福田みのる みんなでつくり上げた新曲「あまのじゃく」

一隅を照らす

福田みのるが3年ぶりに新曲「あまのじゃく」をリリースした。歌うための足場を固め、新しい試みにも挑戦した。湯原昌幸が作詞・作曲を手がけた軽快なリズムの曲で、ファンを照らす。
「こつこつ、こつこつがんばってきました」

福田みのるは2017年、歌手活動20周年を迎え、現在の徳間ジャパンコミュニケーションズへ移籍。記念曲「追憶(おもいで)はいつも雨」をリリースし、歌い継いできた。また、2年前に東京・恵比寿に昼カラオケの店「ピアン」をリニューアルオープンさせ、定期的にライブを行うなど、新しいファンを少しずつ増やしていった。気づけば3年が経っていた。

「“歌手道”とでも言うんでしょうか。歌の技術を上げるのは当たり前ですが、歌手としてお客様の前に立つためには、人間性を磨くことが必要です。(歌手デビュー前の)俳優時代は野心しかありませんでした。でも、歌手になってから、たくさんの方のお世話になり、お客様から“歌手道”を学ばせていただいています」

ここで冒頭の福田の言葉に戻る。地道にファンを増やしてきたことで、3年ぶりに新曲をリリースできる足場ができたのだ。新曲のタイトルは「あまのじゃく」。湯原昌幸が作詞・作曲し、この曲を歌ってくれる歌手を探していた。そこに福田が現れたのだ。

「やさしい女性の歌です。男性に振られることがわかっても、強がっています。でも、本心は悔しくて、“でもね”と、あまのじゃくなところを見せます。縁あって湯原さんの作品を歌わせていただくことになりました。素敵な曲です」

新曲のレコーディングに参加した作家の先生。後列左から大谷明裕氏、湯原昌幸氏、大船わたる氏。

軽快なリズムのギターサウンドが特徴のメロディーに仕上がっており、湯原自身がギター演奏で参加してくれた。

「これまでの作品は、事前に歌い込んでいましたが、今回は、湯原さんやディレクターにお任せしてレコーディングに臨みました。録音ブースに入ると、今までは不安で、孤独感を感じることもありましたが、今回は、いい緊張感のなか、みんなでつくり上げた満足感でいっぱいです。湯原さんの歌の世界を表現しようと、湯原さんの歌い方を真似て歌ったのも、新しい挑戦でした」

福田はこれままで、多くの作詞・作曲家の曲を歌ってきた。恵まれた環境ではあったが、毎回、レコーディングでは金縛りにあったように緊張を強いられ、本来の6~7割しか力が発揮できなかったと告白する。だが、「あまのじゃく」では、いい意味で開き直れた。

「『あまのじゃく』をヒットさせたいと思っていますが、新しい福田みのるを表現できたことがうれしいですね。お客様にも喜んでいただけると思います」

福田は最近、「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉に出合ったという。比叡山延暦寺を開いた伝教大使・最澄(さいちょう)の言葉で、身近な人を照らすことの大切さを説いている。

「お客様、ファンを大事にすることですね。あまり大きなことは考えないで、目の前のことに、身近なことに一生懸命取り組んできましたが、この言葉に出合った時、これまでのことが間違っていなかったと確信しました」

こつこつと、真面目に・・・。でも、ステージでは笑顔に。インタビュー中、福田は何度も大きな声で笑っていた。

「僕のモットーは明るいことです。ステージでは明るくいきますよ!!」

 

2020年7月15日発売
徳間ジャパン移籍第2弾シングル
福田みのる「あまのじゃく」

「あまのじゃく」
作詞/湯原昌幸 作曲/湯原昌幸 編曲/猪股義周
c/w「ソウル夜景」
作詞/高千穂 香 作曲/大船わたる 編曲/猪股義周
c/w「駅 ニューバージョン」
作詞/いではく 作曲/大谷明裕 編曲/猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-91289 ¥1,227+税

湯原昌幸が作詞・作曲した「あまのじゃく」は強がってはいるが、“でもね”と、本当は泣きたい女性の本音を、軽快なリズムのギターサウンドで聴かせる。“心うらはら”“心チリヂリ”など、印象的なサビのフレーズが心地いい。カップリング曲の「ソウル夜景」は福田の低音が生きたムード歌謡。「駅」は2005年にリリースされた人気の曲。今回、新しいアレンジで収録した。「以前は歌謡曲のイメージでしたが、ニューバージョンではイントロからシックな雰囲気です。私のヒット曲のひとつですが、お客様には聴き比べていただきたいですね」(福田)。

 

 


profile
福田みのる
(ふくだ・みのる)
1957年8月4日、熊本県生まれ。地元の名門、済々黌高等学校を卒業後、大学進学のため上京。大学卒業後、俳優養成所で役者の基礎を学び、俳優として活躍。1998年、「似ている女」で歌手デビュー。2017年、歌手活動20周年を機に、徳間ジャパンコミュニケーションズへ移籍し、20周年記念曲「追憶(おもいで)はいつも雨」を発売。2020年、3年ぶりに新曲「あまのじゃく」をリリース。「三沢あけみのお茶会・歌謡界」(毎週水曜日 朝5:00~/BS12トゥエルビ)のアシスタントMCとして出演中。