
坂本冬美が無観客ライブを生中継。初の試みで、ファンに希望と勇気を!
坂本冬美が6月17日午後6時から、YouTubeの「坂本冬美公式チャンネル」で無観客ライブを生中継した。コロナ禍の影響で世の中に閉塞感が漂う中、演歌歌手・坂本冬美として何ができるのかを考え、当初は約2カ月前の4月17日に「坂本冬美流のテレワーク風トーク&ライブ」として開催する予定だったが、延期されていた。
当日、歌ってほしい楽曲リクエストには、1,000通を超えるメールとハガキが1週間で届きファンの期待も高かっただけに、落胆する声が続々と届いていたという。

今年ユーチューバーとしてもデビューした坂本冬美。ホームスタジオから全国津々浦々に生中継による配信で、歌声を届けた。
坂本冬美にとって初の試みとなった無観客によるライブは、午後6時より、坂本が普段レコーディングで使用しているホームスタジオから生中継された。
オープニングは「火の国の女(ENKA Ver.)」。恩師・猪俣公章氏が作曲を手がけた坂本の初期の名曲「火の国の女」(1991年)を演歌バージョンで熱唱した。
コンサートさながらに着物姿で登場すると、チャット画面には「ふゆ~~~~みちゃん!」というライブさながらの掛け声が多く書き込まれ、画面越しにも熱気が感じられた。
また、ファンから寄せられたメッセージの紹介コーナーでは、「冬美! うれしいですよ! 自分の奥さん呼ぶみたいに呼んでいただいて(笑)」と、坂本がほほえましく応えるシーンもみられた。

ライブの締めくくりには、ギタリストの斉藤功氏が登場。坂本は斉藤氏の演奏で、「俺でいいのか」のギター伴奏バージョンを初披露した。
そして、「羅生門」(2006年)、「陽は昇る」(2005年)、「好きです日本~四季の絵本~」(2006年/アルバム『好きです日本』に収録)を歌唱すると、最後はスペシャルゲストにギタリスト斉藤功氏を迎え、当日発売されたばかりの「俺でいいのか ~追撃盤~」から表題曲のギター伴奏バージョンを初披露した。
坂本は2月9日の大阪・新歌舞伎座での特別公演を最後にステージから遠ざかっていたが、この日は、全国のファンに歌声を届け、希望と勇気を与えた。
2020年06月17日発売
坂本冬美「俺でいいのか(追撃盤)」
「俺でいいのか」(オリジナル)
作詞/吉田 旺 作曲/徳久広司 編曲/前田俊明
c/w「俺でいいのか」(ギター伴奏バージョン)
作詞/吉田 旺 作曲/徳久広司 編曲/斉藤 功
ギター:斉藤 功
c/w「俺でいいのか」(男性キーバージョン)
作詞/吉田 旺 作曲/徳久広司
編曲/前田俊明・周防泰臣 唄:徳久広司
ユニバーサルミュージック UPCY-5084 ¥1,300円(税込)
音楽配信サービスでも配信
「夜桜お七」、「また君に恋してる」など様々なタイプのヒット曲を持つ坂本冬美だが、彼女の原点と言えば、デビュー曲の男歌「あばれ太鼓」だ。令和となって最初に放ったシングル「俺でいいのか」は、原点回帰と言えるような男歌。30年以上のキャリアを積み重ねた“現在”の坂本だからこその艶やかで、心地よい哀愁が響いてくる男歌に仕上がっている。追撃盤では、オリジナルに加え、ギターのみで坂本冬美が歌ったギター伴奏バージョンと、作曲・徳久広司氏が歌唱した男性キーバージョンが収録された。