な歌仲間!」の後半は各アーティストが最新曲を披露した。
あまのじゃくが「どっち?」、寅谷が「夜さ来いロック」、福田が「男の砂時計」、レイジュが「春子のララバイ」、岡本が「釜山の風に吹かれて」、そして金沢が新曲「ヒヨコグサ」を披露し、フィナーレは、再び金沢が大ヒット曲「イエローサブマリン音頭」を披露。2コーラス目から出演者全員で歌い、客席を楽しませた。
2023年12月6日発売
金沢明子「ヒヨコグサ」
1975年のアルバム『若い民謡』で、“民謡界の百恵ちゃん”のキャッチフレーズでデビューした金沢明子。演歌、民謡、歌謡曲、民謡×ハウスミュージックと幅広いジャンルの音楽を歌ってきたが、新曲「ヒヨコグサ」は金沢自身が新しい一面を発揮した作品となった。
カップリング曲「十三みれん」は、2013年にリリースした作品を再収録した。青森県五所川原市に位置する「十三湖」を舞台に、恋した男性をひたすら待つ凛とした女性の心模様を表現した一曲。