歌手生活55周年の扇ひろ子がディナーショー。待ちわびたファンに「55年のすべてを」
歌手生活55周年を迎えた扇ひろ子が4月26日、東京・豊島区の池袋ホテルメトロポリタンで「扇ひろ子ディナーショー」を開催した。本来は昨年実施予定だったが、コロナ禍で延期を余儀なくされていたもの。中止も考えたが、ファンからの強い要望があり、無事開催にこぎ着けた。
オープニングは、扇の55年の軌跡をまとめた映像がスクリーンに映されるサプライズ演出。待ちわびたファンの前に元気な姿を披露した扇は、「愛の讃歌」や「ろくでなし」といった得意のシャンソンをパワフルに歌い上げるなど、序盤からエンジン全開でステージを進める。
ゲストコーナーでは、佐々木新一、小松みどり、ロイ白川、黒木美帆、美貴じゅん子、真木洋介、園まりといった豪華ラインナップが次々と登場しステージに花を添えた。
扇はまた、4月21日に発売されたばかりの55周年記念「My Valentine~2月14日に生まれて~」を初めて披露。この曲は、2月14日バレンタインデー生まれの扇ひろ子の人生を歌った楽曲で、歌手生活の集大成ともいうべき作品。壮大なバラードソングで、一気に会場が感動の渦に包まれた。
全14曲を熱唱し、パワフルなステージをファンに届けた扇は、「今日の実施まで本当に大変でしたけど、それよりもこの状況の中で足を運んでくださった皆さんに感謝しかありません。これまで多々周年のイベントをやってきましたが、今回ほどお客さんに大変な思いをさせたことはありませんでした。今日は、55年のすべてをご覧いただけるように心を込めて歌いました」と語った。
扇ひろ子 ディナーショー
<セットリスト>
1部
扇「東京ラプソディー」
扇「涙色のタンゴ」
扇「酔いどれほたる」
扇「越前海岸」
扇「愛の讃歌」
扇「ろくでなし」
扇「My Valentine~2月14日に生まれて~」
【ゲストコーナー】
佐々木新一「あの娘訪ねて」
小松みどり「はしご酒」
小松みどり「華であれ」
ロイ白川「冬子」
ロイ白川・黒木美帆「愛の星」
美貴じゅん子「土下座」
真木洋介「一本のえんぴつ」
真木洋介「慕情」
園まり「逢いたくて逢いたくて」
2部
扇「華の女道」
扇「哀愁海峡」
扇「深川美人」
扇「仁義」
扇「おんな流れ花」
扇「新宿ブルース」
アンコール
扇「My Valentine~2月14日に生まれて~」
2021年4月21日発売
歌手生活55周年記念曲
扇ひろ子「My Valentine ~2月14日に生まれて~」
「My Valentine ~2月14日に生まれて~」はこの世に生まれたかぎり、人生を楽しんで! と訴える作品。人生、躓いて転んでしまうこともあるだろう。でも、運命を楽しんでと語りかける。扇がこれまでに歌ってきた作品とは異なる、スケールの大きな55周年記念曲だ。カップリング曲「新宿ブルース」は1967年3月にリリースし、扇の大ヒット曲となった作品。齋藤功が弾くギターで歌い直した。「ジャケット写真の髪型はヘアメイクさんに、映画『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンをイメージしてセットしてもらいました」(扇)。