キム・ランヒが大人の恋心を歌う~3年ぶりの新曲「息を殺して三十秒」はどこまでもドラマチック~
キム・ランヒの新曲「息を殺して三十秒」。なんともインパクトのあるタイトルだ。歌詞の出だしから“息を殺して三十秒”で始まる同曲は、彼女にとって3年ぶりの作品。夢レコード移籍第一弾としてリリースされた。キムの過去作品をすべて見直し、新しいキム・ランヒの代表曲となるよう、時間をかけてじっくり作品づくりが行われたという。
すべてを見直し、アダルト歌謡の頂点へ
キム・ランヒが夢レコードへ移籍し、第一弾シングル「息を殺して三十秒」をリリースした。
明るく楽しくがモットーの彼女からは想像しづらい刺激的なタイトルだ。作詞・作曲は秋浩二氏。悲劇的で残酷な未来が待ち受けている恋だとわかっているが、恋が終わるその時まで、死んでしまうほどに抱きしめられたい、という女性の熱情が描かれた作品。息ができないほど強く抱きしめてほしい、という思いが歌われている。
「ドラマチックな大人の恋心を歌っている曲です。でも、最初、この曲をいただいた時は衝撃的な歌詞でインパクトがあるなと思いつつ、一人の男性に思い詰める主人公が少し哀れだなという印象も持ちました」
新曲「息を殺して三十秒」のレコーディングでは、タイトルにもなっている出だしの歌詞“息を殺して三十秒”に神経を集中させた。
「この作品で気に入っているのは、タイトルです。この曲はイントロ部分で決まるので、最初の歌詞の“息を殺して三十秒”の部分はしっかりと気持ちを込めて歌い上げました。レコーディングは短時間で終わりました。2~3回歌っただけです。でも、先生からは発音とメロディーに気をつけるように言われました。とくに、2番の出だしの“悲劇的で 残酷な”の部分です。カラオケでは、言葉がちゃんと伝わってくるように発音に気をつけていただくといいと思います。でも、あんまり力を入れすぎないように、また誰にでもある大人の雰囲気を出して歌ってくださいね!」
「息を殺して三十秒」で30周年。挫けない、落ち込まない!
韓国ソウル生まれのキムは1991年7月、「鴎(かもめ)/ふられチャイナ」をリリース(当時は金 蘭姫)。1993年には吉幾三が作詞・作曲を手がけた「釜山」を発売し、韓国の歌姫として人気を博し、気づけば日本での歌手活動も30年を迎える。
「今は、(コロナ禍で)全世界が大変な時期ですが、挫けない、落ち込まないように明るく乗り越えていきたいですね。30周年に向かって、より皆さんと一致団結したいと思っています」
そして、キムは「小さくても、大きくても、早くライブを、そしてたくさん行いたいと思っています」と、ファンの前で歌うことを願っている。直近では今年3月にディナーショー開催を予定しており、6月には東日本大震災の復興支援になればと始めたチャリティーディナーショー「風化させない愛の輪」を開催予定だ。大阪を拠点に活躍するキムは1995年に阪神淡路大震災を経験した。その時の体験から東日本大震災からの復興を支援する慈善イベントを継続して行っている。
2021年2月24日発売
アダルト歌謡の頂点へ
キム・ランヒ「息を殺して三十秒」
キム・ランヒの3年ぶりとなる新曲「息を殺して三十秒」は過去の作品をもう一度見直し、新しいキムの世界をつくろうと、アダルト歌謡の頂点を目指して、じっくり制作された。「聴いて納得、歌って納得」の自信作だという。カップリング曲「あまのじゃく」は2007年にリリースしたアルバム『キム・ランヒ全曲集』に収録された作品がシングルカットされた。「14年前のアルバム収録曲ですが、カラオケ好きな皆さんからすごく歌われている作品なので、今回シングルカットすることになりました。好きな人に近寄るほど、叶わない悲しい恋心の曲です」(キム)。
INFORMATION
2021年3月28日(日)
キム・ランヒ スプリングディナーショー
会場:グランヴィアホテル大阪
2021年6月20日(日)
第8回東日本大震災復興支援チャリティーディナーショー
キム・ランヒの東日本大震災復興支援“風化させない愛の輪”
問い合わせ先
オフィスRAN
TEL=06-6755-4439
profile
キム・ランヒ(きむ・らんひ)
韓国・ソウル生まれ。美空ひばりや高橋真梨子が好きで、1991年7月、「鴎/ふられチャイナ」で日本デビュー。1993年には吉幾三 作詞・作曲による「釜山」を発売し、韓国の歌姫として人気に。以降、着実にリリースを続けている。2021年は夢レコードへ移籍。2月24日に移籍第一弾シングル「息を殺して三十秒」をリリースした。2014年から東日本大震災の復興支援イベントを続けている。6月には8回目となる復興支援チャリティーディナーショーを開催予定。MBSラジオ「ランヒと春團治と(シゲ)の今宵も陽気な歌酒場」にレギュラー出演中。