
葵かを里がデビュー20周年の最終章「華厳の滝」カラオケ大会を開催。レコーディング形式のユニークな審査で、志村晴美さんが優勝!
東京・文京区のレコーディングスタジオ「キング関口台スタジオ」にて10月25日、葵かを里のデビュー20周年を記念するカラオケ大会が開催され、東京都から参加した志村晴美さんが優勝した。また中島明美(千葉県)さんが準優勝、川田浩行さん(群馬県)が審査員特別賞を受賞した。

葵かを里、弦哲也氏、麻こよみ氏を囲んで。決勝大会に出場した17名と応援団の皆さん。
2005年5月25日に「夢みなと」でデビューした葵かを里は、昨年3月にデビュー20周年記念曲「城端 曳山祭」を発売。同年11月には第2弾として「西陣おんな帯」を発表し、今年5月、最終章として「華厳の滝」をリリースした。
「華厳の滝」は、日本三大名瀑の一つに数えられる栃木県日光市の華厳の滝を舞台に、愛する人に裏切られた女性が、断ち切れぬ想いを滝の水しぶきに重ね合わせ、すべてを「粉々に」砕いてほしいと絶叫する、壮大な情念演歌だ。作詞は葵の作品ではお馴染みの麻こよみ氏、作曲は今回が初タッグとなる弦哲也氏。彼女の20周年の集大成であり、新たな扉を拓く作品となっている。
葵かを里デビュー20周年最終章「華厳の滝/香嵐渓」発売記念 全国カラオケ大会は、表題曲とカップリング曲を課題曲に募集。全国から249通の応募があり、厳正なる審査の結果、17名がこの日の決勝大会に出場した。
審査は麻氏と弦氏、発売元である徳間ジャパンコミュニケーションズの田中孝ディレクターの3名が行ったが、審査方法はあまり例を見ないユニークなものだった。
通常のカラオケ大会では、出場者の応援団や観客が見守る中、ステージに立ち歌唱する。ときに手振り身振りで歌の世界を表現し、感情豊かに歌い上げる。しかし、今大会ではレコーディング審査が行われたのだ。出場者はスタンドマイクの前に立ち、実際にレコーディングを体験。審査員は歌唱力のみで審査を行ったのだ。


17名がレコーディング審査を終え、結果が出るまでの間には葵かを里のミニライブが行われ、「華厳の滝」と「香嵐渓」の2曲が出場者を前に披露された。葵は「CDのレコーディング体験をしながらのカラオケ大会でしたが、もし、私が出場者として参加していたら、公開処刑にあったような気持ちになり、歌えなかったと思います。皆さん、よく頑張って歌われたなと思います」と感心していた。

「華厳の滝」を歌う中島明美さん。審査はレコーディングスタイルで行われた。

群馬県から参加した川田浩行さん。
優勝した志村さんは「30年ぐらい前に歌手を目指してカラオケ大会にたくさん出ていた頃、弦先生の大会にもよく出ていました。もう20年ぐらいカラオケ大会には出ていなかったのですが、弦先生の曲と麻先生の詞がすごく好きで今回応募しました。こんなに緊張する中で賞をいただけて、今、自分自身に感動しています」と喜びを語った。

かつては歌手を目指したこともあるという志村晴美さん。
初めてのレコーディングスタイルでの審査に驚きつつも、「本当に貴重な体験をさせていただきました。CDにしていただけるだけでもうれしいと思っていたのに、賞までいただけて・・・。近所のおばあちゃんたちに歌を教えているので、自慢します」と笑顔をみせた。
新しい試みで行われた葵かを里のカラオケ大会を終えて、麻氏は「いろんな『華厳の滝』を聴かせていただきました。皆さん本当に聴き応えがあり、どなたが1位かわからないぐらいでした。選ぶのが大変でしたが、楽しいカラオケ大会でした」と総評した。

準優勝の中島明美さんいは、麻こよみ氏から賞状とカップを贈られた。
一方、弦氏は「普段の大会とは違い、スタンドマイクの前でヘッドホンをして、プロのレコーディングと同じ形で歌っていただきました。歌のみの完成度を競い合う、皆さんにとって初めての経験だったと思いますが、優劣つけがたい、完成された良い歌ばかりでした。個性的な歌声や、ちょっとしたフレーズに込められた皆さんの思いが、つくった我々に気持ちよく届き、響きました」と、レベルの高さを評価した。
そして、「これからも葵かを里さんは、20周年を経てさらに上を目指していきます。30年、40年と息の長い歌手になってほしいですし、もっと大きな花を咲かせてほしいと思っています」と、葵にもエールを送ると、「カラオケ大会の審査に臨席させていただいて、幸せな1日でございました」と締めた。

優勝した志村晴美さんと、審査員の弦哲也氏。

葵かを里からは、優勝した志村晴美さんに花束が贈呈された。
また、葵は「これまで何度も大会を開催してきましたし、私自身、歌手になる前にはいろんな大会に出ていましたが、このような形での審査は初めてでした。参加者の気持ちになると『よく、その状態で歌えるな』と感心するほど、皆さんのレベルが上がっていると感じました。それだけ一生懸命に練習し、この歌に打ち込んでこられたことが伝わってきて、私も大切にこの曲を歌っていかなければと改めて思いました」と語り、出場者たちの熱意に刺激を受けた様子だった。
20周年という節目を迎え、新たな挑戦を続ける葵かを里。「華厳の滝」という渾身の一曲が、多くのファンの心に届き、歌い継がれていくことを確信した一日となったようだ。
なお、出場者全員にレコーディングしたばかりのCDがプレゼントされた。
葵かを里 コメント
今回のカラオケ大会は、今までの大会とはガラッと違う、プロ歌手がレコーディングするスタイルでの開催でした。皆さん本当に大変だったと思いますが、それをものともせずに自分の力を発揮されていて、フルコーラスしっかり歌っていただきました。いろんな「華厳の滝」を聴くことができて、私も勉強させていただきながら、本当にいい歌だなと感じる素敵なひとときでした。
私自身、歌手になる前はいろんな大会に出ていましたが、こういう形の大会は初めての経験です。参加者の皆さんの気持ちになると「よくその状態で歌えるな」と感心するほどレベルが高く、一生懸命練習してこの歌に打ち込んでこられたことが伝わってきました。私も改めて、この曲を大切に歌っていかなきゃいけないなと思いました。
ミニライブでは、皆さんが歌われたのと同じ場所に立ちましたが、皆さんの熱い気持ちが伝わってきて、「プロ歌手としてそれ以上のパフォーマンスをしなきゃ」と力が入ってしまって、もう公開処刑のような気分でした(笑)。でも、心を込めて歌をお届けし、皆さんの心に届くようにこれからも頑張っていきたいです。
優勝された志村さんは、私には出せない色というものをしっかり出されていたので、すごく勉強になりましたし、素晴らしい歌声でした。
「華厳の滝」は、初めて弦先生にいただいた作品で、新境地を歌わせていただいています。不安もありながら作り上げてきたこの曲を、皆さんが素晴らしく歌ってくださったことで、「この歌は自信を持ってお届けできる」と確信できました。これからも頑張れます。
11月5日には、「華厳の滝/香嵐渓」(デビュー20周年感謝盤)がリリースされます。これまでに発売した3枚のシングルを凝縮したCDとDVDのセットで、ミュージックビデオや踊りの映像も入っています。これ一つで私の20周年をお届けできる一枚になっていますので、ぜひ手に取っていただけたらうれしいです。
2025年5月14日発売
葵かを里「華厳の滝」

「華厳の滝」
作詩/麻こよみ 作曲/弦哲也 編曲/猪股義周
c/w「香嵐渓(こうらんけい)」
作詩/麻こよみ 作曲/弦哲也 編曲/猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91623 ¥1,500(税込)
【Amazon】「華厳の滝/香嵐渓」(デビュー20周年感謝盤)





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