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朝花美穂、人情を歌う~新曲「姉弟(きょうだい)役者」で新たな世界へ~
朝花美穂がデビューした時、その弱冠19歳とは思えない歌唱力に圧倒されたことが忘れられない。それから3年。さらに成長した貫録ある彼女の歌声に衝撃が走った。
4月14日に、朝花美穂が4作目となる新曲「姉弟(きょうだい)役者」をリリースする。3歳の頃から、歌と舞踊を務める祖母に教わり、ともに舞台に立っていた。並々ならぬ舞台度胸も筋金入り。本領発揮ともいえるこの作品で、朝花は新たな世界を切り拓く。
夢のようにうれしかった! 新曲は大好きな大衆演劇がモチーフ
Q 昨年3月に「演歌魂」を発売されて、その直後のコロナ禍でした。
朝花 歌えなかった時間というのは、今思い返すと本当にぼんやりとしていて……。まったく歌う機会がなくなってしまった時に、お客様の前で歌えることってすごいことなんだ、ステージの上で歌えることはとても幸せなことなんだということを改めて実感しました
Q 今回、新曲「姉弟(きょうだい)役者」のお話をいただいた時の心境はいかがでしたか。
朝花 初めてこの曲をいただいたのは、師匠の宮下健治先生のレッスンの時でした。少し状況が落ち着いてきた昨年の11月頃、「新曲はこういう歌だよ」と目の前で聴かせてくださいました。
Q 朝花さんは演歌と大衆演劇が大好きとのことですが「姉弟役者」はまさにどんぴしゃの作品ですね。
朝花 もうタイトルを聞いた時に、まず「えっ!」って。今回もまた人情のある歌を歌わせていただけることが夢のようにうれしかったですね。ですがその反面、初めての世界観の曲で感情の入れ方などが今までとは違うので、ちゃんとレッスンして上手に歌わなきゃ……と緊張もすごくありました。
Q デビュー曲では母が離れ離れになった子どもを思う気持ちを歌われて、2作目は芝居演歌で股旅ものの男唄。3作目は人生の応援歌。今回初めて朝花さんの好きな大衆演劇をモチーフにした曲。朝花さんの迫真の台詞を聴いて、より切なくなりました。歌詞を初めて見られた時の印象はいかがでしたか?
私だって泣きたいよ
でも、姉ちゃんまで泣いてしまったら
お仕舞いだもん
(「姉弟役者」1番台詞より)
朝花 本当に切ないと思いました。初めていただいた時は歌詞の中に台詞も入っていたのですが、両親が亡くなって、このお姉さんはまだ15、6歳で小さい弟もいて誰を頼りに生きているんだろうと……。今まではどちらかというと元気などっしりとした歌ばかりだったので、今回は感情を入れるだけではなくて、語尾で処理をするような優しい歌い方を、師匠がレッスンの時に指導してくださいました。新たな挑戦の一曲を授けてくれました。
Q 実際に歌われてみて難しいところはありましたか?
朝花 歌いだしの「七つ違いの」のところがとっても難しかったです。私は今まで節回しとこぶしを思う存分回して歌っていたんですけれど、「こぶしは入れないように。この歌い出しが一番大切なポイントだから、この優しさ、思いやり、温かさを持って語るように」と師匠から言われました。でも、何回も歌っていると自然に入っちゃうこともあって……(笑)。今でもまだ完成ではないくらい難しいポイントです。言葉を伝えるように歌っていただけたらと思います。
Q レコーディングはこれまでの曲と違い、大変でしたか?
朝花 はい。今回はスムーズではありませんでした。細かいところ、特に歌いだしは何度もレコーディングさせていただきましたし、他には声の強弱とか、低いところは思い切り低く出してとか何度も先生にレッスンをしていただきながらのレコーディングでした。でも歌っているととても気持ちのいい曲なので、楽しかったです。
「女夜ねずみ小僧」は「私も楽しくノリノリで歌っています!」
Q 一方のカップリング曲「女夜ねずみ小僧」ですが、こちらも威勢のいい曲ですね。朝花さんの声も弾んでいるように楽しそうでした!
朝花 そうですね。軽快な曲で歌っていてもとっても楽しいです。レコーディングでもルンルンで歌っていましたね(笑)。
Q ねずみ小僧といえばいいイメージもありますが盗賊で、お芝居でもよく題材になります。しかも女性!? 最初この詞を見た時はいかがでしたか?
朝花 この曲もタイトルからびっくりして、「女夜ねずみ」ってどんな感じなんだろう!?ってなりました(笑)。でも歌詞を見ていくと、悪いことではあるんですけれど人のために活躍するというちょっとかっこいいキリッとした女性なのかなと思いました。
Q 二番の歌詞では恋しちゃってたり(笑)、人間味溢れるキャラクターの主人公ですよね。
朝花 はい、私も二番の歌詞が好きなんですよ!
Q カラオケで歌う時に気を付けるポイントはありますか?
朝花 こういった軽快なリズム感のある曲はあまり歌ったことがなかったので、私がすごく意識したことは、遅れないようにテンポよくということです。声も結構高いところが多いんですけれど、師匠からは「3階席にいるお客様に向かっておもいきり歌って、楽しく自分もノリノリで歌うように」とご指導いただきました。
Q 楽しく歌うというのがポイントですね!
朝花 そうですね。こちらは「姉弟役者」とは違って、もうどんどんこぶしを入れていただいてカラオケで歌っていただけたらとても気持ちいいと思います!
Q デビューから丸3年、節目ですね。これまで歌われてきていろいろな曲との出合い、人との出会いがあったと思うんですけれど、振り返ってみていかがですか?
朝花 あっという間でした。わからないことばかりだったんですけど、たくさんの皆さんに教えていただきながらいろんな経験をさせていただいてきました。あとは、お客様とのご縁っていうのもすごく広がってきて、お客様に支えられて歌えているということが実感できたんですよね。皆さんがいるからステージで歌わせていただけているんだな、という感謝の気持ちが一年一年深くなった3年間でした。
Q これからに向けて抱負や目標はありますか?
朝花 昨年の「演歌魂」ではコロナ禍で1年なにもできなかったので、その1年を取り返す思いで「姉弟役者」を精いっぱい歌って、色々なことにも挑戦していきたいなと思っています。今年は皆さんとお会いできる機会が少しでも増えるように願っています。動画配信やSNSなどでも皆さんとつながれることを私も頑張りますので、どうぞご覧いただいて応援をよろしくお願いいたします。
2021年4月14日発売
今は小さい蕾でも、いつか二人で大輪咲かす
朝花美穂「姉弟(きょうだい)役者」
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「「姉弟(きょうだい)役者」
作詞/原文彦 作曲/宮下健治 編曲/伊戸のりお
c/w「女夜ねずみ小僧」
作詞/結木瞳 作曲/宮下健治 編曲/伊戸のりお
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91345 ¥1,350(税込)
演歌と大衆演劇が大好きという朝花自身待望の大衆演劇をモチーフにした「姉弟(きょうだい)役者」。幼くして両親を亡くした姉と弟が、その教えを胸に不慣れながらも懸命に芸に精進する姿を描いた切ない芝居演歌。曲中にある台詞では朝花の巧みな表現力でその切ない歌世界に吸い込まれる。カップリング曲の「女夜ねずみ小僧」は、時代劇などでおなじみのねずみ小僧の女版。軽快なリズムに乗せて人情味溢れる主人公をかわいらしく楽しく歌い上げている。
Profile
朝花美穂(あさか・みほ)
1998年10月9日、鳥取県生まれ。3歳から祖母に歌と踊りを教わり、ともにステージに立つ。2016年『NHK のど自慢』で島津亜矢の「縁」を歌い優勝。2017年より作曲家・宮下健治氏に師事しレッスンに励み、2018年「「なみだの峠」でデビュー。驚異の表現力と圧巻の歌声で魅了する。2019年、女性演歌歌手としては初めて観世能楽堂でのコンサートを成功させた。演歌と大衆演劇、つまみ細工や裁縫など細かい作業も好き。
INFORMATION
デビュー3周年記念新曲発表会 朝花美穂コンサート
日時/2021年5月5日(水・祝)
時間/開場13:30 開演14:30
会場/安来市総合文化ホール アルテピア大ホール(島根県安来市飯島町70)
アクセス/JR「安来駅」よりバス10分
料金/全席指定 ¥5,000
プレイガイド/安来市総合文化ホール アルテピア 0854-21-0101・ラウンジ碧い海 090-4804-5358
朝花美穂オフィシャルサイト
朝花美穂オフィシャルブログ
朝花美穂公式Twitter