水森かおりが伝えたいこと(2)~ 心のつながりに終わりはない~


2020年は水森かおりにとってデビュー25周年のメモリアルイヤーだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、勝負曲「瀬戸内 小豆島」のキャンペーンはほとんどできず、毎年、デビュー記念日の9月25日に開催していた中野サンプラザでの「メモリアルコンサート~歌謡紀行~」も中止となった。

それだけに水森は「2021年は2年分、頑張らないといけません。新曲の『鳴子峡で、思いっきり攻めたいです!」と、並々ならぬ決意で、新しい年に挑むという。

文=川原田 剛

どんだメモリアルイヤー!?

2020年はデビュー25周年の節目の年でしたが、いろんな感情が芽生えましたね。新型コロナによりイベントやキャンペーンが全部なくなって、最初は「とんだメモリアルイヤーになってしまった」と感じていました。でも今までと同じように忙しく過ごしていたら、気持ちに余裕がなく、多分、立ち止まって振り返るようなことはなかったと思います。

忙しいことはいいことなのですが、立ち止まらざるを得ない状況になったことで、あらためて気がつけたことがたくさんありました。あんな出来事があったな、あの時のあの人にかけられた言葉に救われたなとか、いろんなことが現在につながって、今の私があるんだと感じた日々でした。

自分自身を振り返ることができたのは、ある意味、良かったと今は感じています。多くの人に支えられて、生かされているんだということを胸に抱いて頑張らなければならないと、そう決意しました。

新型コロナの影響で、2020年にリリースした「瀬戸内 小豆島」のキャンペーンは1週間しかできませんでした。お客様の前ではほとんど歌えていませんし、舞台となった香川県・小豆島には(4月に緊急事態宣言が出されたあとは)一度もお邪魔できていません。でも、小豆島の皆さんの思いは手紙などでいただいています。私も小豆島の方々に感謝し寄り添いながら、これからもずっと「瀬戸内 小豆島」を歌っていきたいですね。

新曲の「鳴子峡(なるこきょう)」には小豆島への思いも込めて歌います。反対に宮城県・鳴子峡への熱意は「瀬戸内 小豆島」にも込めたいです。ですから、2曲をセットにして20年にできなかったキャンペーンやイベントを今年は実施したいですね。そして、一人でも多くの皆さんに生の歌をお届けたいと思っています。

2021年は新曲「鳴子峡」で、2年分頑張りたい!

毎年、デビュー記念日の9月25日に開催していた「メモリアルコンサート~歌謡紀行~」は、2020年に関してはライブ配信という形で行わせていただきました。でも、インターネットやパソコンなどがわからない方をどこか置いてきぼりにしてしまう感じがしていたので、やっぱり生で聴いていただくのがベストだと思っていました。
▲25周年を記念して、2020年9月25日に初めてのオンランコンサートを開催。ファンと喜びを分かち合った。

だから昨年のメモリアルコンサートは中止にすることも考えました。でも、25周年という節目の年でもありましたし、9月25日は、何より皆さんに感謝を伝える日です。どうにか形にしたいという思いがあり、「メモリアルオンラインコンサート」としてライブ配信をさせていただきました。

私が想像していたよりも多くの方が観てくださいました。うれしかったと同時に、皆さんやるなと感激しましたね(笑)。オンラインで観ていただいた方のコメントを見ると、お孫さんやお子さんに観方を教わったという方や、「一緒に観ていた高校生の孫がいいねと言ってくれました」という、うれしい声もありました。新しい層への広がりもあったのが、すごくよかったです。

また「東京でのメモリアルコンサートに行きたかったけど、いつも稲刈りで行けなかったので、初めて観ることができました」とか、「一人では東京に行くのは大変だったので、自宅で観られたことがよかった」というコメントもありました。これがインターネット配信の醍醐味なんだと感じましたね。一生懸命、新しい形についていこうとして頑張ってくださっている方もいらっしゃるので、これからも配信コンサートはアリだなと思っています。

もちろん置いてきぼりにされる方がいないようにするにはどうすればいいのかと、スタッフといつも考えています。それは私だけではなく、演歌・歌謡界全体で模索している課題ですので、いい形を見つけることができればいいなと思っています。

▲笑顔が素敵な水森かおり。ファンとの接点になればと、昨年、YouTubeに「水森かおりチャンネル」を開設した。

2020年はデビュー25周年のメモリアルイヤーだったということもあり、今までにないことに挑戦しようと思い、昨年の4月からYouTube公式チャンネル「水森かおりチャンネル」を開設しました。本当はいろんなところにロケに行こうとか、こういう人とコラボしてみようとか、さまざまな計画をしていたのですが、新型コロナの影響ですべて中止になってしまいました。

キャンペーンやイベントもできなかった中で、YouTubeがファンの皆さんとの接点であり、情報を発信できる大事な場でした。ファンの方から「かおりちゃんが元気でよかった」とか「会えないけどYouTubeで寂しさがまぎれました」などのコメントが寄せられ、すごくよかったと思いましたし、自分としてもすべての仕事がなくなった時にYouTubeという場にすごく救われました。

2020年はキャンペーンなどでファンの皆さんに直接お会いすることがほとんどできませんでしたので、2021年は2年分、頑張らなければならないと思っています。新曲の「鳴子峡」は(出だしからインパクトがあり)攻めている曲なので、私の歌手活動も思いっきり攻めていきたいです。裏テーマは暴れる、ですね(笑)。それぐらいの意気込みです。もちろん皆さんの安全、安心を考えることが最優先ですが、できる範囲で攻めて、暴れたいです!

 

水森かおりチャンネル

心のつながりに終わりはない

デビュー25周年を迎えた水森かおりが新たな挑戦として、2020年4月に開設した公式YouTubeチャンネル「水森かおりチャンネル」が、コロナ禍で直接触れ合う機会がなくなってしまったファンとの絆をつないだ。YouTuberとして、定期的に更新しており、時には神回も。弦哲也氏のギター演奏で、伊藤薫氏が自身が作詞・作曲した名曲「ラブ・イズ・オーヴァー」を歌う回(【最後まで必見です】弦先生とのトーク&スペシャルゲストが感動&爆笑!)は本当に必見!! また11月には、デビュー25周年の特別企画として、「25周年記念全国行脚」をリモートで実施している。

「25日連続で25カ所・25人の方とお話するリモート行脚『25周年記念全国行脚』という企画をやらせていただきました。すごく楽しかったですし、この企画を通してあらためて自分自身を振り返ることができました。自分自身は一作ごとに前に進んでいますが、地元の皆さんは当時のことを一生の思い出として大事にしてくださっているんです。そんな皆さんと今もつながっていられることに感謝しました。歌の舞台は次のところに行っていますが、皆さんとの心のつながりに終わりはないんだと思っています」(水森)

水森かおりチャンネル「水森かおり25周年特別企画」(全25回)▶

▲こちらは最終25回目のリモート行脚。ブラジルのラウルさんが登場。

 

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2021年1月19日
“空から私がみえるでしょうか”
悲しい恋を切々と綴る

水森かおり「鳴子峡」

「鳴子峡」(Aタイプ)

「鳴子峡」 
作詞/かず 翼 作曲/弦 哲也 編曲/伊戸のりお  
c/w「秋保大滝」 
作詞/かず 翼 作曲/弦 哲也 編曲/南郷達也 
ボーナストラック「笑顔で遠まわり 2021」  
作詞/かず 翼 作曲/桧原さとし 編曲/竹内弘一  
水森かおり&萬みきお(サンドウィッチマン・伊達みきお)with 富澤たけし(サンドウィッチマン ) 
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA 91321 ¥1,227+税

「鳴子峡」(Bタイプ)

「鳴子峡」  
作詞/かず 翼 作曲/弦 哲也 編曲/伊戸のりお 
c/w「牡鹿半島」 
作詞/麻こよみ 作曲/弦 哲也 編曲/南郷達也 
ボーナストラック「笑顔で遠まわり 2021」 
作詞/かず 翼 作曲/桧原さとし 編曲/竹内弘一  
水森かおり&萬みきお(サンドウィッチマン・伊達みきお)with 富澤たけし(サンドウィッチマン ) 
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA 91322 ¥1,227+税

デビュー26年目を迎えたご当地ソングの女王が送る新曲「鳴子峡(なるこきょう)」は、宮城県の同地を舞台にした悲しい恋の歌となっている。愛した人の写真を胸に、ひとり淋しく鳴子峡を旅する女性を、空から見守るあの人。“風が 風が 風が 風が”と、インパクトあるメロディーのサビから入る演出に、水森の歌声が独自の世界観を作り出している。A・Bタイプのカップリング「秋保(あきう)大滝」と「牡鹿(おしか)半島」も歌の舞台は宮城県。東日本大震災から10年目となる2021年に、復興を目指す被災地を応援したいという制作陣の意図が込められている。ボーナストラックとして両タイプに、サンドウィッチマンとの応援ソング「笑顔で遠まわり 2021」が収録される。

期間限定公開 水森かおり「鳴子峡」フルバージョン

「鳴子峡」ミュージックビデオの舞台裏!

新曲「鳴子峡」の発売日である1月19日に、自身のYouTubeチャンネルでミュージックビデオの撮影秘話を語る水森。後半は妄想爆発!?

 


2020年12月16日発売

水森かおり ミュージックビデオ・コレクション
私の成長の記録です!!

1995年のデビュー曲「おしろい花」をはじめ、これまでに歌って来た楽曲のミュージックビデオ(MV)から選りすぐりの14曲を抜粋した作品集がリリースされた。ボーナス映像に「高遠 さくら路」(タイプA)のカップリング曲「信濃路恋歌」のMVを加えたコレクションとなっている。水森は、デビュー当時の映像を観るのは「恥ずかしい」と照れるが、歌手としての成長を観てほしいと言う。

◇ ◇ ◇

「デビュー曲の『おしろい花』を歌っていたのは22歳の時。今、自分で当時の映像を見ると、初々しすぎて恥ずかしいですね(笑)。それこそ『おしろい花』の時はレコーディングもビデオ撮影も初めてで何もわからなかったのですが、とにかく必死にやっていました。今見ると、“頑張っているなあ”って。ファンの方には、そこからキャリアを重ねていく私の姿を見ていただきたいですね。また最近、私のことを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、歴史をさかのぼって観てほしいです。コロナ禍ということもあり、なかなか気軽に外出することができない状況が続いています。字幕入りのカラオケも収録されていますので、歌いまくって、観まくってほしいです」(水森)

徳間ジャパンコミュニケーションズ TKBA-1300 ¥4,000+税

水森かおり ミュージックビデオ・コレクション
収録MV

1.「おしろい花」(1995) ※デビュー曲
2.「北夜行」(1997)
3.「かりぞめの花」(1998)
4.「竜飛岬」(1999)
5.「心う・ら・は・ら」(2001)
6.「鳥取砂丘」(2003)
7.「五能線」(2005)
8.「ひとり薩摩路」(2007)
9.「安芸の宮島」(2009)
10.「庄内平野 風の中」(2011)
11.「伊勢めぐり」(2012)
12.「大和路の恋」(2015)※20周年記念曲
13.「早鞆の瀬戸」(2017)
14.「高遠 さくら路」(2019)
・ボーナス映像 「信濃路恋歌」(2019)

※( )内はリリース年
※全曲の字幕入りカラオケミュージック・ビデオを収録。

 


profile
水森かおり(みずもり・かおり)
8月31日、東京都生まれ。1995年9月25日、「おしろい花」でデビュー。2002年の「東尋坊」が大きく注目されると、その翌年、「鳥取砂丘」と出合い、『NHK紅白歌合戦』に初出場。以来、18回連続出場中。2020年はデビュー25周年を迎え、北海道・東京・大阪・愛知・福岡の5大都市で「水森かおり25周年記念 メモリアルコンサートツアー」を開催予定だったが、コロナ禍で中止に。しかし、デビュー日の9月25日には初のオンラインコンサートを行い、25周年を祝った。また2020年4月にはYouTubeに「水森かおりチャンネル」を開設し、YouTuber 水森の人柄の良さが伝わる、楽しい動画がアップされている。


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▲自身のチャンネル内で実施した「第1回輝く!水森かおりチャンネル大賞」。水森が栄えある大賞に選んだのは山川豊の楽屋を訪問した動画「【本人撮影】『兄』の楽屋を自分のカメラで訪問してみた」。山川の秘密も明らかに(!?)、爆笑トークが展開されている。


SNS
水森かおりオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/kaori-mizumori/

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