【連載】はやぶさの「新世代SPIRIT（スピリット）」第2回：編集者/柳田啓輔さん

Interview with a shining new generation!!

 

はやぶさ×柳田啓輔（後編）

 

ヒカル　若い方がご覧になっている雑誌「ViVi」さんで、たとえば演歌をもっと知ってもらうために出していただけるとしたら…という企画をちょっと二人で考えてきましたので聞いていただけますか？

柳田　もちろんです。お願いします！

ヤマト　近年、音楽のサブスクリプションで昭和の歌謡曲のランキングが急に上がっている現象があるんです。聴いているのは10代や20代の方々、特に女性が多いらしいんですが、なんでそんな現象になっているのか？と考えると、いわゆる歌謡曲全盛期のヒット曲を聴いていた自分の母親をはじめとした家族の影響が大きいのではないかと思ったんです。

柳田　はい。

ヤマト　ファッションで見てみても、少なからず自分たちの世代よりも昔のちょっとレトロなものに惹かれる人たちも多いですよね。時代は繰り返す。そういう観点で、時代背景や歌謡曲の世界観も一緒に、演歌・歌謡曲をはじめとした昔の音楽とファッションを絡めた企画ができないかなと思ったんですよね。

柳田　なるほど……。

ヒカル　演歌・歌謡曲だけじゃないですが、昔の音楽がファッションやヘアスタイルといったおしゃれのブームを作った歴史もあるしね。あと、前回もちょっとお話ししましたが、今はイケメンや王子様系、アイドル系、そして僕たちのようなグループなど演歌や歌謡曲を歌っている若手の男の子たちが多いんですね。

ヤマト　「ViVi」さんの読者の女性と同世代で今とても人気がありますから、ぜひ特集していただけたらうれしいですね。

ヒカル　もちろん、僕たちもよろしくお願いします！ 頑張ってモデルポーズ勉強してきますので…（笑）！！

柳田　そうですね（笑）。お写真拝見しましたけど皆さん本当にかっこいいですよね。ありがとうございます。参考にしたいと思います。

ヒカル　柳田さんは、将来の夢とかこれから挑戦してみたいということはありますか。

柳田　実際、これからずっと「ViVi」をやるのか、正直会社員なのでわからないのですが、いち編集者としての目標があります。やっぱりいつか自分の出した本を読んでくれた方に「あの本に救われたんです」とか「あの本が僕に、私に元気をくれたんです」というような、人に影響を与えることができるような本が作れたらいいなと思っています。今はどんなものかは想像ついていないですが、楽になったとかでもいいしおしゃれを楽しめるようになった、でもいいんですけどね。

ヤマト　タイミングがあったら、漫画を担当してみたいなというのはないんですか？今は完全に冷めちゃった？

柳田　もちろん今でも漫画は好きで読みますし冷めてはいないです。でも、同期入社で漫画の編集がやりたくて入ってきた仲間も何人かいるんですけど、その子たちの情熱とかを見てると、かなわないなって思うんですよね。僕の熱量がもっとちゃんとないと作家さんと向き合うとかできないんじゃないかな、となんとなくですが思っています。逆に、お二人はいかがですか？ これからの夢ややってみたいことは……。

ヒカル　そうですね、昨年からコロナ禍になってしまって、今できることってすごく限られてしまいましたけれど、演歌という文化は日本にしかないものですし、多分若い時はあまり感じなくても年齢を重ねていくことによって皆さんの心にグッとくる時がやってくると思うんですね。今年、僕たちはデビューさせてもらって10年目に入ったんです。まだまだ叶えられていないことの方が多いので、まずはもっともっと自分たちのことを知ってもらいたい。夢だった歌手になれたということは本当に奇跡に近いことだと思っているので、そのチャンスが無駄にならないようにこれからもどんなことにも挑戦して、努力をしていこうと思います。あとは、大きなところでコンサートも開きたいですし、皆さんが知っているようなヒット曲を出すことが目標です。

ヤマト　僕らはもともと3人でスタートして結果的にコンビになったんですが、今僕らの業界でコンビっていないんですよ。まだまだですけど僕たちだけの強みとか何かこれだけは人に負けない、というものがどこかにあると思うんです。それを見つけて生かしていきたいですし、僕は音楽を発信している立場ではあるんですけれど、それを押し付けることなくというか、皆さんの生活の中にいつの間にかあるような曲を歌えるような歌い手になりたいなと最近思っています。

ヒカル　そうだね。たくさんライバルもいますけど、僕はヤマトと組めたことも奇跡のひとつだと思っています。もともと友だちだったとかでもないので……。

柳田　そうなんですね。

ヤマト　まぁ、今も友だちではないですけど……（笑）。

3人　（爆笑）

ヒカル　でもイヤだったらもう一緒にいないでしょ（笑）♪　そういった二人の仲の良いところとかも広めていけたらなと思っています！

柳田　お二人は仲良いんですね。お話を聞いていて感じます。

ヒカル　柳田さんはカラオケとかやりますか？

柳田　もちろんやりますよ！

ヤマト　歌うのはお好きですか？

柳田　全然うまくないですけど、カラオケの場は好きですね。歌ったりもします。

ヒカル　どんな感じの歌を歌われるんですか？

柳田　それこそ最近流行っているような曲も歌いますし、僕ヒップホップがめっちゃ好きなんですけど、歌がそんなにうまくないからラップでごまかすというスキルを会社員生活で身につけましたね。（笑）

ヤマト　仕事の飲み会とかで演歌を聴かれたことは？

柳田　あります！「津軽海峡・冬景色」とか「天城越え」とか、北島三郎さんの「与作」や「まつり」、美空ひばりさんとか…。

ヒカル　今日は歌う気満々で来ましたので（笑）、ぜひ柳田さんに素敵なお話を聞かせてくださった御礼に歌をぜひ聴いていただきたいのですが……。

柳田　いいんですか？！

ヤマト　ぜひ聴いてください。今日は本当にありがとうございました。

ヒカル　ありがとうございました！

 

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今回、柳田さんに普段はあまり見ることのできない貴重な講談社の中を色々と案内していただきました！ 最終回は、講談社のすべての資料が揃っているという図書資料部や図書閲覧室など、講談社の歴史深い場所を案内していただきました。そして、取材を終えた二人の感想は？！ それでは、いってみましょう！

 

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