
現役高校生・中村雅人が6月、「ほろ酔い風酒場」でデビューへ。茨城発!キラキラ癒し系DK(男子高生)が3世代にわたる夢を実現。
茨城発・キラキラ癒し系DK(男子高生)の中村雅人が6月4日、徳間ジャパンコミュニケーションズから「ほろ酔い風酒場」をリリースしデビューする。中学3年生の時にテレビ東京『THEカラオケ☆バトル』へ出演したことをきっかけに、作曲家・田尾将実氏にスカウトされ、現役高校生の演歌歌手として歌の世界へ飛び込む。
「あの日は10月17日でした。日にちを覚えているのは父の17回忌で実家に帰っていたからです。当時95歳の母が隣の部屋で音楽番組を観ていました。母は耳が遠いのでテレビのボリュームを90ぐらいに上げていたもので、歌声が聴こえてきました。それで気になってテレビを観たら、唯人がうれしそうに『北酒場』を歌っていました。『ああ、この子だ!』。ビビビと来ました。翌日、番組のディレクターに電話していました」
「自らが育ててみたい」と思った田尾将実氏の思いが番組を通して中村唯人に伝えられた。後日、高校近くのファミリーレストランで、家族と一緒に田尾氏と会った中村は弟子入りを決める。以来、約2年半、毎週、茨城から田尾氏のもとへ通いレッスンを重ねてきた。
中村唯人は2007年6月8日、茨城県坂東市に生まれた。祖母、両親、双子の妹の6人家族だ。現在、高校2年生。苦手なことは勉強だというが、学校では生徒会長を務め、友だちとはいつもふざけ合っている。「もちろん、ちゃんとするときはしますよ(笑)」。キャッチコピー通り、キラキラした笑顔が素敵だ。
歌手になりたいと思ったのは、小学4年生の時。初めて見たクリスタルキングの「大都会」に衝撃を受けた。元ボーカルの田中昌之を尊敬し、田中とのツーショット写真は宝物だ。
デビュー曲「ほろ酔い風酒場」は酒場を舞台にした応援歌ともいえる作品。中村の笑顔と爽やかで柔らかな歌声が聴く人を癒してくれる。
「『THEカラオケ☆バトル』では『北酒場』を歌ったんですが、同じ酒場が舞台ですし、明るい演歌をつくっていただきうれしかったです」
恩師・田尾氏が作曲し、そのメロディーに合わせて円香乃氏が詩を書いた。
「メロディーを聴いたときになんて素敵なんだろう、大好きって思いましたので、その気持ちのまま詩を書きました。50代以上のシニアに共感してもらえる作品を、という依頼でしたが、DK(高校生)の唯人くんのイメージも壊さないようにつくりました。唯人くんと一緒にこの歌も愛してください」
編曲は伊戸のりお氏が「明るく清々しく歌えるように、唯人くんがお酒を飲める年齢になっても歌えるよう」にアレンジした。
「最初はただ歌が好きなだけでした。でも、田尾先生からいろいろ学ばせていただきました。田尾先生はいつも『歌は音程が命』とおっしゃいます。音程をビシバシ決めて、キラキラ輝ける歌手になりたいと思います」
輝く宝石のような歌手になりたいと話す中村だが、「歌手になる」という思いは中村家3世代にわたる夢だった。祖母は中学生の時に上京し歌手を目指したそうだが、志半ばで歌手を諦め、地元に戻って結婚した。
その息子も歌手志望だったが、その夢も実現しなかった。3代にわたる「歌手」への夢を中村唯人が叶えることとなった。
「祖母も父も喜んでくれました。祖母はデビューが決まったらいろんなところに電話をかけまくっていました(苦笑)。地元の人はデビューするのを知ってくれているので、まずは地元から頑張りたい」
チャームポイントは目。茨城発・キラキラ癒し系DK(男子高生) 中村唯人デビューまであと2カ月だ。

左から田尾将実氏、中村唯人、円香乃氏、伊戸のりお氏
3月31日、東京・港区のライブレストラン「六本木バードランド」で行われたデビューコンベンション。CDショップやメディア関係者が見守るなか、スクールブレザーを模した衣裳を着用した中村唯人はデビュー曲「ほろ酔い風酒場」とカップリング曲「好きすぎて純情」を披露した。
また、課題曲としてレッスンで歌ってきた「嫁に来ないか」(新沼謙治)、「おんなの宿」(木下八郎)、「勝手にしやがれ」(沢田研二)、そしてデビューへのきっかけとなった「北酒場」(細川たかし)を届けた。

徳間ジャパンコミュニケーションズの北島浩明社長もまた、音楽バラエティー番組に出演する中村唯人を観て、気になっていたという。「誰にでも愛される歌手になってほしい」とあいさつした。
恩師・田尾将実氏は「とんとん拍子にデビューできる時代ではありませんから。デビューは高校卒業後かなと思っていましたが、ご縁をいただき、高校生のうちにデビューできることになりました。これからもビシビシ鍛えていきます。中村唯人をよろしくお願いします」と話していた。
演歌歌謡曲の世界では演歌第七世代や3人娘Zなど若手歌手が注目を浴びている。徳間ジャパンコミュニケーションズとしても、盛り上がっている若手演歌歌手の中に、とくに男性演歌歌手のなかに中村唯人をリリースすることができたとイチオシで支援していく。