クラウンミュージックフェスで、川野夏美、瀬口侑希、津吹みゆ、一条貫太、島あきのがファンと気持ちをひとつに
クラウンミュージックフェスVol.2の初日が7月10日、東京・丸の内テラスのMARUNOUCHI BASEで開催され、クラウンミュージックに所属する川野夏美、瀬口侑希、津吹みゆ、一条貫太、島あきのの5人が音楽ファンと楽しい時間を過ごした。フェスは11日も行われる。
クラウンミュージックフェスは昨年10月、東京・台東区の浅草公会堂で「クラウンミュージック演歌フェスティバル」として開催され、鳥羽一郎を含む所属全6アーティストが一同に介して会場を盛り上げた。コロナ禍でファンに生歌を聴かせる機会が減る中、少しでもファンとのふれあいを持ちたいと企画されたフェスだったが、これが好評だったことから2回目の開催が決まった。
当初の予定から2カ月遅れでの開催となったが、Vol.2は7月10日~11日の2日間、4公演を実施。ステージ上のソーシャルディスタンスを保つために参加歌手の組み合わせがシャッフルされ、初日は第1部を川野と津吹が、第2部を瀬口、一条、島の3人が務め、それぞれがオリジナル曲を始め、ファンを勇気づける歌だったり、自分にとっての思い出の曲などを披露したりしていた。
フェスに参加した川野は「皆さんに会いたかった。拍手が気持ちいい! このために歌っています」と喜び、瀬口は「浅草のあと、第2弾、第3弾をやりたいと希望していましたが、それが叶って、昨日からドキドキ。今朝も早くに目が覚めました」と笑顔を見せた。
また津吹は、会場の大きな窓から見える都心のビルを眺めながら、「東京さ、来たな」と笑わせ、「ファンの皆さんと楽しい空間を過ごすことができました」と感謝。島も「先輩方と同じステージに立てることがうれしい」と謙虚に話していた。
他方、男性ひとりでの参加となった一条は「お客様の前で歌えることが、歌手にとってのステップアップになります」と気を引き締めつつ、「先輩たちは同じ楽屋で楽しそうでしたが、僕は男ひとりでしょんぼり・・・」と吐露。女性陣からは「私たちの楽屋へ遊びに来てくれたらいいのに」とやさしい言葉をかけられていた。
しかし、一条はVol.2のフェスに参加できなかった大先輩・鳥羽一郎の分も頑張ると、男らしさをアピール。ただ、気合いが入りすぎたのか、「鳥羽さんの分も・・・。鳥羽さんが肩に乗っている感じで・・・」と言葉の迷子にも。女性陣から総ツッコミを受けていた。いつかは、鳥羽一郎のようにクラウンミュージックを背負って立つ存在に成長してほしいと願うところだ。
クラウンミュージックフェスVol.2は7月11日にも開催され、瀬口と津吹が第1部を、川野と一条、島が第2部を務める。浅草公会堂のような大きなホールではない代わりに、アーティストとファンとの距離が近いMARUNOUCHI BASEでのフェス。津吹は「この雰囲気が好きです。3回、4回と、そして100回とやりたい! 来てくださいね」と呼びかけていた。
川野夏美
「会えない時期でも、ステージがあれば『いつでも俺、行くからね』って言ってくださる皆さんに、ずっと会いたかったんです。きっとまた笑顔で会えると信じていましたが、その思いが今日叶いました。限られた条件の中でのステージでしたが、皆さんの思いをかみしめました。一人暮らしが長いんですけど(苦笑)、最初は、別に一人でも大丈夫って思っていたんです。でも、『こんなにしゃべりたかったのか』と(笑)。共演の皆さんとの楽屋での何気ない会話が幸せでした。しかもお客様の前で歌も歌えるなんて、本当に幸せです」
「特別な歌です。皆様の心に届くように」と新曲「勿忘草」を歌唱していた川野。ファンの前で歌えることに「胸がいっぱいです」とも語っていたが、10月17日に東京・江東区の「ティアラこうとう」でコンサートを行うことを告知。「大いに楽しんでいただき、明日から頑張ろうって思ってもらえるコンサートにしたい」と抱負を語っていた。
瀬口侑希
「浅草で皆さんとお会いした時は、(コロナ収束に向かって)先が見えないこともあって、歌えることに感動を覚えました。あの時、また第2弾、第3弾やりたいねと。それを希望に思ってきたので、昨日はドキドキして、今朝も目が覚めるのも早かったり(笑)。皆さんとお会いできるのを本当に楽しみにしていました。浅草公会堂の時よりも、(お客さんとの距離が)近いので、皆さんと同じ思いを共有できたんじゃないかと思います。また、楽屋も楽しくて・・・。クラウンミュージックのみんなとは家族のような、兄弟のような感じなので、リラックスしてフェスの準備に取りかかれました。こういうご時世なので、会場へ足を運んでくださる皆さんには緊張感もあったかと思いますが、私たちが歌っている間だけでも、日頃のことを忘れて楽しんでいただけたかなと思います」
今年2月に新曲「冬の恋歌」を発表した瀬口は、8月25日には別れた人を偲んでひとり酒場で杯を重ねる女性を描いた作品「片恋しぐれ」をリリースする予定だ。フェスでは一足早く、「片恋しぐれ」をファンに届けていた。
津吹みゆ
「鳥羽一郎さんともご一緒させていただいた1回目の浅草公会堂と比べて、今回はよりファンの皆さんとの距離が近くて、ソーシャルディスタンスに気をつけながらではありましたが、楽しい空間を過ごすことができました。MARUNOUCHI BASEさんのこのステージならではでした。歌を歌いながら感謝の気持ちでいっぱいでした」
デビュー5周年を迎えた津吹は今年2月に「津吹みゆデビュー5周年コンサート2021~未来へ向かって Go miyu Go~」を成功させた。会場には5周年記念に制作したTシャツを着たファンも駆けつける中、師匠・四方章人氏が作曲した新曲「おんな津軽」やカップリング曲「高野雨」などを披露した。
一条貫太
「先週になりますが、ファンの集いをやらせていただきました。1時間半ほど歌わせていただきましたが、それが久しぶりのステージでした。人前で歌うということが、僕たち歌手にとってはステップアップになります。ですから、フェスでのステージも大切に歌いたいと思いました。コロナ禍で今まで当たり前だったことが、当たり前じゃなくなったので、歌えることがうれしい。先輩から楽屋が楽しい、というお話がありましたが、男性は僕だけだったので、ひとりしょんぼり・・・。でも、男性代表として頑張りたいと思います。鳥羽さんの分も! 肩に乗っている感じで・・・」
初日の公演では、瀬口と島の3人でキャンディーズの「年下の男の子」を歌った一条。「楽屋では二人で一所懸命、振り付けの練習をしていましたね」と寂しそうだったが、瀬口から「貫ちゃんが、鳥羽さんに見えてきた」と言われると、「背後に鳥羽さんが付いてくださっている」と一条。そんな一条に島は「薄目にすると、見える(笑)」。
一条はカバー曲のほか、昨年リリースした2枚のシングル「北海の篝火(かがりび)」「いのちの花」、そして最新曲「酒場の花」を全身で歌っていた。「酒場の花」は自身初のメジャー演歌で、聴く人を昭和の町へ誘う作品だ。
島あきの
「こういう時期になって、お客様の前で歌を歌えることができなくなっていました。そんな中、7月7日に新曲(「トルコ桔梗」)を出させていただきましたが、フェスで新曲を歌えるのが本当にうれしい。皆様の前で歌えること、先輩方と一緒にステージに立てることをうれしく思っています」
北島三郎から“島あきの”という芸名を授けられた秘蔵っ子の島。カバー曲では北島の「風雪ながれ旅」を披露していた。2018年7月デビューと、クラウンミュージックでは一番の若手である島はこれまで北海道を舞台にした作品を歌ってきたが、新曲「トルコ桔梗」では長崎が舞台。北島(原 譲二)書き下ろし作品のカバーで、切ないながらも強い女性の心を歌っている。
画伯・川野夏美がもしもシリーズで大谷翔平選手を戦国武将に!
絵を描くことも得意な川野は、公式HPで「川野夏美 似顔絵展〜かおだらけ♡~」を展開中。最新作はMLBで活躍する大谷翔平選手。“もしもシリーズ”で戦国武将にして描いている。完成まで5時間ほどかかったそうだ。もしもシリーズでは、「もしも鳥羽一郎さんが赤ずきんちゃんだったら・・・」もある。
川野夏美 似顔絵展~かおだらけ♡~
http://www.crownmusic.co.jp/artist/kawanoNatsumi/portrait.html