瀬口侑希、最新曲「おけさ恋歌」”飛翔盤”発売!「さらに空高く舞いたい」
昨年歌手デビュー20周年を迎えた瀬口侑希が、9月18日に東京・小岩のCDショップ「音曲堂」で、9月16日に発売された最新曲「おけさ恋歌」のリニューアル追加盤となる”飛翔盤”の発売を記念したミニライブを開催した。
今年の2月5日に発売した「おけさ恋歌」は、発売以来順調に売り上げを伸ばし、ファンからも好評を博しており、今回カップリング曲を新たに収録し追加発売することとなった。
会場は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底の上、ソーシャルディスタンスを守り客席の人数を制限して行われたが、瀬口の生の歌声を聴こうと、瀬口の顔をひと目見ようと、熱烈なファンが応援に駆けつけた。
”飛翔盤”のカップリング曲は「朱(あか)い鳥」。「おけさ恋歌」同様、歌の舞台である新潟県の県鳥とも言われる「朱鷺」をモチーフとした情熱的で激しい愛の物語だ。
その華麗に美しく舞う朱鷺が描かれた、濃い浅葱色の着物を身にまとい登場すると、瀬口は今年の勝負曲でもある「おけさ恋歌」でオープニングを飾った。
「皆様、本日はお越しくださいませしてありがとうございます。本来であれば、今日は羽田空港でエアポートコンサートを予定しておりましたけれど、中止になってしまいました。でもどうしてもこの日は皆さんにお会いしたいとずっと考えておりまして、今日は音曲堂さんのご協力をいただき、このミニライブを開催させていただくことができました。このような日がもしかしたらもう来ないのではないか……と思う日もありました。「明けない夜はない」とたくさんの皆様から温かい励ましのお言葉をいただきまして、今日からまた、私の歌が皆様にとりましても明日への希望となりますようにと、今日は気合を入れて歌わせていただきます」(瀬口)
続けて披露したのは、歌手、故・村上幸子の名曲をカバーした「不如帰(ほととぎす)」(2006年)、雪国・津軽を舞台に、離れて暮らしながらもたしかな愛を信じて思い合う男女の絆を歌った「津軽の春」(2017年)。客席では、声援を送れないファンの思いが込められた色とりどりのペンライトが、鮮やかに光の弧を描いていた。
中盤に差しかかり、瀬口は「久しぶりだったので心配だった声の調子も、ようやく通常運転にもどってきました(笑)」と朗らかに話すと、故郷・神戸にほど近い須磨海岸を舞台にしたデビュー20周年記念作品「須磨の雨」(2019年)、越中八尾の祭り”おわら風の盆”の幻想的な情景と儚く哀しい刹那の恋を歌った「八尾しぐれ」(2016年)、そして「デビュー20周年記念アルバム ~あなたに贈る愛の歌~」(2019年)に収録された「さよならのエアポート」を情感豊かに歌い上げた。
「今回発売になりました”飛翔盤”。”飛翔”というのは、昨年行いましたデビュー20周年コンサートのタイトルにちなんで名づけられました。『朱(あか)い鳥』は、朱鷺がモチーフになっています。今日の着物の朱鷺は日本画家の先生に、一年がかりで描いて染め上げていただきました。羽も一枚一枚見えるぐらい。まるで命が宿っている着物です。私はデビューの頃から佐渡にご縁がありまして、お仕事でもたくさんうかがわせていただいてきました。朱鷺は今は佐渡に行くと普通に見ることができるそうです。絶滅の危機ということもありましたが、こうして今は力強く大空を飛んでいるということで、まさに今のコロナ禍の中での私の気持ちと重なる部分もあります。この朱鷺に負けないように、これからも一生懸命皆様に歌を届けていけたらと思っております」(瀬口)
「朱(あか)い鳥」、そして「おけさ恋歌」を最後にもう一度歌い、アンコールに応えて、記念すべきデビュー曲「ねぶた」(2000年)を威勢よく熱唱し、幕を下ろした。
以前と変わらぬ歌声を届けた瀬口を、終始温かく見守るファン。短い時間ではあったが、強い絆を感じるひと時だった。
2020年2月5日発売
瀬口侑希「おけさ恋歌」
2020年9月16日発売
「おけさ恋歌」飛翔盤