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「本当に会いたかった」。新浜レオンが約2年ぶりにソロコンサート。堀江淳とのサプライズ共演も実現

デビュー3年目の新浜レオンが7月11日、東京・中央区の日本橋三井ホールで自身の単独コンサートとしては約2年ぶりとなる「新浜レオン ハイブリッドコンサート『君との時間』」を開催した。

「会いたかった・・・本当に会いたかった。ずっと夢見ていた皆さんの前で歌える幸せを噛みしめながら、皆さんに元気を、エールを送れるステージにしたい」

そう語っていた新浜は、こちらも自身初となる生バンドによるコンサートで、心に残るステージを魅せた。

▲この日のための特別編成されたバンドチームは、熟練のギタリスト・増崎孝司がバンマスを務め、ドラムの伊吹文裕、ベースの森光奏太、キーボードの和久井沙良という新進気鋭のミュージシャンで構成。増崎以外のメンバーは新浜レオンと同世代だ。バンドメンバーによる心地よいSEの中登場した新浜は、1曲目から新曲「ダメ ダメ・・・」を披露。CDとは異なるドラムのビートが効いたアレンジの演奏も後押しし、会場は一瞬で熱気に包まれた。

「新浜レオン ハイブリッドコンサート『君との時間』」は、新浜レオンのデビュー3周年を占う重要なコンサートだった。特別編成されたバンドチームは、新浜が洋楽を歌ったブルーノート東京でホストを務めてくれたギタリストの増崎孝司(インストゥルメンタルグループ「DIMENSION」としても活躍)がバンドマスターを務め、増崎以外は新浜と同世代のミュージシャンが起用された。

オープニングは新曲「ダメ ダメ・・・」から。憧れの西城秀樹をイメージして作ったという白いパンタロンの衣裳で現れた新浜は、ダンサブルなフリを見せながら一気に会場のボルテージを上げていく。

▲新曲「ダメ ダメ…」、セカンドシングル「君を求めて」のカップリング曲「佐原の町並み」の2曲を連続して届けた新浜レオンは、新御三家の楽曲を歌唱。情熱的な振り付けで、西城秀樹の「ギャランドゥ」を歌うと、自身初披露となる郷ひろみの「セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)」を独自のステップとターンをキメながら。そして野口五郎の「甘い生活」を伸びやかな歌声で会場に響きわたらせた。

新御三家の西城秀樹、郷ひろみ、野口五郎の楽曲をカバーしつつ、初披露となるテレサ・テンの「つぐない」と安全地帯の「ワインレッドの心」に挑戦していく新浜。「つぐない」をアジアドラマを思い起こされるようなドラマチックなアレンジで歌うと、「『つぐない』は歌手である父がよくコンサートで歌っているのを聴いていました。そんな父に追いつき、追い越せるように歌っていきたい」と、ファンに訴えた。

▲シックな白のジャケットと黒のパンススタイルに着替えた新浜が、初披露となるテレサ・テンの「つぐない」と安全地帯の「ワインレッドの心」に挑戦する。切ないアジアドラマを思い起こさせるようなドラマチックなアレンジが効いた「つぐない」、そしてボサノヴァ調の軽やかながらも雰囲気満点の「ワインレッドの心」が新浜の新たな魅力を引き出していた。

『NHK紅白歌合戦』出場を、歌手として最初の目標に据えている新浜が、野球少年として甲子園を目指していたことはよく知られている。現在、全国高等学校野球選手権大会の地方大会が各地で行われているが、7月9日、新浜の母校・千葉英和高等学校が1回戦をノーヒットノーランで勝ち上がった。そんな母校の活躍に刺激を受けた新浜は、コンサートを前に「紅白目指して、“突っぱしレオン”で頑張る」と語っていた。

ギャクも“ノーヒット”となったが、夢をつかむためには何でも挑戦したいと、ピアノにも挑戦していることを明かすと、コンサートではピアノの弾き語りで尾崎豊の「I LOVE YOU」を聴かせた。

「指一本でドレミしか弾けず、ゼロからのスタートでしたが、腱鞘炎になるほど練習しました」という新浜の弾き語り。本人は弾き語りの後、開口一番「緊張した~」と話していたが、感情を揺さぶる演奏と歌声に大きな拍手をもらっていた。

▲練習では一度もうまく行ったことがなかった。空を見つめ精神統一する新浜レオン。印象的なイントロから一音一音噛みしめるように尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」を演奏し、そして語りかけるような柔らかな声で歌い始めた。

▲サビになると、そこにあるのは新浜レオンだけの時間と空間に。

▲ピアノの弾き語りでの「I LOVE YOU」をファンに届けると笑顔を見せる新浜レオン。ファンの力が弾き語りを成功させてくれたと感謝する。会場はこの日一番の大きな感動に包まれ、配信視聴者からも「涙が止まらない…」「最幸~」「号泣…。」などのコメントが相次いだ。

コンサートの終盤に向け、新浜はオリジナル作品のバラードや、カバー曲などを“一曲入魂”で届けていく。

ギタリスト・増崎孝司とのセッションでは「見上げてごらん夜の星を」を、さらにはバンドサウンドで届ける軽快な「上を向いて歩こう」、そして壮大なバラード2曲「心奪って」「さよならを決めたのなら」を披露。新浜の情感あふれるバラード歌唱が心を揺さぶっていく。本編最後は新浜のステージでは定番となったカバー曲「また逢う日まで」、そしてセカンドシングル「君を求めて」を熱唱。最後までステージを盛り上げていく。

▲増崎孝司が弾くギター演奏で、「見上げてごらん夜の星を」を歌う新浜レオン。新浜は音楽について増崎からたくさん学ませていただいているという。6月にブルーノート東京で行われた人気ライブ「増崎孝司 presents “the Lounge” Special Edition」では、新浜は増崎にゲストボーカルとして招かれ洋楽を初披露している。コンサートの間、つねに増崎が新浜を優しく見つめていたのも印象的だった。

▲デビュー曲を手がけてくれた作詞家・渡辺なつみと、作曲家・大谷明裕の作品の世界が好きだという。新浜は、デビューシングルのカップリング曲「心奪って」と、自身初の両A面シングル「ダメ ダメ・・・/さよならを決めたなら」からバラード曲の「さよならを決めたなら」を歌うと、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」をカバーし、「君を求めて」で本編の最後を決めた!

鳴り止まない拍手。アンコールはサプライズゲストの登場で開けた。衣裳を着替えて登場した新浜が堀江淳をステージに呼んだのだ。新浜がNHKの『うたコン』で、堀江のデビュー曲にして、あの名曲「メモリーグラス」をカバーして話題を呼んだことから、最新シングルのカップリング曲にも収録している。

新浜が同番組で歌った姿を偶然テレビで観た堀江は、自ら新浜のCDをネットで購入したことをSNSでつぶやいたことから、今回のサプライズ出演が実現したという。

▲新浜レオンがサードシングルで「メモリーグラス」をカバーしていることを知った時のエピソードを堀江が披露すると、新浜は平謝り。堀江が意地悪っぽく発信した「どこからも届かないので、自分で買いました」というツイートを見た時の驚きを新浜も話していた。「でも、そのご縁から、今日、本当に来てくださるなんて、夢にも思わなかった」と新浜。

▲新浜レオンはアンコールの1曲目として「メモリーグラス」を堀江淳とデュエットする。堀江の登場は、この日だけの特別なステージに華を添えた。

二人による「メモリーグラス」に観客は聴き入り、魅惑的な空間が生まれると、新浜はデビュー曲「離さない 離さない」、そして「ダメ ダメ・・・」で締めくくった。ファンとの時間を惜しむように、何度も何度も感謝の言葉を述べていたのが印象的だったが、新浜はコンサートが始まる前、こんなことを言っていた。

「コロナ禍でファンの皆さんに会えなくなったことで、会いたいという気持ちが大きくなって、緊張の文字が消えました」

大きなステージの前には誰しも緊張し、不安になるものだ。だが、新浜は“ファンに会いたい”という気持ちが、それに勝るという。

▲アンコールの最後はデビュー曲「離さない 離さない」と最新曲「ダメ ダメ・・・」。この2曲を歌う前、新浜レオンは「ちょっと話が長くなります。すみません」と、自身の今の思いをファンに語った。自分の歌の原点、人間としての原点は歌手である父親にあること。つねに上を目指して努力し、応援してくれるファンのことは裏切らないことなど。コロナ禍で声はかけられないが、ファンは拍手やペンライト、マスクからのぞく瞳で、新浜の熱意を受け止めたことを返していた。

コンサートが始まり、最初の2曲を披露した時、うっすら目に涙を浮かべていた新浜。その場にいた者、配信を観た者のみが感じた2時間の濃密な新浜のステージ。デビュー時から新浜を支えてきたマネージャーは「デビュー3年目。まだまだこれからですし、今日は荒削りではありますが、成長した新浜レオンの姿をご覧いただけたステージになったと思います」とうれしそうだった。

このコンサートのネット視聴チケットはアーカイブされ、7月18日(日)23:59まで見ることができるという。勢いに乗る新浜の“今”のステージを、ネット視聴で目に焼きつけてほしい。

また9月22日には両A面シングル「ダメ ダメ…/さよならを決めたのなら」の「れおすけ盤」「たそがレオン盤」がリリースされることも明かされた。それぞれ異なる収録曲、ジャケット、特典になるという。

新浜レオン「父ができなかったことを僕が絶対にやる」

「幸せな時間はあっという間でした。今日はまたひとつ階段を上らせていただきました。僕の原点は父親です。野球をやめて歌手になると最初に言った時、母は鬼(絶対に反対)でした。でも、今では母も本当に応援してくれています。少しでも原点である父の背中を・・・、いや、父ができなかったことを僕が絶対にやる。そんな気持ちを強く持って歩んでいきます。(歌手を目指すまでは)ホント、野球しかありませんでした。そんな自分が、こんなにもたくさんの皆さんの前で歌っているなんて、誰も想像していなかったと思います。でも、いつも父の歌を聴いていました。大谷翔平選手の活躍もそうですが、期待を上回るパフォーマンスがいつまでもできるように、常に上を目指して頑張っていきます。紅白歌合戦というステージに向けて、そしてデビュー時から掲げている千葉マリンスタジアムでのライブに向けて、皆さんと一緒に一歩一歩。もちろん、応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちは忘れません。もし、忘れた時には僕のお尻でも頭でも叩いていただいて・・・(笑)。でも、そんなことはないと断言します。これからもよろしくお願いします」

父・髙城靖雄「まだまだ長い道のりです」

会場から息子の勇姿を見つめていた新浜レオンの父親であり、歌手の髙城靖雄は「よく頑張ったと思います。今日はよくやったと褒めてやりたいですね。でも、まだまだ長い道のりですから。皆さんのご支援を得ながら頑張ってほしいと思います」とコメントを寄せてくれた。
「歌手になることを一番反対した母親も今は大ファンになっています。でも、すべてが順調というわけではなく、いろいろあったと思います。よく頑張って耐えてきたと思います。レオンの原点は野球です。野球で鍛えた根性が今、発揮できていると思います。小中高とキャプテンを務めてきた彼に、私はいつも言ってきました。(自分がヒットを)打てたとか、打てなかったとか、そんなことは関係ない。とにかくキャプテンとして一生懸命、みんなの面倒を見なさいと。これからの人生、そのほうがずっと大切だと言ってきました。それがレオンの一番の糧になっていると、今はそう思います」

INFORMATION
7月18日までアーカイブ配信中
「新浜レオン ハイブリッドコンサート『君との時間』」
「新浜レオン ハイブリッドコンサート『君との時間』」は2021年7月18日(日)23時59分までアーカイブを観ることができる。

視聴料
:3,000円(税込)
チケット購入先:
チケットぴあHP 新浜レオン

問い合わせ
ネット配信チケット 017-718-3572(平10:00~18:00)

 

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2021年5月12日発売
新浜レオン 両A面シングル
「ダメ ダメ・・・」「さよならを決めたのなら」
通常盤A
新浜レオン

「ダメ ダメ・・・」
作詞/山崎あおい 作曲/馬飼野康二・鎌田俊哉 作曲/船山基紀
「さよならを決めたのなら」
作詞/渡辺なつみ 作曲/大谷明裕 作曲/CHOKKAKU
c/w「メモリーグラス」(カバー)
海峡レコード JBCK-4008 ¥1,350円(税込)

通常盤B
新浜レオン

「ダメ ダメ・・・」
作詞/山崎あおい 作曲/馬飼野康二・鎌田俊哉 作曲/船山基紀
「さよならを決めたのなら」
作詞/渡辺なつみ 作曲/大谷明裕 作曲/CHOKKAKU
c/w「時の過ぎゆくままに」(カバー)
海峡レコード JBCK-4009 ¥1,350円(税込)

通常盤AとBに続いて、9月22日には「ダメ ダメ…/さよならを決めたのなら」の「れおすけ盤」「たそがレオン盤」の2作品がリリースされる。

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