福田みのるが新曲「あまのじゃく」のヒットを宣誓。作詞・作曲の湯原昌幸もお祝いに。

俳優として時代劇からミュージカルまで幅広く活躍した後、念願の歌手デビューを果たし、今年で23年目を迎えた福田みのる。7月15日には徳間ジャパンコミュニケーションズから新曲「あまのじゃく」を発売し、USENのランキングでも14位まで順位を上げている。徳間ジャパンの濱崎真次 制作部部長も「いい風が吹いています」と、期待感を示している。

新曲は、湯原昌幸が作詞・作曲した作品だ。元々は湯原自身が歌うために作った楽曲で、自身のCD化が未定の中、この曲を聴いた福田の担当プロデューサーが「福田みのるにぴったりの楽曲なので、ぜひ彼に歌わせたい」と湯原に申し出た。そして湯原の承諾を得て、福田のオリジナル作品として発売された。これまで福田が歌って来た作品とは趣が異なり、軽快なリズムとギターサウンドの曲となっており、レコーディングでは湯原自らがギターで参加している。

ソーシャルディスタンスを保つため観客の数は限定されたが、新曲発表会を兼ねたディナーショーは、最初から熱気にあふれた。

そんな福田が10月4日、東京・赤坂のシュビアで「新曲『あまのじゃく』発売記念ディナーショー」を開いた。

コロナ禍でファンを集めての発表会ができずに発売から3カ月が経っていたが、「ソーシャルディスタンスをとれば、そろそろ皆さんの前で歌わせていただいてもいいかなと、今回、発表ライブをやらせていただくことになりました」(福田)

会場は、入場者を大幅に減らし、約60人に限定されたが、熱烈なファンが詰めかけた。

新曲「あまのじゃく」で登場した福田は、司会の青空キュート氏に、福田と同郷でもある、相撲の正代(しょうだい)関の活躍を振られると、「大相撲の世界では、正代関が熊本出身で初の優勝力士になり大関に昇進されたので、今度は同じ熊本出身の私が『歌謡界の大関』を目指してがんばります」と挨拶。歌手生活の歴史を振り返るように、オリジナル曲を歌い紡いでいった。

福田は歌手人生の歴史を振り返るように、オリジナル曲を次々と披露していく。

司会の青空キュートが、福田の俳優時代の話をふると、福田は「全国の学校を回って鬼の役をしたり」と、当時を思い出して演じてみせた。

まずは、最近あまり歌っていないという初期の作品から「星が滲む夜」「迷い鳥」「倖せと云う名の港」「銀の雨」「最後のラブソング」の5曲を披露すると、「普段、歌ってこなかったので緊張しました」とひと言。カラオケを意識して作ったという「夜明けの二人」、15周年記念曲「だから一緒に」、デビュー2作目の「つくしんぼ」を歌った。

「つくしんぼ」は12名による競作で、岡 千秋氏が作曲した演歌だった。俳優時代も歌が好きで、よく歌って来たが、演歌は初めてだった。最初は戸惑いもあったが、「福田みのるの演歌を歌おう」と挑戦した曲だった。

後半はスパンコールのジャケットが眩しい衣装で登場。思いの強い楽曲を披露していく。

ここで衣装を変更し、スパンコールのジャケットで現れた福田は「人生はカーニバル」を歌う。ノリのいい曲で、平尾昌晃氏(2015年7月没)の作曲により2015年5月にリリースされた。

「当時、すでに先生は入院されており、レコーディングでは病室からアドバイスをくださいました」

続く「大分~Oita~」は、秋元順子のヒット曲「愛のままで…」で知られる花岡優平氏の作詞・作曲作品。大分出身の花岡氏が自身の生い立ちを綴った自叙伝的な歌であり、歌詞の中に“大分”という言葉は出てこないが、親子の別れ、故郷との別れを歌っている。

「花岡先生は、再婚した父のもとで育ったそうですが、新しい家族とうまく行かず、高校を中退して上京したそうです。列車に乗って上京する際、ホームの電柱の影から本当のお母さんが送ってくれていたといいます。そんな実話をもとにした作品です」

俳優から歌手になった福田には歌の師匠はおらず、これまで多くの作詞家、作曲家の作品を歌ってきた。歌は巡り合わせというが、福田の楽曲を聴いていると、歌に人生を感じる。

福田はこれまで自分でMCも担当していたが、今回縁あって、青空キュート氏を司会に迎えた。「司会者が僕を盛り上げてくれるので、自分は自由になれた」と福田。

ディナーショーは終盤を迎える。福田は2017年、徳間ジャパンコミュニケーションズに移籍する。スタッフは“福田みのるに合う歌を”と、「追憶(おもいで)はいつも雨」を授ける。20周年の記念曲でもあり、ひとり人生を振り返る男を主人公に、三連のミディアムテンポの作品に仕上がっている。

福田は低音を生かして同曲を歌うと、新曲「あまのじゃく」に収録された2曲のカップリング曲を届ける。

「駅~ニューバージョン~」は、2005年にリリースした福田の人気曲。カップリングとして収録するにあたり、アコースティックサウンドの新しいアレンジで新録した。会場には、この歌が大好きだった女性の遺影をもった家族も見守っていた。

「ソウル夜景」は、「追憶(おもいで)はいつも雨」と同じように、福田の低音を引き出したムード歌謡で、主人公が華やかな夜のソウルに、 “あなた”の面影を追い求める曲だ。

そして福田は、もう一度「あまのじゃく」を歌う。

プレイボーイの男に泣かされる女性のつよがりをリズミカルなメロディーに乗せて歌い上げた軽快な作品に、福田は「湯原さんが歌ったデモテープを初めて聴かせていただいた時は、なんて面白い曲なんだ思いました」と語る。

「これを歌えば、聴いてくださる方も面白いなと思い、元気になっていただけるのでは……。いまの時代にはないポップテイストの曲なので、若い人にも聴いて、歌っていただきたいですね。この新曲は私も大変気に入っていて、ノリノリで歌っていますので、大ヒットさせ、さらに飛躍していきたい」

新曲「あまのじゃく」の作詞・作曲を手がけた湯原正幸がサプライズゲストとして、お祝いに駆けつける。

サプライズで会場に登場した湯原は、「こんばんは、せんだみつおです」と笑いをとると、ヒット曲「雨のバラード」を観客に届けた。

そんなふうに福田は語っていたが、ここでサプライズ!! なんと、新曲を手がけた湯原昌幸が花束を持ってお祝いに駆けつけたのだ。

自身の大ヒット曲「雨のバラード」を歌ってステージに花を添えた湯原は、「いっぱい歌って、いっぱい稼いで僕の方に戻してください」とジョークを飛ばしながら、「ぜひヒット曲になるよう陰ながらバックアップさせていただきます」と、福田を激励した。

湯原に背中を押されて、福田はこの日、2度目の「あまのじゃく」を披露すると、いつものように、「アリガトウ」、「サヨナラ」を歌い、この日、準備してきた全17曲のオリジナル曲を歌い終えた。

「新曲『あまのじゃく』のヒットを目指し、より一層がんばっていきます」

福田はファンに支援を訴えた。

拍手に包まれながら、全17曲を歌い切った福田。新曲「あまのじゃく」をヒットに導くべく、より一層邁進すると誓った。

 
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 2020年7月15日発売
徳間ジャパン移籍第2弾シングル
福田みのる「あまのじゃく」

「あまのじゃく」
作詞/湯原昌幸 作曲/湯原昌幸 編曲/猪股義周
c/w「ソウル夜景」
作詞/高千穂 香 作曲/大船わたる 編曲/猪股義周
c/w「駅~ニューバージョン~」
作詞/いではく 作曲/大谷明裕 編曲/猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-91289 ¥1,227+税

湯原昌幸が作詞・作曲した「あまのじゃく」は強がってはいるが、“でもね”と、本当は泣きたい女性の本音を、軽快なリズムのギターサウンドで聴かせる。“心うらはら”“心チリヂリ”など、印象的なサビのフレーズが心地いい。カップリング曲の「ソウル夜景」は福田の低音が生きたムード歌謡。「駅」は2005年にリリースされた人気の曲。今回、新しいアレンジで収録した。「以前は歌謡曲のイメージでしたが、ニューバージョンではイントロからシックな雰囲気です。私のヒット曲のひとつですが、お客様には聴き比べていただきたいですね」(福田)。