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秋元順子

猫星茶々の演歌みち~秋元順子さんの新曲「いちばん素敵な港町」は誰かを愛したくなる大人のラブバラード~


2019年にデビュー15周年を迎え、さらにその円熟した歌声に磨きをかけ活躍されている秋元順子さん。5月26日に新曲「いちばん素敵な港町」をリリースされました。歌手として、そして女性としてもキラキラと輝き続ける秋元さんの魅力の秘訣とは?! オトカゼ特約レポーターの猫星茶々が会いに行ってきたにゃ!

 

「よく食べて、よく寝て、よく飲んで(笑)」 その美しさと元気を育むもの

はじめまして!猫星茶々です。秋元順子さん、今日はよろしくお願いしま~す!

秋元 こんにちは、茶々ちゃん。“下町のダジャレ―夫人”、秋元順子です。今日はよろしくお願いします。

とってもお会いしたかったので茶々感激です! 秋元さんは4月に2枚組の豪華なベストアルバム『ベストセレクション2021』、そして5月26日に新曲「いちばん素敵な港町」を発売されました。お忙しい毎日を過ごされているのをブログで拝見しました。

秋元 そうですね。でも、体調も副隊長も大丈夫です(笑)。体調が良くなければ、やはり何事にも臨むことができませんから、よく食べて、よく寝て、よく飲んで(笑)。そして6月には、カバーアルバム『昭和ロマネスク』を発売させていただきます。今こういった状況の中でCDを出せるということは半端じゃないです。だから本当に幸せですよ。

秋元さんのその美しさと元気の秘訣、ぜひお聞きしたいにゃ~。

秋元 いいわよ~。まず免疫力を上げるのには、一番大事なのは太陽の光に当たることと、大きな声で笑うこと。それと、ゆったりとお風呂に入ったりストレッチや散歩をしたり、最低限できる運動をします。

メモメモ・・・・・・。

秋元 その他に、やはり栄養がすごく大事。大豆製品。とってもダイズ(大事)なのよ(笑)。お味噌、お豆腐、納豆。豆乳も混じり気のないものね。茹でたり蒸したりしてあるのも売ってますよね。そういうのをサラダに入れたりしてどんどん食べること。あとは海藻類。そして、ここがポイントなんですけれど、世界中にこれだけ国がある中で、海藻を胃と腸で消化できる国って4つぐらいしかないんですって。その中のトップが日本なの。

海苔とか昆布、わかめとかですね!

秋元 そう! お味噌汁の中にお豆腐とわかめを入れたりしたら最高よ。私は、夜はご飯粒は食べないんです。ビールはいっぱいいただいて、その後ワインもね(笑)。でも、おかずだけはしっかり作る。野菜があって、お豆腐があって……ぜひ参考にしてみてくださいね。

ありがとうございます!さっそくやってみます!!

秋元順子

詞を読んだだけで涙がこぼれた ~新曲「いちばん素敵な港町」~

新曲「いちばん素敵な港町」は、15周年記念曲第1弾「たそがれ坂の二日月」、第2弾「帰れない夜のバラード」に続き、喜多條忠先生と杉本眞人先生の作品ですね。

秋元 はい。今年はこういう状況でしたので前回の時のように先生方とお話する機会がありませんでした。そんな中でもトントン拍子に進んで、この曲が完成しました。実は、最初に歌詞を読んだ時、とってもビックリしたの。

どんなところに驚かれたのですか?

秋元 もうね、私のことは何もお話ししてないのに、喜多條先生はなんでこんなに私の心を読んでいるの?という感じのストーリーだったんです。特に最後のハーフ、ちょっと困るなって。読んでて涙が出てきてしまって……。

命に限りあるとしてもさ
生きてゆこうね 許し許され
こころを石に変えないで
やさしさにまた逢えるから
(「いちばん素敵な港町」歌詞より)

この物語に登場する“男と女”は、この港町にずっと長いこと住んでいるという二人ですよね。

秋元 そうね。1番、2番にはとても素敵な男性と女性がある港町に住んでいて、今まで二人で過ごして積み重ねてきた情景が描かれていますよね。そしてこの最後のハーフでは、“今までいろんなことがあったけれど、もう口に出さなくても許しているよ。君もそうだよね”という会話があって、“だから心を固めないで柔らかくして、これから先の人生も生きていこうね”と語るんですね。もうこれはうちの夫婦みたいだね、みたいに思ったら涙がこぼれてくる。どうして喜多條先生はこんなことわかるのかしらって……。でも、もしかしたらご自分のことかな?とか(笑)、思いながらね。

詞を読まれただけで走馬灯のように過去の経験や人生が蘇ってこられたんですね。

秋元 そうなんです! 本当に私たちの思い出となんでこんなに重なるんだろうってね。

「いちばん素敵な港町」というタイトルもとてもおしゃれでドラマチックですよね。

秋元 私はどうしても”港町“と聞くと、横浜にたくさん思い出がありまして、横浜の情景が浮かぶんです。ひとつは、今の人生のパートナーと初めてお酒を飲んだのが横浜なの。

初デートですか?

秋元 そういうことね。

お酒は“ハーフワイン”ですか~(笑) (カップリング曲「なぎさ橋から」に”ハーフワインで こんなに酔って”という歌詞が出てくるので聞いちゃったの)

秋元 うまい! でも足りないのよ、ハーフワインじゃ私は!(笑)

秋元順子

ニャハハハ・・・。その他の横浜の思い出も聞きたいにゃ~。

秋元 これは本当にどこにも出していないお話しなんですけれど、新婚旅行の第一夜に氷川丸に泊まったの。それから2年後くらいに氷川丸は一切泊まれなくなってしまって、最後に泊まることができる時だったんです。そして翌日は二人で車に乗って伊豆方面へ新婚旅行に出かけたの。結婚した後もずっと子どもができるまで、そして赤ちゃんのうちは連れて歩けるようになったら横浜へ。とやっぱり思い出の場所は横浜なんですね。だから、氷川丸を見るとね、色々蘇ってくるんです。

素敵~!

秋元 もうひとつ「BARスリーネイション」というバーレストランがあって、そこへ通い詰めたの。とっても素敵なお店でね、何十年も前になくなってしまったんだけど、その姉妹店が大さん橋に行く左側の角にある「スカンディア」というレストラン。そこは今でもあるんです。

茶々、「スカンディア」さんにうかがったことあります!

秋元 本当に!?  うわ、鳥肌が立った! あなたもデートで?

はい・・・、でも色々あって・・・(笑)。(←茶々の中身の人です!)

秋元 あらあら(笑)。でも人生は色々あるのが当たり前ですから。それにしても、あのレストランを知っていらっしゃる方がいるなんて!

この作品を聴いて、主人公のようにいいことも悪いことも二人で乗り越えながら歳を取るというのは、とても素敵だなと思いました。

秋元 私たちくらいの年代の人たちは色々な経験をして、そしてこの歳になっていますよね。だからすぐに納得できると思うの。もう少し若い方たちは、多分自分のご両親を見て、“うちの両親だったらこんなかな?”というふうに想像する歌になると思う。自分たちがそこになるまではその歳にならないとわからないです。若い時に描いたイメージはだいたい崩されますから(笑)。

今まで、この作品ほど秋元さんの人生と重なるような、ビビッとくるような曲というのはなかったですか?

秋元 そうですね。この曲が一番かもしれませんね。私の場合は横浜ですけれど、たとえば長崎とか神戸とか、北の方にも港町はたくさんありますし、皆さんそれぞれの港町をイメージして歌っていただければうれしいです。

人生は日々勉強だにゃ……。秋元さんがこんなに輝いていらっしゃるのは、どんな時でも人生を楽しんで素敵に歳を重ねていらっしゃったからですね。

秋元 色々あって当たり前ですよ、人生は。何にもない人なんていないんです。だけどそれをよしとして受け入れてクリアしていく人と、何で苦しみや悲しみがこんなにやってくるのって思ってしまう考え方の人と、その二つに分かれるじゃないですか。だから、物の考え方ひとつで人生を変えていくのは自分なんですよ。それは本当に私自身が思いましたから。子育てをしながら仕事をして、1日24時間を30時間くらいで過ごしていた。その時期は歌が表に出て歌えなかった。そういう時代が13年ぐらいありました。だけどそれが今、全部プラスになっている。それが不思議。当時は「なんでこんななの」って思っていたけれど、それをプラスに変えたのはやっぱり自分だと思っているの。もちろん家族の協力があってとか、周りにそれを支えてくれる人がいたからこそなんだけど、自分が落ち込んだままだったら人が寄ってこない。今、歌を歌っていられているということ、今年だってこんなに素敵な作品を出させていただいて、この今の状況の中で本当に感謝です。感謝の気持ちを自然にたくさん持てると、思っていることが叶いますよ。それを信じて試してみてください。すごく不思議ですから。

なかなか「ありがとう」と言葉にすることも照れ臭かったりしますが、感謝の気持ちをちゃんと伝えるって大事ですね。

秋元 そうですね。今の歳だから感じることであって、若い時は全然わからなかった。人生をこの歳まで過ごしてきた私と同世代の方たちの中には、この曲を聴いてきっと色々な箇所で自分に重なってきちゃったり、私と同じ思いを持たれることも多いと思います。だから、「いちばん素敵な港町」、大ヒットを願っております! ぜひ聴いていただいて、そして歌ってくださいね。

秋元さん、今日はありがとうございました!!

秋元順子

秋元順子さんにかわいがってもらったよ~。秋元さんのアルバム『令和元年の猫たち ~秋元順子 愛をこめて~』(2019)もオススメだにゃあ。偉人たちの遺した<猫にまつわる>名曲カバー集なんですよ。茶々は出てこないけどね。

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2021年5月26日発売
肩を寄せ合い生きる男と女の物語……

秋元順子「いちばん素敵な港町」

「いちばん素敵な港町」
作詞/喜多條忠 作曲/杉本眞人 編曲/宮崎慎二
c/w「なぎさ橋から」
作詞/喜多條忠 作曲/杉本眞人 編曲/宮崎慎二
キングレコード KICM-31023  ¥1,273+税

デビュー15周年記念シングル第1弾「たそがれ坂の二日月」、第2弾「帰れない夜のバラード」に続き、円熟のラブソング職人・喜多條忠氏作詞、杉本眞人氏作曲による大人の二人の人生と愛をおおらかな視点で綴ったバラード。「最後のハーフの部分は語るように歌ってください。ご注意ポイントは、サビに入る「笑顔の人の」(1番)と「わたしはカモメ」(2番)はチョットだけ歌い方が変わっているんです。そして、最後の「みんなはカモメ」というところ。よく聴いていただけるとおわかりになると思います」(秋元)。カップリング曲の「なぎさ橋から」は、実際に神奈川県・逗子にあるなぎさ橋を舞台に、大人の二人の切ない別れのシーンを描く。「この二人のシチュエーションは様々な解釈があると思います。皆さん読み解いて、いろいろ想像しながらこの歌を覚えて歌っていただきたいですね」(秋元)

2021年4月7日発売
アルバム『秋元順子 ベストセレクション』

キングレコード KICX-5308~9 ¥4,100(税込)

収録曲
【DISC1】帰れない夜のバラード/たそがれ坂の二日月/哀しみのコンチェルト/夢のつづきを・・・/ティ・アモ~風が吹いて~/ROSE/愛鍵/メリーゴーランド~涙の贈りもの~/24時の孤独/枯れない花/その花は・・・~変わらぬ愛~/一枚の写真/黄昏Love again
【DISC2】愛のままで・・・/雨の旅人/マディソン郡の恋/横濱(ハマ)のもへじ/ワルツの猫/明るい表通りで/Autumn Leaves(枯葉)/東京ブギウギ/遠い思い出/わかって下さい/あまり突然だから/夜明け前/Mrs.シンデレラ

2021年6月23日発売
明日への宝物。“良き時代の佳き歌”を!
秋元順子『昭和ロマネスク』

キングレコード KICX-1136 ¥3,000(税込)

時代を越えて愛される“昭和の浪漫主義”に根ざした佳き歌たちを、秋元順子の芳醇な歌声で届ける。文学性豊かな歌詞、日本のポップスの流れを辿りながら、昭和を代表するヒット曲から時代の波に埋もれた佳作までが収録された一枚。
収録曲
別れのブルース/暗い港のブルース/港町三文オペラ/水色のワルツ/黒の舟唄/マロニエの木蔭/公園の手品師/芽ばえて、そして/誰もいない/かもめはかもめ/いちばん素敵な港町


INFORMATION
2021年6月30日開催

「愛歌」にまた逢える!~昭和ロマネスク
秋元順子バースデーコンサート

会場ティアラこうとう
東京都江東区住吉2-28-36
開場:13;30~/開演14:00~
料金:¥7,500(税込)※全席指定

予約・問い合せ:インターナショナルカルチャー
電話03-3402-2171 (平日10:00~16:00)

 詳細はこちら▶

秋元順子バースデーコンサート


秋元順子Profile
秋元順子(あきもと・じゅんこ)
1947年6月21日、東京生まれ。OL時代より会社のハワイアンバンドに参加し歌手活動を始める。結婚を機に活動を一時休止していたが、家族の支援もあり再開。洋楽を中心にライブ活動を行っていた2004年に、インディーズ盤「マディソン郡の恋」を発売。この曲が評判となり、翌年の2005年、58歳の時に同曲でメジャーデビュー。その後、2008年に発表した3作目の「愛のままで…」が大ヒットし、暮れの『NHK 紅白歌合戦』に出場。最年長初出場歌手(当時)となる。2014年にはデビュー10周年を記念して、全20カ所全23公演を成功させる。現在もその円熟した独特のハスキーボイスでファンを魅了し、精力的に活動を行っている。

秋元順子 公式HP
キングレコード/秋元順子
秋元順子 公式ブログ