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松前ひろ子、三山ひろし

松前ひろ子と三山ひろしが“いい夫婦の日”に3年ぶりにディナーショーを開催。松前は発売前の新曲「相合い傘」をファンに初歌唱

“いい夫婦の日”である11月22日、松前ひろ子と三山ひろしが東京・港区のグランドプリンスホテル高輪でディナーショー「~愛につつまれて・いい夫婦の日~」を開催した。松前にとって20年以上続けている“いい夫婦の日”のディナーショーだが、感染防止の観点から過去2年はホールでのハイブリッドコンサートという形式をとってきた。

「お客様からは、いつの日かオシャレして(ディナーショーへ)行きたいと言われていました。でも、2年間もディナーショーができなかったので、お客様がいらっしゃらなかったらどうしようかと心配しましたが、おかげさまで早々にチケットが完売しまして、すごくうれしかったですね。そして、今日という喜びの日を迎えることができました」(松前)

松前ひろ子、三山ひろし

グランドプリンスホテル高輪の宴会場で行われたディナーショー。この場所は松前の夫であり、時代を牽引した作曲家・中村典正さんが作曲家生活50周年の記念パーティーを開催した場所でもあった。

「久々にこのステージに立ちます。きっと亡くなった主人も『よく頑張っているね』と喜んでくれている気がしていまして、胸が熱くなっています」

三山にとっても中村典正さんは師匠であり、“歌手・三山ひろし”の生みの親である。「少しでもお手伝いできれば・・・」と控えめに語っていたが、これまでのディナーショーを振り返り、「中村典正先生と松前ひろ子先生の二人が、『あなたのみなと~いい夫婦~』とか、『夫婦スキスキ・・・』という漫才の掛け合いのような歌を歌っておられる姿を見るのが好きでした。とてもほのぼのしていて。中村先生がお亡くなりになり、もうそういうお二人の姿を見ることはできませんが、今日も、仲睦まじい姿を見たいと思って通って来てくださったファンの方がほとんどです」と三山。感慨深いディナーショーになればいいなという想いを語っていた。

三山ひろし

昼夜2公演行われたディナーショーのオープニングは「あなたのみなと~いい夫婦~」から始まった。その後は松前と三山の掛け合いも楽しい企画コーナーや、ソロパートでファンを楽しませる構成だったが、目玉のひとつは、三山のギター演奏で松前が「兄弟仁義」を披露したことだった。

三山が「過去にやったことがないことをやっていこうということで、今回、ギターを弾かせていただきます。一生懸命練習をしてきました」と言うと、松前は「無理を言いました」と弟子を気づかった。

松前と三山と言えば、強い絆で結ばれた師弟関係がある。だが、松前には不満もあると明かす。

「二人で歌う時、なかなか私の目を見て歌ってくれないんですよ(笑)。私の方を見ていても目は着物の帯から下を見ている」

松前から責められた三山は、「中村先生に似ているところがありまして・・・。(中村)師匠を見ていると師匠に似るんですね。中村先生は腕組みをして遠くを見ながら話される方だったので、私もあまり目を見て歌うというのは・・・」と、少々タジタジに。松前からは「他の歌い手さんの時は見ているんですよ!」と指摘されていた。

松前ひろ子

松前ひろ子

夫婦演歌の松前らしく、中盤の松前は「祝いしぐれ」や50周年記念曲第2弾「夫婦鶴」を披露。そして11月23日発売の新曲「相合い傘」をファンの前で初歌唱した。

「夫婦鶴」と同じく北島三郎(作家名:原譲二)が作曲した作品。夫婦愛、絆が歌われている。

「今年の4月に北島三郎さんから直接お電話をいただいて、鼻歌で歌ってくださったのがこの曲でした。すごく素敵な歌ねって話したら、タイトルは『相合い傘』だと言われまして、タイトルも素敵だったので、『他の人にはあげないでくださいね』ってお願いしました(笑)」

長年寄り添い、互いにかばい合ってきた夫婦の歌。“いい夫婦の日”に届けられる作品としてはこの上ない作品だったが、お互いに忙しく、オケ録り(伴奏の録音)の時に北島が松前の耳元で歌ってくれたのが最初で最後のレッスンだったという。

「録音をとりまして、レコーディングまでに歌唱の練習をしました」

三山ひろし

ディナーショーの終盤は三山がデビュー曲「お岩木山」、そして今年発売の第1弾シングル「花恋歌~はなれんか~」、第2弾シングル「夢追い人」を熱唱し、最後は松前と三山がデュエット曲「人生援歌」を歌い上げた。

「3年前の8月16日に主人は亡くなりましたが、『今日も何事もなく終わるように』と主人にお願いしてきました。今でも涙することがあります。すごい人だったなと思いますし、感謝しています」

松前ひろ子、三山ひろし

松前が亡き夫であり、偉大なる作曲家である中村典正の支えを受けて続けてきた“いい夫婦の日”のディナーショーは、愛弟子である三山との二人三脚で引き継がれている。今年大晦日のNHK紅白歌合戦に8年連続・8回目の出場が決まっている三山もまた「師匠には感謝しています」と語っていた。

「ここまで歩んで来られたのはファンの皆様の応援のおかげです。でも、この世界に生み出してもらわないと何事も進みませんので、生みの親である(二人の)師匠には感謝しています。中村先生は、かねてより『お世話になっている日本クラウンさんからうちの弟子をデビューさせて恩返しをしたい』とおっしゃっていました。その日本クラウンさんからデビューさせていただき、今回またステージで松前先生から『紅白歌合戦に三山ひろしが出ます』と報告していただくことができました」

紅白での三山と言えば、けん玉のギネス記録への挑戦がここ数年話題となっているが、新しいチャレンジにも興味があると話していた。また2023年1月11日には、作詞・さいとう大三氏、作曲・弦哲也氏による新曲「どんこ坂」の発売も決まっている。「よいしょと こらしょで どんこ坂」というサビのフレーズが印象的な作品になるという。

 

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2022年11月23日発売
松前ひろ子「相合い傘」
松前ひろ子

「相合い傘」
作詞/伊藤美和 作曲/原譲二 編曲/遠山敦
c/w「女のなみだ川」
作詞/かず翼 作曲/宮下健治 編曲/竹内弘一
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91469 ¥1,400(税込)

歌手生活53年目を迎える、松前ひろ子の新曲! 雨や嵐に打たれても常に二人で寄り添い、支え合って歩んできた夫婦の姿を描いたメジャー演歌。作曲は、芸道60周年の北島三郎(原譲二)。

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