
【話題の人】キラキラ癒し系DK・中村唯人が演歌歌謡界に新風! 3世代の夢を乗せ「ほろ酔い風酒場」で鮮烈デビュー
令和の音楽シーンに、ひときわ眩しい輝きを放つ新星が誕生した。中村唯人、18歳。そのキャッチフレーズは「キラキラ癒し系DK(男子高生)」。2025年6月4日、徳間ジャパンコミュニケーションズから「ほろ酔い風酒場」でデビューを果たした彼は、その若さとはいい意味でギャップのある、味わい深い歌声で演歌・歌謡曲の世界に飛び込んだ。祖母、そして父から受け継いだ3世代にわたる夢をその肩に背負い、彼は今、大きな一歩を踏み出した。

茨城発、現役高校生は「生徒会長」の顔も持つ好青年
中村唯人は2007年6月8日、茨城県坂東市に生まれた。祖母、両親、そして双子の妹との6人家族という温かい家庭で育った。現在、高校3年生。学校ではなんと生徒会長を務めるというしっかり者の一面も持つ。その一方で、「友だちとはいつもふざけ合っている」「もちろん、ちゃんとする時はしますよ(笑)」と語る笑顔は、キャッチフレーズ通りの“キラキラ”とした魅力に満ちている。
彼の音楽的ルーツは、意外なほどに幅広い。
「生まれて最初に聴いてたのがマイケル・ジャクソンで。親が言うには、毎日10時間くらい聴いてたみたいです(笑)」というから驚きだ。その後、B’zに夢中になり、クリスタルキング、尾崎紀世彦へと演歌・歌謡曲の世界に深く傾倒していく。
そのきっかけのひとつは祖母と一緒に観た80年代の音楽番組だったという。再放送で観た『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』などの番組で往年のスターたちが歌う姿に魅了され、子どもがゲームに夢中になるように、歌の世界への探求心を深めていった。

「うわっ!」。小4で受けた衝撃・・・歌手への道を開いた“トイレでの遭遇”
歌手になりたい、と強く意識したのは小学4年生の時だった。テレビから流れてきたクリスタルキングの「大都会」に、彼は雷に打たれたような衝撃を受ける。
「イントロが流れた瞬間に『何これ!?』って惹きつけられて。そしたらボーカルの田中昌之さんが『パーン!』ってものすごい高い声を出して、『うわっ!』って。もう、しびれちゃって。その時に『歌手を目指したい!』って真剣に思ったんです」
その憧れは、彼を突き動かした。小学6年生の時、初めて田中昌之のライブへ足を運ぶ。
「ずっとお父さんに『行きたい、行きたい』って言ってて、連れて行ってもらいました。ライブ後の握手会でツーショット写真を撮ってもらったのが、今でも宝物です。もう緊張して『大好きです!』しか言えなかったんですけど、無意識に田中さんに抱き着いてました(笑)」
さらに、この“運命の人”とのエピソードは続く。
「2回目に行ったライブの時なんですけど、始まる前にトイレに行ったら、ロングヘアの人がいて・・・田中さんで! 『えっ、田中さん!?』って。そしたら『お、ライブ来てくれたんか』って言ってくださって。『はい! 楽しみです!』って言ったら『楽しんでな』って。夢のひとときでした。緊張しすぎてトイレするの忘れちゃって、そのまま客席に帰ろうとしちゃいました(笑)」
この純粋で熱烈な想いが、彼の未来を大きく切り拓いていくことになる。

『カラオケ☆バトル』が生んだ運命の出会い
デビューへの直接のきっかけとなったのは、中学3年生の時に出演したテレビ東京『THE カラオケ☆バトル』だ。この番組で彼が細川たかしの「北酒場」を歌う姿を、ある人物が見ていた。五木ひろしの「京都恋歌」などで知られる作曲家の田尾将実氏だ。
田尾氏はその日、父の17回忌でたまたま実家に帰っていたという。
「当時95歳の母が隣の部屋でテレビを観ていて。耳が遠いのでボリュームを最大くらいに上げていたから、隣の部屋まで歌声が聴こえてきたんです。それで気になって観てみたら、唯人がうれしそうに『北酒場』を歌っていました。『ああ、この子だ!』と、ビビビと来ました」と田尾氏は振り返る。
田尾氏はすぐさま番組ディレクターに連絡。「自らが育ててみたい」という熱い思いは、番組を通じて中村本人に伝えられた。後日、高校近くのファミリーレストランで家族と共に田尾氏と会った中村は弟子入りを決意。以来、約2年半、毎週、茨城から東京へ通い、レッスンに励む日々が始まった。
師匠・田尾将実から教わった「才能は努力すること」
レッスン生時代、彼は音楽だけでなく、人としてのあり方も深く学んだ。
「僕は『才能』っていうのは、生まれ持った特別な人のことだと思ってたんです。でも、田尾先生は『才能っていうのは努力することだ』っておっしゃって。努力できること自体が才能なんだ、と。その言葉を聞いてから、僕も努力できる才能が身につくように頑張っています」
その言葉は彼の座右の銘となり、日々の練習の支えとなっている。「先生はいつも『歌は音程が命』とおっしゃいます」という歌の基本から、挨拶や連絡といった礼儀作法に至るまで、師匠からの教えは彼の血肉となっていった。

祖母、父、そして僕へ…3世代にわたる夢の実現
「歌手になる」という夢は、実は中村家3世代にわたる悲願だった。
「祖母は中学3年生の時に上京して歌手を目指したそうですが、志半ばで諦めて地元に戻ったと聞いています。その息子の父も歌手志望でしたが、その夢も実現しませんでした。祖母は今も歌が大好きで、地元のカラオケ大会に出たり、喫茶店で歌ったりしています。父についても詳しい話はあまり聞いてないですけど、『自分には才能がない』って感じたみたいで、中途半端に終わっちゃったと」
祖母、そして父が叶えられなかった夢。そのバトンを受け取ったのが、中村唯人だった。デビュー決定の報に、家族は喜んでくれた。
「祖母も父も喜んでくれました。特に祖母は、デビューが決まったらいろんなところに電話をかけまくっていました。顔が広いので助かります(苦笑)。地元の人はみんなデビューしたことを知ってくれているので、まずは地元から頑張りたいです」
その言葉通り、彼は地元の温かい声援を受けながら歌手としての一歩を踏み出している。


デビュー曲に込められた「明るさ」と「純情」、そして未来への進化
満を持してリリースされたデビューシングルは、彼の魅力を余すところなく伝える構成となっている。
表題曲「ほろ酔い風酒場」は、作詞:円香乃、作曲:田尾将実、編曲:伊戸のりおという、現代演歌界のヒットメーカーが手がけた王道の酒場演歌だ。哀愁漂うサックスの音色から始まるこの曲を、18歳の彼が歌うことで、そこには年配者の達観とは異なる、若者ならではの清廉さと、明日への希望が滲み出る。「こぼしたい 愚痴や文句はあるが 故郷(ふるさと)の酒に流そうよ」という一節は、彼の透明感あふれる声によって、聴く者の心を優しく洗い流してくれるようだ。
「この曲は、社会で嫌なことがあっても、みんなでお酒を飲んで楽しく生きようよ、みたいな応援歌だと思っています」
中村がそう語るように、底抜けに明るいメロディーが印象的だ。しかし、18歳の彼にとって「お酒の歌」を表現するのは挑戦でもあった。
「そうですね、どんな感じで歌えばいいのかっていうのは、やっぱりちょっと難しい部分はありました。でも、僕の持ち味である明るさとか爽やかさで歌おうと。先生からも『酒の歌なのに、酒の感じがしねえな』って言われたんですけど、今の僕の年代では、それがいいのかなって思っています」
現在は等身大の爽やかさでこの曲を届けるが、彼自身、この歌が自身の成長と共に進化していく可能性を感じている。
「この曲を歌い続けて、年齢を重ねてお酒を飲めるようになったら、また歌い方も変わってきそうですね」という問いに、「はい、変わってくる可能性はありますね」と笑顔で応える。


ちなみに将来飲んでみたいお酒を尋ねると、「(照れながら)やっぱり『ほろよい』ですかね(笑)。缶で。アルコール度数もたぶん少ないんですよね。うちの家系が、おばあちゃん以外はお酒にそんなに強くないので、最初は(アルコール度数が)弱いところからいきたいなって(笑)」と、初々しい答えが返ってきた。
いつか彼がお酒の味を知り、人生の機微を重ねた時、この「ほろ酔い風酒場」がどんな深みを増すのか、ファンにとっては長い楽しみとなりそうだ。
一方、カップリングの「好きすぎて純情」はアップテンポな青春歌謡。好きな女の子が、他の誰かのために自分を変えようとしている姿を見て、もどかしい思いを募らせる・・・、そんな甘酸っぱくも切ない恋心が軽快なビートに乗って歌われる。
中村は「こっちの曲のほうが、歌詞の内容はなんとなくわかりました(笑)」と素直に語る。
「これもイントロがすごく好きで。最近の曲はイントロがあまりない歌も多いですけど、僕はイントロを聴くのが好きなので、この曲も一生大切にしなきゃいけないなって思いました」
表題曲で見せた大人びた表情とは対照的に、ここでは等身大の純情が弾ける。彼の年齢相応の魅力がストレートに伝わるこの曲は、同世代には共感を、上の世代には懐かしい青春の輝きを思い出させてくれる。

3月に開催されたデビューコンベンションには恩師・田尾将実氏(左端)のほか、デビュー曲を作詞した円香乃氏、編曲した伊戸のりお氏も応援に駆けつけた。

徳間ジャパンコミュニケーションズの北島浩明社長もまた音楽バラエティー番組に出演する中村唯人を観て、彼の存在が気になっていたという。
未来へ向けて—「宝石みたいに、輝ける歌手になりたい」
デビューを6月に控え、3月末に行われたお披露目会で、徳間ジャパンコミュニケーションズの北島浩明社長は「誰にでも愛される歌手になってほしい」と期待を寄せた。その期待に応えるように、彼は大きな夢を語る。
「将来の夢は日本レコード大賞受賞です」

好きなスポーツのひとつはサッカー。ボールを蹴るシーンを再現してもらったところ、片足立ちでずっと静止してくれた。歌うための体幹も相当に鍛えられている。
大きな目標を見据えつつ、彼は足元をしっかりと見つめている。
「最初はただ歌が好きなだけでした。でも、田尾先生からいろいろ学ばせていただきました。音程をビシバシ決めて、宝石みたいに輝ける歌手になりたいです。歌ってて、キラキラ輝けるような歌手になりたいです」
「宝石の中でもどんな宝石?」と問うと、少し考えて「ルビーです。情熱的な感じで」と答えた。
期せずして、今年から誕生した日本最大級の音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN(MAJ)」で受賞者に贈られるトロフィーは、通称「ルビー」と呼ばれる。この偶然の一致は、彼の輝かしい未来を暗示しているのか。3世代の夢と多くの人の期待を背負って、中村唯人の物語が今、始まった。
2025年6月4日発売
中村唯人「ほろ酔い風酒場」

「ほろ酔い風酒場」
作詞/円 香乃 作曲/田尾将実 編曲/伊戸のりお
c/w「好きすぎて純情」
作詞/いのうえ佳世 作曲/田尾将実 編曲/伊戸のりお
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91630 ¥1,500(税込)
“キラキラ癒やし系DK(男子高生)”中村唯人を知る50の質問。

①名前:中村唯人
②出身地:茨城県坂東市神田山
③生年月日:2007年6月8日
④家族構成:祖母、父、母、妹(双子)
⑤身長:173cm
⑥体重:65キロ
⑦血液型:AB型
⑧星座:ふたご座
⑨ニックネーム:特になし
⑩チャームポイント:目
⑪性格:飽き性
⑫趣味:ゲーム 運動 音楽鑑賞 ファッション
⑬特技:好きな歌の年代を覚えること
⑭資格・免許:特になし
⑮好きな色:青
⑯好きな食べ物:お寿司
⑰嫌いな食べ物:ゴーヤ
⑱好きな動物:シャチ
⑲好きなスポーツ:バレーボール、 サッカー
⑳好きな言葉:才能は努力
㉑ 好きな天気:晴れ
㉒ 小さい頃の夢:歌手
㉓ 歌手になろうと思ったきっかけ:小学校4年生の時に初めて見たクリスタルキングの大都会で衝撃を受けたから
㉔ 初めて人前で歌った曲:BźのZERO
㉕ カラオケでよく歌う曲:サザンオールスターズ「あなただけを」
㉖ カラオケの十八番:心のこり
㉗ よく見るTV番組:『ザ・ベストテン』『夜のヒットスタジオ』
㉘ 好きな映画:『男はつらいよ』『ボヘミアン・ラプソディ』『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』
㉙ 好きな芸能人:田中昌之、櫻井優衣
㉚ 好きな女性のタイプ:櫻井優衣、松田聖子
㉛ 初恋は何歳:4歳くらい?
㉜ 好きな人に告白できる?:できる
㉝ 今までで一番嬉しいこと:田尾先生に褒められること
㉞ 今までで一番悲しかったこと:初めての失恋
㉟ 今までで一番恥ずかしかったこと:人前でおならをしたこと
㊱ 至福のひとときは何?:甘い物を食べながら寝ること
㊲ 苦手なこと:勉強
㊳ ストレス解消法:オペラを聞く
㊴ 日課にしていること:腹筋、発声練習
㊵ 座右の銘:継続は力なり
㊶ これって自分だけと思う事:緊張している時に拍手をする
㊷ 尊敬するひと:田中昌之
㊸ 休日の過ごし方:出かけたり ゲームをする
㊹ 宝物:田中昌之さんとのツーショット
㊺ 今一番欲しいモノ:財布やアクセサリー
㊻ 行ってみたい場所:イタリア
㊼ 明日地球最後の日、食べたいもの:お寿司
㊽ 明日地球最後の日、会いたい人:田尾先生や家族 できれば有名人も
㊾ 将来の夢:レコード大賞受賞
㊿ デビューへ向けてひと言:いい声で歌いキラキラ輝き宝石みたいな歌手になりたいです。
もっと知りたい。Q&A深掘り
50の質問は公式プロフィールによるもの。歌手になろうと思ったきっかけや、好きな芸能人、尊敬する人、宝物などの詳細はインタビューに詳しいが、その他、気になる回答を少し深掘りしてみよう。
Q. チャームポイントは「目」ということですが?
A. 自分というより、人から言われることが多いですね。「目がクリクリしててかわいい」とか、「女の子みたいな目をしてるね」ってよく言われます。
Q. 「緊張すると拍手する」というのは本当ですか?
A. パチパチっていう大きな拍手じゃなくて、こんな感じで(と、体の下のほうで小さく拍手する仕草)。無意識にやってるみたいで。手遊びが多いのかもしれないですね。
Q. 「初恋は4歳」とありますが、覚えていますか?
A. うーん、まあ、恋っていうんですかね、あれを(笑)。幼稚園の頃ですね。たぶん、ご近所の子だったかな…と思います。
Q. 好きな女性のタイプは、松田聖子さんとFRUITS ZIPPERの櫻井優衣さん。共通点は?
A. かわいいんですよね(笑)。とにかく。あと、声がすごく好きで。松田聖子さんは歌ってる時に「声、ずるいな」って思っちゃうくらい。櫻井優衣さんは、レコ大のステージを観て「めっちゃかわいい!」って衝撃を受けました。アイドルやばい!って。僕、最近のアイドルって全然聴いてこなかったんですけど、これをきっかけにFRUITS ZIPPERさんを聴き始めました。
Q. 好きな食べものと、地球最後の日に食べたいものが両方「お寿司」ですね。
A. お祝い事の時とかに家族で食べることが多いですが、回転寿司が大好きです! 地球最後の日に食べるなら、サーモンか大トロですね。それを食べられたら、まあ地球がなくなってもいいかなって(笑)。
【最後に】
中村唯人の武器は、飾り気のない「素直な声」だ。この声が、伝統的な演歌・歌謡曲に新鮮な風を吹き込む。将来の夢に「レコード大賞受賞」を掲げる彼の旅は始まったばかり。しかし、このデビュー曲「ほろ酔い風酒場/好きすぎて純情」でみせる歌唱は、彼が単なる「癒し系DK」ではなく、時代と世代をつなぐ力を持った本物の歌い手であることを力強く証明している。この大型新人に期待したい。











