西城なつ美が“ナツミの日”にブルーノートで新曲「花筐/恋はDAN DAN」を披露。大人の歌謡曲で魅力発信!
西城なつ美が7月23日、東京・渋谷区の「ブルーノート・プレイス」で、新曲発表ディナーライブを開催。両A面シングル「花筐/恋はDAN DAN」をお披露目した。同2曲は藤あや子が作家名“小野彩”名義で作詩、音楽プロデューサー 島野聡氏がメロディを手がけた。どちらも大人の歌謡曲となっており、日本クラウン移籍第1弾として7月2日に発売された。
熊本県八代市出身の西城なつ美は1988年、「ダンスの後でさよならね」でレコードデビュー。60~80年代のソウル、ポップス、歌謡曲まで幅広いジャンルの作品を歌い、毎年7月23日を“ナツミの日”としてライブを開催している。
「『ずっとやりたい』と思っていましたが、なかなか歌わせていただけるステージではありません。でも、応援してくださる皆さんのおかげで念願が叶いました」
今年の“723ナツミライブ”で西城がステージに立ったのは「ブルーノート・プレイス(BNP)」だった。複合商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」内に2022年12月にグランドオープンした名門ライブレストラン。以来、西城にとって憧れのステージとなっていた。
「今日は新曲発表会ということで、BNPでライブをさせていただくことになり、ワクワクと緊張が入り交じっています。ご挨拶代わりに新曲『恋はDANDAN』を聴いていただきました」
両A面シングルの一曲「恋はDANDAN」から歌い始めた西城は、「今日は皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います」と、オリジナル曲とカバー曲を織り交ぜながら歌声を届けていく。
前半にはデビュー30周年記念曲としてリリースした「優しい時間(とき)の中で」とそのカップリング曲「恋のカケヒキ」などが披露された。同曲は今作と同じく、小野彩氏(藤あや子)が作詩し、島野聡氏が作・編曲した作品だ。
島野氏は西城と同じ熊本県八代市出身。1998年にMISIAのデビュー曲にして代表曲「つつみ込むように…」を作詩・作曲してメジャーシーンに送り出すと、以降、本格的に作家およびプロデュース業を手がけている。
「優しい時間の中で」は、西城が故郷を離れてひたむきに生きてきた姿に、自身の人生とも重なるところがあると共感した藤あや子が希望を持って未来に向かって生きていこうと言葉を綴っている。
「故郷を想うと・・・」。うっすら目に涙を浮かべながらも涙を堪えながら歌唱した西城には大きな拍手が送られ、八代市から駆けつけたという同級生グループはひと際大きな声援をかけていた。
さらに西城は島野聡氏から授かっているという未発表曲「陽炎」なども披露し、後半へとステージを引き継いだ。
「私らしくないかと思いますが・・・(苦笑)」
前半のイメージとは一新し、シルバーに煌めくタイトなドレス姿で照れながら再登場した西城は、後半1曲目に江利チエミのヒット曲としても知られる「Come on-a My House」を歌うと、故郷の大先輩・八代亜紀の「雨の慕情」に挑戦した。
新曲発売日の7月2日に故郷でコンサートを開いた際、昨年末に亡くなった八代を追悼し、同曲を歌ったという。「本格的な演歌はあまり歌わないのですが、練習してきました」。西城はブルーノートで“演歌”を歌うと、加藤登紀子が発表し、中森明菜がカバーして大ヒットした「難破船」を歌ってファンを惹きつけていた。
「私ももうすぐいい年齢になるのですが(笑)、歌いつづけるために体力をつけないといけないと思いジムに通っています。トレーナーについているんですが、その2人が20代と若くて毎日でも通いたい気持ちです」
そんな軽口でも観客を笑わせつつ、デビュー当時から大切に歌ってきた「晩夏」などを届けると、本編の最後に「花筐(はながたみ)」が披露された。
「いつまでもこの景色が 変わらないと思っていたわ」(「花筐」歌詞より)
同曲は亡くなった大切な人に捧げる作品。藤あや子が実話を元に切なく美しい世界観を表現し、島野氏が美しいメロディラインで仕上げた。
「これからも大切に歌っていきたい一曲です。皆さんもぜひ覚えてカラオケで歌ってくださいね」
憧れのステージで新曲を届けることができた西城は、「これからも歌いつづけていきたい! そんな気持ちが湧いてきています」とファンに呼びかけると、アンコールではデビュー曲「ダンスの後でさよならね」を披露し、さらにはダブルアンコールに応えて、アップテンポの歌謡ポップス「恋はDAN DAN」でファンをハッピーな気分にさせた。