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川野夏美

「心はぽっかぽか」。川野夏美が”チャレンジライブで“冬の演歌”に挑戦。新曲「秋萌え」はボサノバ・アレンジで披露

川野夏美が12月13日、東京・杉並区のノスタルジックな雰囲気漂う小劇場、ザムザ阿佐谷にてチャレンジライブを開催した。

ファンと触れ合う機会を増やしたいと始めた同ライブも今回で5回目。ステージと客席の距離が近いアットホームな空間で、ギタリスト・近野真一をバンドマスターに、ピアノの 中谷幹人、パーカッション(カホン)の中里ゆきのによる演奏に合わせ、冬をテーマにした演歌の名曲カバーや、新曲「秋萌え」ではギターを演奏し、ボサノバ・アレンジで聴かせるなどファンの心を掴んだ。

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ライブの幕開けは、季節にぴったりの「きよしこの夜」。クリスマスカラーを思わせる赤いニットのドレスで登場した川野。客席からは、開演を待ちわびたファンから「待ってました!」などの声援が飛んだ。

「本当に励ましの声をありがとうございます。こんなに賑やかな『きよしこの夜』はないなと思うぐらい、盛り上げていただきました。なかには『なっちゃん』とも言わず、『サンタ』って言っている人も(笑)。このチャレンジライブはコロナ禍になる前から、皆さんに会える機会を増やしたい、いろんな歌を歌ってみたいと始めましたが、今回で5回目となります。久しぶりのチャレンジライブですが、毎回来てくださる方もいまして…。皆勤賞だからといって、何も差し上げるものがないんですが(笑)、素敵な生演奏によって歌わせていただきます。昨夜から急に冷え込んできましたが、ほっこり温まっていただけたらなと思っています」

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会場となったザムザ阿佐谷は、前回の「川野夏美 弾きたがりライブ」でも使用された場所で、古木を使った温かみのある作りが特徴だ。満席となったステージでは“冬の演歌”にチャレンジされた。

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セットリストには「津軽海峡・冬景色」(石川さゆり)、「愛の終着駅」(八代亜紀)、「氷雨」(佳山明生/日野美歌)、「北の宿から」(都はるみ)、「越冬つばめ」(森昌子)といった、演歌史に残る冬の名曲がずらりと並んだ。近野によるアレンジによって、川野の艶やかで伸びのあるボーカルと、歌詞の情景がダイレクトに観客の胸に響く。

なかでも、“冬の演歌”の最後に歌唱された ちあきなおみのドラマティックな「雪」では、川野自身に主人公が乗り移ったようだった。愛する人を思い、噂を聞きつけたどり着いたそこには…。映画『ひまわり』を彷彿とさせる、吉田旺(作詞)と池田毅(作曲)による世界。川野はこの作品を最近知ったそうだが、観客の心を引きこんだ。

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「先輩方のヒット曲をダダダダと歌わせていただきましたが、改めて素敵な歌だなと気付かされましたし、先輩方の作品で、歌の勉強をさせていただいています。最近は演歌と言っても歌謡曲よりの作品を歌うことが多かったので、今日は1年分の”コブシ“を回しました」

冬の演歌を聴きながら、心はぽっかぽか。外の寒さを忘れさせる熱気と情感が会場を包み込んでいた。

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本ライブ最大の“チャレンジ”として披露されたのがボサノバだった。最新曲「秋萌え」ではボサノバのリズムに挑戦していることもあり、ライブ前半には、松任谷由実の「あの日にかえりたい」が歌われた。

同曲は「秋萌え」と同じく、歌謡曲の中にボサノバのリズムが取り入れられている。ギタリストの近野がボサノバの代表曲「イパネマの娘」を弾きながらボサノバの世界を紹介すると、続いてはかぐや姫の「神田川」がボサノバにアレンジして届けられた。

これはスタッフのアイデアだったそうだが、“四畳半フォーク”が令和にボサノバで蘇るという、チャレンジライブならではの一曲となった。

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そして、“冬の演歌”などのコーナーを経て、ライブ本編の最後に挑戦されたのが、「秋萌え」のボサノバ・バージョンだった。

同曲は作詞・阿木燿子、作曲・弦哲也による作品で、晩秋から初冬へと移ろう季節の中で揺れ動く大人の女性の恋心が描かれている。

「バツが付いてそれから始まる人生」という衝撃的な歌い出しや、「夾竹桃(きょうちくとう)」という毒を持つ花に自らを例える歌詞が印象的で、いくつになってもときめいていたいという女性の願いが歌われている。

「『なっちゃん、これギターで歌ったらいいんじゃない?』って言われて練習してきました(笑)。押さえたことがないコードがたくさん出てきてびっくりしちゃうんですけど、ボサノバのリズムに初めて挑戦させていただきます」

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川野自身もギター演奏で参加して披露すると明かすと、「リオ(イパネマ海岸)の海で夕日が沈む時に、ボサっと……あ、ボサノバっていうのはそういう意味じゃないですけど…」と笑わせつつ、“横丁の風呂屋”ならぬ“リオのスパ”のようなゆったりとした気分で聴いてほしいと紹介。哀愁漂う原曲とは一味違う、洗練された大人のサウンドを響かせた。

歌い終えた川野は安堵の表情を浮かべると、「『秋萌え』ボサノバ・バージョン! 成功しました〜!!」と笑顔を爆発させた。

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アンコールでは『White Christmas』を歌唱し、一足早いクリスマスプレゼントをファンに届けた川野は、「これからもいろんな歌の世界に飛び込んでみたい」とファンに訴えた。

「今年の単独ライブは今日が最後ですが、ライブが大好きなんで、来年もまたいろんなライブを開催させていただきたいなと思います。元気な姿や、いい歌を歌うようになったなという成長を見ていただけるように頑張りたいと思います」

終始笑顔と優しさに満ちたステージ。冬の寒さを吹き飛ばす温かい拍手の中、第5回チャレンジライブは閉幕。ジャンルを超えたアレンジへの果敢な挑戦によって、川野夏美の新たな魅力が芽吹いたライブとなった。

 


2025年8月20日発売
「秋萌え」
川野夏美

「秋萌え」
作詩/阿木燿子 作曲/弦哲也 編曲/矢野立美
c/w「面影橋」
作詩/結木瞳 作曲/弦哲也 編曲/矢野立美
日本クラウン CRCN-8773 ¥1,500(税込)

【Amazon】川野夏美「秋萌え/面影橋」

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