松尾ともこが3年ぶりのライブで、新曲「この愛ひとすじ」などを熱唱。ゲストの福田みのるとはデュエットも披露
歌謡曲からカンツォーネまで幅広いジャンルの曲を歌いこなす実力派歌手で、配信限定の新曲「この愛ひとすじ」が好調の松尾ともこが3月24日、東京・赤坂のマリーグラン アカサカで「松尾ともこ~永遠の愛をうたう~」と銘打ったライブを開いた。
歌手仲間のレイジュ(台湾出身歌手)や大勢のファンが詰めかけ満席の中、「皆さま、今日はようこそお越しくださいました。世間ではちっとも売れていませんけれども、今日この会場ではとても有名な松尾ともこです(笑)。今日は(座席が)一人も欠けることなく、全員の皆さまにお越しいただきました。これまでは毎回、何らかのご事情で一人、二人はお越しになれない方がいらっしゃいましたので、今日はとてもうれしいです」とあいさつ。
そして、「3年前にCDシングル『永遠鉄道』を出させていただいて以来、コロナ禍でずっとこのようなショーができなかったので、3年ぶりに皆さまとお会いでき、歌える幸せを噛みしめています」と感謝感激した。
オープニングから大きな拍手が沸き起こる中、「バラの香水」をはじめ、シャンソン風の歌謡曲の配信限定シングル「この愛ひとすじ」、山崎ハコが作詞・作曲した「ヒロインのように」、前作シングルで、渥美二郎ら12人の歌手が競作した話題曲「永遠鉄道」、吉幾三が作詞・作曲した「女のカンツォーネ」、カンツォーネの名曲「雨(ラ・ピオッジャ)」など、アンコールを含めて全14曲を熱唱した。
また、カラオケでも人気の平浩二とのデュエット曲「微笑みの再会」(2005年発売)を、この日のゲスト歌手・福田みのると披露するなど、オリジナル曲&カンツォーネナンバーで最後までファンを存分に楽しませていた。
その中で、吉幾三について「30数年前、吉幾三さんから一緒に歌おうと声をかけていただきました。なぜかと言いますと、吉さんは『ともこ』という名前が大好きだそうで、それだけで気に入っていただき(笑)、吉さんと一緒にツアーで6年間、全国を回らせていただきました。そして、ツアーの最後に吉さんから『今回で卒業しなさい』と言われて、『女のカンツォーネ』というとても素晴らしい曲をいただきました」と、同曲の誕生秘話を語った。
新曲「この愛ひとすじ」を配信限定シングルにしたのは「コロナもありますし、CDがなかなか売れない時代に皆さまに『買ってください』とお願いするのはつらかったので、今回は皆さまに安心して聴いていただけるようにと、ネット配信にさせていただいたから」だそうで、「男女、年齢問わず、より多くの方々にこの曲を届けていきたい」と張り切っていた。
会場入り口では前作シングル「永遠鉄道」のCDを販売し、「コロナ禍でも皆さまに応援していただいた感謝の気持ちを込めて、今日のCDの売り上げ全額をトルコ大地震の支援金として寄付させていただきます」と話していた。