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湯原昌幸が新曲「何もない手のひらは」発表ディナーショーを開催。穏やかで前向きで力強くて明るい大人のラブソングを熱唱

湯原昌幸が7月22日、千葉県・君津のハミルトンホテルKAZUSAで新曲「何もない手のひらは」発表ディナーショーを開催。ゲストに竹川美子を迎えてデュエットなども披露した。

湯原は1994年にバンド界の名門「スウィング・ウエスト」に入団し、GSブームの中で司会やボーカルなどを担当、現在の活動の基礎を築いた。そんな湯原だけに、新曲はもちろんだが、GSメドレーやアメリカンPOPSのメドレーなどを聴かせながら、2008年の「人生半分」以降、等身大で歌ってきた作品などを中心に歌声を届けた。

「50歳の時に『人生半分』という歌を出しましたが、以来、等身大の歌を歌ってきました。『冬桜』『俺でよかったのか』などもそうです。『俺でよかったのか』は奥さんを亡くしたご主人の歌で、奥さんに感謝する作品でした。また前作『星になるまで』は、死ぬまで身を削って生きていこうという前向きな歌でした。“生きざま”、“死にざま”という言葉が出てくるリアルな作品でした。

僕は現在75歳になりましたが、世の中がコロナ禍や戦争などの社会不安になっています。そんな時に、次は何を歌うべきかと考えました。僕の子どもの頃の憧れは日本のロカビリーでした。そこには坂本九さんがいました。そんな坂本さんがソロ転向後に歌われたのは、昭和のいい時代の、穏やかで前向きで力強くて明るい歌でした」

湯原昌幸

湯原昌幸

50歳から等身大の歌を中心に歌ってきた湯原が次のテーマに選んだのが、“穏やかで前向きで力強くて明るい”歌だった。今年3月に歌のコンセプトが固まり、作詞を田久保真見氏に、作曲を田尾将包氏に依頼し、できあがってきたのが「何もない手のひらは」だった。

「男と女がどうした、というような具体的な話は出てきません。いい生き方をしてきた人が、琴線に触れるような歌詞がちりばめられています。今日は妻の(荒木)由美子も来ていますが、自宅では夕方になると、『何もない手のひらは』を大きなボリュームで聴いています。YouTubeで公開したMVも2日間で5000回再生を越えました。近年の僕の歌の中では勢いがあります。この勢いをキープしていきたいと思います」

湯原昌幸

新曲「何もない手のひらは」発表ディナーショーには夫人である荒木由美子さんも応援に。「二人で生きてきたこと、結婚して良かったなとつくづく思いますね」と湯原。コロナ禍による自粛期間は「二人だけの生活で生きてこられて良かったなと思います」とも語っていた。新曲「何もない手のひらは」には、何もない手のひらだけど、”ふと 繋げば  ふたりになる”という歌詞がある。おしどり夫婦として知られる二人のことを指しているようだ。

“この手は空を 飛べないけれど そっとあなたを 抱きしめられる”

“何もない この手のひらで 今 静かに 祈ればいい”

“誰にも知られず 頑張ったことを 君だけは知っている”

歌詞の中のこんなフレーズが気に入っていると湯原は言う。

「人生の応援歌のような歌かもしれませんが、『頑張ろう』とか前向きなフレーズが出てくるわけではありません。今までの生き様をギュッと詰め込んで、歌詞の中に拡散してもらったような歌です。その意味では大人のラブソングと言えると思います」

湯原昌幸

コロナ禍で歌う機会がほとんどなかった期間は、自宅を改造したスタジオで毎日最低1時間ぐらい歌っていたという。歌手にとっての体力は喉。エンジンにアイドリングが必要なように、喉も温めておかないと、復活させるのに日にちがかかってしまうという。

「僕は人生七掛けで考えています。ですから今は52.5歳。でも、気分は25歳ぐらいで止まっています。あとは体力勝負になります。2年後には60周年を迎えます。その2年後に向けて体力を温存して頑張っていきたいですね」

そう言って笑顔を見せた湯原。ディナーショーでは前半に新曲「何もない手のひらは」とそのカップリング曲「おやじの勲章」を披露すると、ゲストの竹川美子を呼び込み、「再会酒」を2人でデュエットした。

また竹川は「河内おとこ節」や「また君に恋してる」などのカバーを聴かせたほか、新曲「ひとり岬宿」を熱唱した。

そして終盤。花道から再登場した湯原は等身大の作品として歌ってきた「人生半分」「星になるまで」などを歌うと、ラストソングに大ヒット曲「雨のバラード」で観客を酔わせた。

 

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2022年7月22日発売
湯原昌幸「何もない手のひらは」
湯原昌幸

「何もない手のひらは」
作詞/田久保真見 作曲/田尾将実 編曲/田代修二
c/w「おやじの勲章」
作詞/荒木とよひさ 作曲/湯原昌幸 編曲/鈴木 豪
テイチクエンタテインメント TECA-22040 ¥1,350(税込)

ソロとしては湯原昌幸 2年半ぶりの新曲。作詞に田久保真見氏、作曲に田尾将実氏を迎え、昭和テイストな万人に愛される大人のラブソング「何もない手のひらは」を完成させた。歌詞の中にちりばめられた言葉に、琴線が触れる。湯原は毎日夕方、ボリュームを大きくして同曲を聴いているという。カップリング曲「おやじの勲章」は、同級生と再会し、今夜は飲もうと歌う。タイトルの“勲章”は、ネクタイのこと。昭和の時代に頑張ってきたオヤジへのエールが込められている。湯原自身が作曲を手がけた。カラオケで歌いたくなる曲だ。

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