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【連載】はやぶさの「新世代SPIRIT(スピリット)」第3回:講談師/田辺凌天さん&宝井梅湯さん

Interview with a shining new generation!!

新世代歌謡グループ・はやぶさの人気連載「新世代SPIRIT」。はやぶさが演歌・歌謡界で日々努力を続けながら活躍しているように、さまざまな職業や業種、各界で懸命にがんばる同世代の人々にふたりが直撃インタビュー。それぞれが抱える希望や思い、悩み、未来の夢……。ともにさらなる高みへはばたくため、本音で向き合います。

第3回目のゲストは、講談師として活躍されている田辺凌天さん。そして、今回は特別ゲストとして凌天さんの先輩の講談師・宝井梅湯さんにもお話をうかがいました。
キラキラの二組による新世代リアルトークをお届けします!!

 

はやぶさ×田辺凌天(後編)

 

はやぶさ(ヒカルヤマト 今日はこの連雀亭の番頭のお一人として運営を任されている宝井梅湯さんも駆けつけてくださいました。よろしくお願いします!

梅湯 宝井梅湯です。よろしくお願いします。

凌天 同じ講談協会に所属しております私の大先輩です。兄さんは芸歴的にははやぶさのお二人と同じくらいですか。

梅湯 前座は2010年からですね。

ヤマト それでは僕らより2年先輩です!

ヒカル 宝井さんが講談師になったきっかけもお聞きしていいですか?

梅湯 そうですね、やっぱり皆さんと同じで講談が好きだったからですね。たぶん死ぬまでやっていくんでしょうけど、好きってことじゃないと後は持たないですよね。私は山形の出身で、高校を出て一度就職をしていたんですけれど、最初は落語家になりたくてなんのつてもなく東京へ出てきました。

凌天 えっ、最初は兄さん落語家志望だったんですか?!

梅湯 うん。東京に出てきてたまたま見に行ったのが講談の会だったんです。その時に聴いた先生の講談が素晴らしくて、こっちのほうがいいんじゃないかなと思って講談の道に進むことにしたんだよ。

 

凌天さんと梅湯さん。貴重なお話をたくさん聴かせてくださいました。お二人の講談をぜひ神田連雀亭で!

ヤマト 講談師になられて一番の喜びってなんですか?

梅湯 やっぱりお客様の反応ですよね。よかったよと言われるとうれしい。ただ自分ではこれまで一度も満足したことはないですね。

ヒカル 逆に、一番辛かったことは?

梅湯 辛かったことは……いっぱいありすぎて(笑)。

凌天 そうですね。前座時代にこの世界の常識がわからなくて何度も怒られたりというのは辛かったですね。朝起きて、「行きたくないな」とか辞めたいなって、正直毎日思っていましたね。でも前座のうちはお仕事をくださる先生方がいらっしゃって、自分には才能ないなと思いつつも仕事をくださった先生がいるということは本当にありがたいことですし、あと1日頑張ろう!みたいな感じで6年が経ったような……。

梅湯 たしかに怒られるのはすごい怒られたけれど、わりと俺は平気だったんだよね。

凌天 それは兄さんだからですよ〜!

梅湯 すみませんって謝るんだけど、そのうち「こいつに言っても無駄だな」と思われたのか怒られなくなりました(笑)。講談師を辞めたいと思ったこともないかな。

ヒカル 素晴らしい!

Profile 宝井梅湯(たからい・うめゆ)/1976年7月26日、山形県生まれ。高校卒業後、就職をするも好きな落語家を目指し上京。2010年、講談師・宝井琴梅に入門し講談協会前座見習いに。三カ月を経て前座となり、2015年に二ツ目に昇進。名前の由来は、師匠の「梅」、故郷の赤湯温泉の「湯」。2018年より故郷のやまがた特命観光・つや姫大使を務める。関東の寄席・会場を中心に、年間約250席活動中。また、カルチャー羽田で講談入門の講師も勤めている。
講談師 宝井梅湯のオフィシャルウェブサイト  
宝井梅湯Twitter

ヤマト こんなこと言ったら失礼かもしれませんが、お二人は普通に話されているリズムやテンポとかがもう講談ぽいというか、すごいですね。

梅湯 ああ、よく言われますね。

ヒカル トレーニングとかはあるんですか?

凌天 とにかく高座数を重ねていくことでしょうか。あと、最初に『三方ヶ原軍記』というネタをやるので、それで口調を訓練するというのはありますね。

ヤマト 声が小さい方とかはどうするんですか?

凌天 師匠に叱咤されて、いずれ大きな声が出せるようになるんです(笑)。

ヒカル 普段の生活の中で、講談とは別で好きなこととかはありますか?趣味とか。

梅湯 これは、私はないですね。

3人 えー!!

梅湯 講談本を読んだり。まぁ映画を観たりインターネットをしたりはたまにしますけれど。う〜ん、その程度ですかね。講談のことしか考えてないんじゃないかな。

凌天 兄さん、そんな優等生な発言……(笑)!

梅湯 山形にいる時は釣りとか大好きでしたけど、今は行けないもん。あ、強いて言えばお酒かな。

ヤマト 僕と同じですね。

凌天 あれ、でもヤマトさんはお酒飲まれるのにとてもスリムな……。

梅湯 あれ、本当だ。僕と対照的だねぇ(笑)。

ヒカル 凌天さんは?

凌天 私は、お散歩とか……。

はやぶさ(ヒカルヤマト かわいい〜〜!

凌天 私は北海道出身なので、東京を歩くと「あ、ここが両国橋か!」とか、古い建物や長屋も見ただけで「これが!」と感動するんですよ。

梅湯 お散歩なんて初めて聞いたよ。お散歩じゃなくて徘徊にしておいてください(笑)。

ヒカル これはどんなことがあっても持ち続けたいという一番大事にしている芸に対する心、そこをお聞きしたいです!

梅湯 一番は、お客様にどうしたら喜んでいただけるか。ということを考えているんですけれど、そのためにどうするかというと、やっぱり講談を丁寧にやる。ひとりで演じる芸ですから、一人ひとり登場人物を丁寧に演じて、事細かに自分なりに理解してやっていかないといけないなと心がけています。そういうところはきっとお客様にも伝わるんじゃないかなと思っています。

凌天 私も同じで、お客様に喜んでいただけるような芸ができるように、かつ品性を失わない芸、ができるような講談がしたいという思いですね。

ヤマト お二人は今後真打になること以外で、夢みたいなものはありますか?

梅湯 講談師や講談ファンを増やしたいですね。それが一番です。今はインターネットもありますし、色々な方法がたくさんあって講談を聴こうと思えば聴いていただけるとは思うのですが、それでも講談のファンを獲得するというのはやはりなかなか難しいんですよね。講談のファンの方々は高齢の方が多いのですが、若い世代の方にも聴いていただける機会が多くなるといいなと思っています。

凌天 私は、自分はこのネタ!という得意なネタと出合うことが夢です。「凌天といえばこれを聴きたい!」、だから全国から来てくださいと呼ばれるくらいになりたいなと思います。

ヤマト 僕は歴史が好きなので講談にはとても興味がありました。講談をはじめ、日本の伝統である演芸を若い方もそうですが、もっとたくさんの人に知ってほしいですね。

ヒカル 梅湯さんも凌天さんも、こちらの連雀亭さんでも講談を披露されているんですよね?

梅湯 はい。二ツ目の落語家さんや講談師というのはとても多いんです。この場所は、いくつか365日やっている寄席というのもあるんですけれど、そういうのにも入りきらない、出番が少ない、勉強する機会がないという私たちのためにオーナーがご自分のビルの中に作ってくださった寄席なんです。

神田連雀亭

「竹むら」や「藪そば」などの老舗料亭や飲食店が立ち並ぶ神田須田町に2014年より開設された寄席。二ツ目の落語家や講談師、浪曲師のための定席として運営されており、出演者自身が呼び込みや受け付け、セッティングなどを行っている。毎日11時半〜12時半に行われている「ワンコイン寄席」は500円で楽しめるとあり、演芸ファンだけでなく近隣で働くサラリーマンやOLなどにも人気を博している。年中無休。

〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-17 加藤ビル(レストランマルシャン)2階
https://ameblo.jp/renjaku-tei/
神田連雀亭Twitter

日替り昼席 :開演13時30分 、木戸銭1000円

都営新宿線「小川町駅」・東京メトロ 丸ノ内線 淡路町駅より徒歩約5分
JR「神田駅」より徒歩約10分


凌天
 勉強したい人はみんな来ていいよ、と流派を問わずに受け入れてくださって、こんな寄席は他にはないんですよ。今はとにかくコロナ禍でなかなかお客様を呼べない状況ですけども、それでも毎日細々とやっておりますので、ぜひご興味のある方は足をお運びいただけたらうれしいです。とにかく毎日やっておりますから。

ヒカル また僕も来たいと思います!

ヤマト 毎朝11時半からのワンコイン寄席。気になるなぁ。500円でいいんですか?!

梅湯 はい。落語、講談、浪曲など日替わりでやっております。なかでも講談の日というのもありまして、毎月17〜20日の4日間の昼の部(13時半〜)を講談専門の席にしております。お手軽に時間がちょっと空いた時などでも楽しんでいただけると思いますので、興味があったらぜひ聴きにきてください。

ヒカル 今日は本当にありがとうございました。お二人に御礼に歌をぜひ聴いていただきたいと思って、歌謡浪曲を二人で用意してきたのですが……。

凌天 浪曲大好きです!うれしいです!

ヤマト ぜひ聴いてください。今日は本当にありがとうございました!

 

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2021年7月14日発売
はやぶさ「サンキュ!ピース feat.辰巳ゆうと
【Aタイプ】

「サンキュ!ピース  feat.辰巳ゆうと」
作詞/水樹恵也 作・編曲/koshin
c/w「ふるさとの桜」
作詞/高畠じゅん子 作曲/小林宏和 編曲/鈴木 豪
ビクターエンタテインメント VICL-37589 ¥1,350(税込)

【Bタイプ】

「サンキュ!ピース  feat.辰巳ゆうと」
作詞/水樹恵也 作・編曲/koshin
c/w「ラスト・シーン」
作詞/阿久 悠 作曲/三木たかし 編曲/工藤恭彦
ビクターエンタテインメント VICL-37590 ¥1,350(税込)

2012年2月にシングル「ヨコハマ横恋慕」でデビューし、今年デビュー10年目を迎えたはやぶさの待望の新曲が発売決定!約1年ぶりとなるシングルは、「サンキュ!ピース  feat.辰巳ゆうと」。14枚目となる今作は、「心に太陽!素晴らしい明日を!!」をテーマにした明るく元気なメッセージソングだ。また、同じレーベルであり所属事務所の後輩である辰巳ゆうとがはやぶさの10周年という新たな門出に参加し花を添える。

※7月14日より主要な音楽配信サービス(聴き放題 or ダウンロード)でも配信スタート

Profile
はやぶさ

ヒカル・ヤマトからなる新世代歌謡グループ。グループ名の“はやぶさ”は“未来にはばたく”をイメージして命名。2012年「ヨコハマ横恋慕」でデビュー。『NHK みんなのうた 』で話題になった「りふじんじん」(2016 年)、阿久 悠氏による未発表詞を元に制作された「蜘蛛男のダンス」 シングルバージョン (2018 年)など、代表曲多数。演歌・歌謡曲ファンに加え、キッズやファミリー層にも幅広く人気を拡げている 。コロナ禍での自粛期間中にオリジナル動画を自ら企画・撮影・編集を開始。YouTubeで順次公開中。

ヤマト(左)
7 月 19 日、静岡県御殿場市生まれ。イメージカラーは赤。硬派で落ち着いたダンディーな物腰と、重厚な低音ボイスが魅力。職人肌。趣味は、大好きだという宝塚歌劇鑑賞、釣り、背広収集。

ヒカル(右)
4 月 10 日、神奈川県横浜市生まれ。イメージカラーは青。好奇心旺盛で、さまざまな芸を会得し磨き続ける努力家。こぶしの効いた高音ボイスでジャンルを問わず歌いこなす。最近の趣味は、動画編集、映画鑑賞。

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