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S.and A-9女史

異色のユニット S.and A-9女史が新曲「一人より二人」で少子化問題の解決へ。ピアノとバイオリンによるオケにも注目

S.and A-9女史(エス アンド エーキュージョシ)が9月27日、東京・台東区の東天紅で新曲発表会を開催。8月30日にリリースされた「一人より二人」を集まった応援団180名の前で披露した。

「S.and A-9女史」は歌唱力抜群で、多彩な才能を持つ小学生2年生の「S.」ことSakuraちゃんと、女性シンガー Sayo(藤原彩代)、Nodoka(のどか)、Megumi(伊達めぐみ)によるA-9女史(エーキュ―ジョシ)によるユニット。昨年6月に「がんばるんば受験生」でデビューし、同曲をモチーフに応援対象を広げたセカンドシングル「がんばるんば」(12月14日発売)が週間USEN HIT 演歌/歌謡曲ランキングで最高位1位を獲得した。

S.and A-9女史

S.and A-9女史

発表会では暗転した会場に「一人より二人」のミュージックビデオが映し出され、曲終わりで会場が明るくなると、ステージにS.and A-9女史が登場するという演出。拍手に迎えられながら、Sakuraちゃんによるバイオリン演奏に合わせ、A-9女史が歌声を聴かせた。

新曲「一人より二人」は少子化問題応援メッセージソングとして制作された。二人をつなぐ子どもの存在を、“世界” “灯” “明日” “夢”と表現し歌っている。

Sakuraちゃん、S.and A-9女史

カラオケはSakuraちゃんが弾くピアノとバイオリンのみで構成され、なんとSakuraちゃんが弾くバイオリンは1773年にドイツで製造されたオールドバイオリンだという。1773年と言えば、日本は江戸後期。音楽の世界に目を向ければベートーヴェンが3歳、モーツァルトは17歳だった。

S.and A-9女史

S.and A-9女史

4人がそろってファンの前で新曲を披露するのは、今回が初めてだったが、披露された振り付けは手話になっていた。聴覚障害者にもメッセージが届くようにという思いからだ。さらに、外国語バージョンの計画もあり、夢レコードの音楽プロデューサー 塩入二郎氏は「恋愛して子どもをつくろうよというメッセージソングですが、中国語バージョンの計画を進めています。いろいろハードルは高いですが、がんばります」と話していた。

なお、カップリング曲は「愛を募集中」。「一人より二人」が少子化問題応援メッセージソングであれば、こちらは婚活ソングとも言える作品となっている。

S.and A-9女史

「S.and A-9女史」の4人。前列が小学生2年生の「S.」ことSakuraちゃん。後列は左から Sayo(藤原彩代)、Nodoka(のどか)、Megumi(伊達めぐみ)。

Megumi(伊達みぐみ)
今回は手話をしての歌唱というチャレンジをさせていただきました。(A-9女史としての)デビュー曲ではセーラー服にチャレンジしましたが、そのチャレンジがひとつひとつ勉強になっています。Sakuraちゃんのバイオリンとピアノも素晴らしいので、カラオケも楽しんでほしいと思います。

Sayo(藤原彩代)
私は普段は東北を中心に活動していますので、先生から動画を送っていただいて、今日、初めてメンバーと手話の振り付けを合わせました。リハーサルでは「本当にできるのかしら?」と慌てふためいていましたが(苦笑)、無事、お披露目できて安心しました。作品については前作とは異なり、少子化問題に取り組んだ楽曲です。これからどのような展開になるのか、すごく楽しみです。とにかくがんばるだけです!

Nodoka(のどか)
(前作はセーラー服だったので)初めてちゃんとしたドレスを着させていただきました。(笑)。「一人より二人」は前作の明るい感じから、大人びたメロディになっていますので、また違った側面のA-9女史を楽しんでください。“二人より三人”ということで、メンバーみんなでこの曲を盛り上げていきたいと思います。

 

A-9女史の3人がソロでもオリジナル曲を披露

S.and A-9女史の新曲発表会では、Sayo(藤原彩代)、Nodoka(のどか)、Megumi(伊達めぐみ)の3人がソロでも歌唱した。

伊達めぐみ

京都府生まれ、東京育ちの伊達めぐみは幼少期から歌に親しみ、高校時代にはロックバンドを結成し、リードボーカルとして活躍。1996年に「もって行きなよわたしの心/流氷港」でソロデビューした。トップバッターとして登場した伊達は景気づけに、松井タツオが作詞・作曲・編曲を担当したオリジナル曲「みんなdeカンパイ」(2009年)を元気いっぱいに笑顔で披露。ビールジョッキを持っての振り付けで会場を盛り上げた。

ちなみに伊達は山梨県富士吉田市でリゾート&ビジネスホテル「ホテルベル鐘山」を経営しており、経営者と歌手の二刀流で活躍している。

のどか

1996年生まれののどかは、3歳のときに松山千春の「銀の雨」を歌い始めたことでカラオケに夢中に。22歳となった2018年にかず翼氏・作詞、西つよし氏作曲の「くちづけ」でデビューした。80年代のポップスを受け継ぐ、どこか懐かしい作品で、サビでは観客から手拍子で合いの手が入れられた。

藤原彩代

藤原彩代は最新曲「ほろりうた」を聴かせた。藤原は2002年に“恋愛ご利益メッセージソング”「おさい銭」でデビューしたが、ほどなく地元・宮城県に戻り、実家の農家を手伝っていた。ところがデビュー曲の作詞・作曲家 長谷川弓子氏との偶然の再会を機に、歌手活動を本格的に再開。2018年に「仙石線」をインディーズでリリースし、2021年、夢レコードから「ほろりうた」を発売した。北島三郎の「与作」などの編曲家として知られる故・池多孝春氏の原案を長谷川氏が作品にしたてあげた楽曲だ。

藤代は「故郷では農業をしていますが、今、栗が最盛期です。毎朝、栗拾いをしていますが、蚊にたくさん刺されて湿疹があるので、それを隠すためにドレスの上にショールを羽織ってきました」と観客を笑わせていた。

 


2023年8月30日発売
S.and A-9女史「一人より二人」
S.and A-9女史

「一人より二人」
作詞/Article Nine Nine 補作詞/アサミ 作曲/Article Nine Nine 補作曲/M 編曲/吉川さくら
c/w「愛を募集中」
作詞/Article Nine Nine 補作詞/アサミ 作曲/Article Nine Nine 補作曲/M 編曲/吉川さくら
夢レコード YZYM-15111 ¥1,350(税込)