
秋元順子が恒例のバースデーコンサートを開催。秋元独自の世界観を届ける
秋元順子が6月29日、東京・江東区のティアラこうとう大ホールでバースデーコンサートを開催した。毎年恒例のコンサートは今年で12回目を迎えた。
「こうして地元でコンサートができること、そして生の声を聴きたいというファンの皆様の声におこたえできることがうれしいですね」
開場前にそう語っていた秋元は、黒のドレスにファーをまとったゴージャスな衣装で登場すると、ジャズのスタンダードナンバー「’S wonderful」からスタートさせた。
今回のコンサートは前半がカバー曲を中心に、後半は秋元のオリジナル楽曲を届けるという構成だった。会場に約1,000人のファンが詰めかけていた。
「こんにちは! 今日はお暑い中ようこそお越しくださいました。梅雨がこんなに早く明けるとはつゆ知らず」
お得意のダジャレを混じえて挨拶する、“下町のダジャレー夫人”こと秋元。「梅雨時には駅や電車にたくさんの傘の落とし物が増えますね。でも、必ず失くした傘が見つかる駅があります。どこでしょう? それは赤坂見附!(あ、かさみっけ)」と続けると、会場は笑顔で包まれた。
だが、ひとたび歌を届けると観客を引き込んでいく。「雨のブルース」「シェルブールの雨傘」と大人のバラードを観客に聴かせる。
「最近は心が痛むような映像を見る機会が多くあります。私の大好きな映画『ひまわり』という、とても美しくも切ない映画がありますが、このようなこと(戦争)が二度と起きないように、そして世界中に早く笑顔が戻るよう、祈りを込めて歌います」
そう紹介すると秋元は「ひまわり」、「美しい昔」を感情たっぷりに披露。そして、タンゴのリズムが印象的な「ラ・クンパルシータ」、福島民謡の「会津磐梯山」はジャズと融合した秋元独自の世界観をたっぷりと魅せて前半を締めた。
後半は疾走するようなアコーディオンが印象的な「リベルタンゴ」のバンド演奏で幕を明けると、赤のスパンコールが輝く衣装で秋元が登場し、「このドレスどーれすか?」と早速ダジャレを投入。「まだまだ愛され続けている私の宝物のような曲です。これからも咲き続けますよ! 声が出る限り」と紹介すると、2008年の大ヒット曲「愛のままで…」を熱唱した。
港町を舞台にした大人のラブストーリー「いちばん素敵な港町」へと続き、作詞家の故・喜多條忠氏が秋元に遺した18枚目のシングル「なぎさ橋から」を、思いを込めて歌唱した。
アンコールも含め全18曲を熱唱した秋元順子。今回もヒット曲に加えて多彩なジャンルの作品を披露し、観客を酔わせた。
なお、秋元がバーのママに扮しておしゃべりを繰り広げるYouTubeの企画、『Bar Junkoへようこそ!』。第3弾が好評配信中。
2022年2月23日発売
秋元順子「なぎさ橋から」

「なぎさ橋から」
作詞/喜多條忠 作曲/杉本眞人 編曲/佐藤和豊
c/w「いちばん素敵な港町」
作詞/喜多條忠 作曲/杉本眞人 編曲/宮崎慎二
c/w「いちばん素敵な港町(ピアノ・バージョン)」
作詞/喜多條忠 作曲/杉本眞人
キングレコード KICM-31058 ¥1,400(税込)
今回、表題曲となる「なぎさ橋から」は、昨年亡くなった喜多條忠氏が実在する“なぎさ橋”を回想して作詞した作品。「いちばん素敵な港町」のカップリング曲として収録されたが、楽曲のクオリティの高さ、サビのキャッチーなリフレインが話題となり、AB面を入れ替えて発売された。「いちばん素敵な港町」はピアノバージョンが収録された。
各種音楽サービスでも配信中
https://lnk.to/nagisabashikara
2022年4月6日発売
『秋元順子 ベストセレクション2022』
収録曲
【DISC1】
1.なぎさ橋から
2.いちばん素敵な港町
3.帰れない夜のバラード
4.たそがれ坂の二日月
5.哀しみのコンチェルト
6.夢のつづきを…
7.ティ・アモ~風が吹いて~
8.ROSE
9.愛鍵
10.メリーゴーランド~涙の贈りもの~
11.24時の孤独
12.枯れない花
13.その花は… ~変わらぬ愛~(ニュー・バージョン)
【DISC2】
1.一枚の写真
2.黄昏Love again
3.愛のままで…
4.雨の旅人(シングルバージョン)
5.マディソン郡の恋
6.忘れもの
7.夕なぎ ~私の時間~
8.紅いブルース
9.ノラ
10.別れのブルース
11.かもめはかもめ
12.港町三文オペラ
13.I’ll Wait For You(シェルブールの雨傘)