• HOME
  • 全ての記事
  • ニュース
  • 山本リンダがデビュー60周年記念コンサート。「今日まで歌えたのは皆さんのおかげ」と感謝。KIINA.との共演ステージで未来を誓う
山本リンダ

山本リンダがデビュー60周年記念コンサート。「今日まで歌えたのは皆さんのおかげ」と感謝。KIINA.との共演ステージで未来を誓う

山本リンダが10月15日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、デビュー60周年記念コンサートを開催し、「どうにもとまらない」などの往年のヒット曲や昭和の名曲、山本が愛するジャンションナンバーなどを披露。芸能生活60周年をパワフルで情熱的なステージで魅せた。また、スペシャルゲストにKIINA.(氷川きよし)も駆けつけ、華を添えた。

山本リンダ

コンサート本番前に会見に応じた山本は、満員のファンへの感謝を述べるとともに、ヒットに恵まれず涙した日々から、独自のスタイルで時代を席巻した再ブレイクの瞬間まで、激動の60年を笑顔と涙で振り返った。

満59年、数えで60周年という大きな節目を迎えた山本は、「今日まで歌えたこと自体が、本当に皆さんのおかげです。感謝の思いでいっぱいです」と話し始めると、早々に完売したチケットにも「本当にうれしい。今日来てくださったお客様が、ニコニコ元気になって帰ってくださったら」と、ファンへの思いを語った。

山本リンダ

山本リンダ

山本リンダは1966年9月、恩師・遠藤実氏の作品「こまっちゃうナ」で鮮烈な歌手デビュー。100万枚を超える大ヒットを放った。

「新潟でのキャンペーンが忘れられません。レコード店の人が、私の『こまっちゃうナ』が商店街に流してくれていて…。それを聴いた時、『ああ、本当にデビューしたんだ』と実感して、涙が止まらなくなってしまいました」

しかし、その後はヒットに恵まれず、苦しい時期が続く。その状況を打ち破ったのが、1972年の「どうにもとまらない」だった。

「広島のデパートの8階にあるレコード店でサイン会をさせていただいた時のことです。それまでは、お客様が来てくださるか不安で、レコードを5枚、10枚と売るのも大変でした。でもその日は、『リンダさん、1階からお客様が並んでいますよ!』と教えていただいて…。うれしくてうれしくて、サインを書いているうちに、涙がポトポトと色紙に落ちてしまったんです。その時のことは、今でも忘れられません」

山本リンダ

山本リンダ

山本リンダ

「どうにもとまらない」といえば、赤いシャツとスリットの入った黒いパンツ、そして“へそ出し”という斬新なスタイルで一世を風靡した。

「歌手デビュー前はモデルをしていましたので、ファッションショーで見たおへそを出すスタイルが頭にあって。ディレクターさんに『Yシャツの裾をキュッと結んで、ジーンズで歌うのはどうでしょう』と提案したんです。そうしたら、『ジーンズより、赤と黒の情熱的なイメージでいこう』ということになって、あの衣裳が生まれました。パンツの横に膝下までスリットを入れたのも、おそらく世界で初めてだったと思います」

山本リンダ

山本リンダ

今なおステージで激しいダンスを披露しながら歌う山本だが、そのパワーの源は「好き嫌いがなく何でも食べること」だという。また、「エスカレーターがあっても階段を使いますし、自転車もエッホエッホと漕いでいます」と日々のトレーニングを明かし、健康的な生活がエネルギッシュなパフォーマンスを支えていることをうかがわせた。

デビュー曲にちなみ「最近、こまっちゃうナと思うことは?」と聞かれると、「ぼーっとしていて、階段でこけそうになることかしら」とお茶目に答えていたが、「でも、そういう細かいことを除けば、平均するとうれしいことの方が多いですね。ありがたいなあって、いつも思っています」と続け、常に前向きで感謝を忘れない姿勢を見せた。

山本リンダ

さて、「山本リンダ 60周年記念コンサート~愛に生きて、出会いに感謝!~」と題されたステージ。チケットは早々に完売し、大勢の観客が見守る中、山本リンダは「愛に生きて」「明日への翼」を歌って登場すると、「ミニミニデート」など初期の作品を歌唱。中盤には「歌いつづけて」や「愛しかない時」などのシャンソンナンバーでファンの心を掴んだ。

ステージには、プライベートでも「KIINA.ちゃん」と呼ぶほど親交の深いKIINA.(氷川きよし)がゲストとして駆けつけた。

「テレビ番組などでの共演はありますが、私のステージにゲストで来ていただくのは初めてなんです。お忙しい中、OKしてくださって本当にうれしい」と、特別な共演への喜びを語っていたが、お互いの代表曲(「こまっちゃうナ」と「きよしのズンドコ節」)をデュエットし、観客を喜ばせた。

山本リンダ

山本リンダ

山本リンダ

山本リンダ

コンサートの終盤は「狂わせたいの」「じんじんさせて」「燃えつきそう」などのヒット曲で会場を盛り上がると、山本は本編ラストに大ヒット曲「どうにもとまらない」と「狙いうち」をパワフルに届けた。

「60周年を迎えられて、本当に幸せです。これからも皆さんと一緒に、パチパチっといきましょう!」

山本リンダ

カーテンコールを経て再登場した山本は、大ラスに「今・今・今」を選択。シャンソン歌手 岸洋子が闘病生活を続けながら歌手活動を続けた生き様が表現された同曲を、山本は自身の歌手人生と重ねながら熱唱すると、「70周年を目指します!」と高らかに宣言。笑顔でステージを後にした。

山本リンダ

関連記事一覧