人の心を潤す、優しい雨。山口瑠美が新曲「天気雨」発売記念ライブで、大きな扉を開く
山口瑠美が8月30日、東京・町田市で新曲「天気雨」発売記念 無観客・配信ライブを行い、歌手デビュー22年目の過去・現在・未来を表現した。
エンターテインメントレストラン「まほろ座MACHIDA」から配信されたライブは、昨年発売した20周年記念曲「恋ひととせ」で幕開け。
「画面の向こうにいるお客様のおかげで歌わせていただけることを、ひしひしと感じています。いつもより熱量を上げてお届けできるよう一生懸命歌わせていただきます」
故郷・山口県岩国市の錦川に架かる錦帯橋(きんたいきょう)を舞台にした「雨の錦帯橋」や、山口が初めて作詞した、父への思いを綴った「臥龍梅(がりょうばい)」、母のことを歌った「この道」、現在の山口につながる長編歌謡物語、勢いで始めてしまったというウクレレでの弾き語りなど、山口は思い入れのある曲を歌い継いでいった。
そして、新曲「天気雨」。この日、山口は2度、新曲を披露したが、この曲には山口の思いが詰まっていた。
最近、山口は自身のブログで告白しているが、13歳の時に歌手を目指して上京したものの、一度、挫折して故郷へ戻っている。その後、15歳の時に再び上京し、作曲家・市川昭介氏の門下生となったが、一人っ子の娘を心配した母もいっしょに上京し、父は故郷に残った。
「成功するまでは絶対に帰って来ちゃいけん」
13歳の時の挫折も影響したのだろう。父は厳しく娘を送り出し、その父の教えを守った山口は、結局、娘らしいことができなかったという。
1999年、山口は「音頭水戸黄門あぁ人生に涙あり」でデビューを果たすが、振り返れば、いろんなことがあった。デビュー後しばらくは、新曲を出せない時期もあった。
山口は思った。
人はみな笑顔で生きているようだけど、本当はすべての人が静かに、悲しみや涙を背負って生きている、と。
この気づきが新曲「天気雨」となった。
「新曲は制作段階からいっしょに考えさせていただき、みんなの力と愛でつくっていただいた作品です」
山口が母の声、父の言葉を胸に、生きることの答えを懸命に探しているひとりの女性の心情を歌う。
サラサラ降り出す 天気雨
喜び哀しみ 溶け合う街で
私は私の しあわせ探す
(「天気雨」歌詞より)
「新曲をいただくということは決して簡単なことじゃなくて、前作までの橋をたくさんのお客様が渡してくださったおかげです。多くの方に届けるのが私の使命だと思っています。『天気雨』を愛して、歌って、そして広めていただけますように、皆様のお力添えをよろしくお願いします」
山口にとって新曲「天気雨」は、22年目の大切な扉、未来の扉を開く一曲となった。
山口瑠美「天気雨」
新曲発表会DVD(非売品)付 特別セット
多くの歌手同様、山口瑠美もコロナ禍での新曲リリースにあたり、店頭キャンペーンなど、新曲をファンに聴いてもらう機会が大きく奪われてしまっている。そこで山口とスタッフが知恵を絞り、ライブ観賞券付きCDを発売、この日の配信ライブを実現した。
ライブの様子は非売品ながら映像作品としてDVDに収録され、インターネットに接続できないファンに向けて、新曲発表会DVD(非売品)付特別セットとしても発売される。現在、予約販売を受付中。発送は2020年9月7日から順次となる。
詳しくは、山口瑠美オンラインショップを参照
https://yamarumi.theshop.jp/items/31215919
9月12日(土) 18時~
山口瑠美「天気雨」発売記念ライブ~オンライン打ち上げ~ZOOMトーク会
テイチクオンラインショップにて9月1日(火) 18時から受付開始。
ビデオ会議ZOOMを使ったオンライン打ち上げ。新曲「天気雨」の発売を記念して行われた無観客 配信ライブで緊急告知された。山口瑠美とZOOMでつながりながら、新曲やライブの話で盛り上がろう。
テイチクオンラインショップ
https://teichiku-shop.com/
2020年8月19日発売
山口瑠美「天気雨」
「天気雨」は人生の悲喜こもごもを、親子の情愛と絡めて描いた、どこか懐かしい歌謡曲テイストの作品。カップリング曲の「至高の王将~三吉、小春の物語~2020年バージョン」は2007年にリリースした長編歌謡物語を新録した。2曲はまったく雰囲気の異なる曲だが、「2色の色合いが、20年以上歌わせていただいてきた私の宝物かなと思います。自信作となりました」(山口)。