“マジックボイス” 小山雄大がお披露目会。デビュー曲「道南恋しや」を披露し、夢は親孝行
北の大地から現れた“マジックボイス” 小山雄大が2月21日、東京・港区のライブレストラン青山で関係者を招いたお披露目会を開催し、4月10日発売予定のデビュー曲「道南恋しや」やカップリング曲「椿咲く島」などを歌唱披露した。また会場には師匠である作曲家・弦哲也氏や、所属するミイガンプロダクションの松前ひろ子、作詞家のさわだすずこ氏らが駆けつけエールを送った。
キングレコード 11年ぶりの演歌・歌謡曲歌の誕生
小山雄大は2003年3月5日生まれの20歳。出身は北海道札幌市。4歳から民謡を習い、小学2年生からは津軽三味線も学んできた。12歳のときに『NHKのど自慢』のグランドチャンピオンに輝いたあと、縁あって弦哲也氏の元で指導を受けることになり、祖父の影響で好きになった演歌・歌謡曲の歌手としてのデビューを目指してきた。
また昨年8月には松前ひろ子や三山ひろしが所属するミイガンプロダクションのオーディションを受け合格。翌9月からは三山のコンサートに帯同し、ステージでの所作を学んできた。
所属レコード会社はキングレコード。同社の演歌・歌謡曲部門としては水城なつみ以来、11年ぶりの新人となり、同社社長の村上潔氏も「期待の大型新人です。お金もかけます(笑)」と大きな期待を寄せており、全面バックアップする。
ひとり上京し、コンビニでアルバイト
お披露目会では弦哲也氏が「厳しく指導してきましたが、飲み込みのいい男ではないです」と謙遜しつつも、小山自身がいかに魅力ある歌声を持ち、忍耐強い青年であるかを紹介した。
「13歳のときに私の元へ来ましてもう8年になります。厳しく指導してきましたが、飲み込みのいい男ではないです。ですが、いつも笑顔をつくってがんばっています。お袋さんに女手ひとつで育てられた息子です。『泣き顔なんか見せるな』『母ちゃんがそばにいるんだから』『笑顔でいればいつか幸せになれる』。そういう教えを受けて育ってきましたから忍耐強い青年です。(北海道)登別にいる祖父が彼の歌の師匠でもあり、父親代わりでしたが、高校を卒業すると上京し、コンビニでアルバイトをしながらレッスンに通ってきました。素朴さと爽やかな歌唱が魅力です」
キャッチフレーズは「日本国民の孫~北の大地から現れた“マジックボイス”」。愛称は“ジャガー”だ。
「じゃがいものような男なので、ウチではいつも“じゃが”と呼んでいました。さわだすずこさんからは、“じゃがいもちゃん”と呼ばれていましたが、デビューして“じゃがいもちゃん”はマズいだろうと(苦笑)、“ジャガー”という愛称に変えました。この前、三山ひろしくんに雄大の愛称は“ジャガー”だと伝えたら、『カッコいいですね!』と言ってくれましたが、動物のジャガーじゃないんですと(笑)。まだ小粒ですが、味のいいじゃがいもです」
皆さんのお心に歌声を!
デビューに向けて準備を進めている小山雄大は、「皆さんのお心に届くように歌いたい」と話した。
「去年の9月から三山先輩のステージに同行させていただき、目配り気配りといったステージマナーやお客様への感謝の気持ちを教えていただいています。松前先生にも人としての生き方を教えていただいています。その教えを胸に刻み、『道南恋しや』で恩返しできるように一生懸命がんばっていきたいと思います」
お披露目会ではデビュー曲「道南恋しや」やカップリング曲「椿咲く島」、道南口説節全国大会で何度も優勝している民謡「道南口説節」、母への気持ちを歌った福田こうへいの「母ちゃんの浜唄」、津軽三味線の演奏を披露した。またじつの祖父母も登場し、地元・北海道で撮影してきたという「道南恋しや」のミュージックビデオも公開した。
「親孝行して母に恩返ししたい」
デビュー曲「道南恋しや」は帰りたくても帰れない主人公の故郷へ想いが歌われている。北海道からひとり上京し、その笑顔で隠されているが、時には唇を噛みしめながら夢の実現に向けてがんばって来たであろう小山の姿が重ねられている作品。作詞のさわだすずこ氏は、「(小山が)大好きなお祖父ちゃんのことを3番の歌詩に入れました」と明かすと、小山のデビューが決まったことに思わず涙ぐんでいた。
カップリング曲は「椿咲く島」。こちらは作詞作曲を弦哲也氏が手掛け、お披露目会では涙を堪えながら歌唱した。
「母とかお母さんという詩があると、グッと来てしまいます。『椿咲く島』は、元々は2番までしかなかったのですが、先生が3番の詩をつくってくださいました。『母さん ごめんよ 心配かけて』という詩があるのですが、自分と重なるところがあり、心に刺さりました。母には女手ひとつで育ててもらって、僕自身は何不自由なかったのですが、たくさんの苦労や我慢もさせてしまったと思います。これからは親孝行して、母に恩返ししたいと思います」
神様からのプレゼント
そんな小山に松前ひろ子は、三山ひろしのデビューのころと重ね合わせながら「小山には親孝行をしてほしい」と伝えた。そして、小山が松前の元でデビューすることに「神様からのプレゼントだ」とその才能に惚れていた。
「こんなにも幸せでハッピーな男はいない。うらやましく思います。18年前、三山が来たときにはデビューまで3年間勉強しましたが、いまでは紅白歌手になり、たくさんのご支援をいただいています。小山はまだ6カ月ですが、たくさんの素晴らしいお客様をお招きして歌える喜びを噛みしめてほしい。まだまだ指導がいたっていないので学ぶことも多いと思います」
「弦先生から小山のことを相談されたとき、私はすべり症の手術をしたものの予後が悪く苦しいときでした。『民謡が歌える歌手を育てたい』という思いを持っていたので、神様からのプレゼントかなと思いました。弦先生ほかたくさんの人の愛情に育てられた小山です。三山がよく言うのは『(師匠であり、義母でもある)松前さんの幸せが僕の幸せだ』ということです。小山にも親孝行をしてほしいと思います」
また三山ひろしからもメッセージが届いた。
「小山くん、本日はお披露目会おめでとうございます。デビューをしたら全ての歌手の先輩がライバルになるので三山ひろしもライバルです(笑)。感謝の気持ちを忘れずにがんばってくださいね」
北海道出身の小山雄大。3月5日には21歳の誕生日を迎え、4月10日に「道南恋しや」で多くの人の期待を背負ってデビューする。「精いっぱいがんばります」。短い言葉に魂が込められていた。
2024年4月10日発売
小山雄大「道南恋しや」
Profile
小山雄大(こやまゆうだい)
2003年3月5日、北海道札幌市生まれ。2歳のころから、テレビで流れる氷川きよしの曲を聴いて歌い始める。4歳の時から本格的に民謡を習い始め、小学二年生からは三味線も弾き始める。2009、2011、2015年には道南口説節全国大会幼年の部、少年一部、少年二部でそれぞれ優勝。2012、2015年には全大阪みんようジュニアフェスティバル全国大会にて第二部、第三部で優勝するなど様々な賞を受賞。
NHK「NHKのど自慢」、テレビ東京「カラオケバトル」、フジテレビ「ミライ☆モンスター」他テレビ番組の出演も増えるなか、2016年より作曲家・弦哲也氏の元でレッスンを受け、歌唱力が大幅に向上。同年、「NHKのど自慢」チャンピオン大会において氷川きよしの『獅子』を歌いグランドチャンピオンに輝く。2018年に上京し、デビューに向けてさらに研鑽。2024年4月10日、キングレコードより「道南恋しや」でデビュー(予定)。特技はマジック。
キングレコード 小山雄大ページ
https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=46617
小山雄大 商品ページ
https://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICM-31134/