新星堂 月間販売ランキング、7月の第1位は氷川きよし「母」
音楽・映像ソフトなどの販売を手掛ける新星堂が、音楽CD(演歌・歌謡曲部門)の月間・販売ラインキングを発表した。集計は2020年7月1日から7月31日。
第1位は氷川きよしの「母」。デビュー21年目の新たなスタートして、今年2月に「母」A・B・Cの3タイプをリリースしたが、7月14日に新装盤としてD・E・Fタイプを出した。3タイプに共通で収録されたピアノ・バージョンの「母」も話題となっている。
「原点のデビュー曲『箱根八里の半次郎』にも3番に『♪おっ母かあ すまねぇ 顔さえ出せぬ』とあります。母からすべての人が生まれて、そして、母のためにがんばろうという思いがあって、今、現在があると思うんですが、そんな皆様のそれぞれのお母様を思い浮かべていただきたいという思いで歌わせていただいております」
「レコーディングの時、(作詞の)なかにし礼先生から言われたのは『演歌っぽさを抜いて歌うように』ということです。そこでメロディーどおりに落ち着いて歌っていたら、『お母さんが病室で死にそうな時、どうか生きてほしいって思うでしょ。生きてくださいって心から叫びたくなるでしょ』って言われて、そうだよなって。実際に自分の母が倒れた時のことを思い出し、素直にその時の気持ちをぶつけて歌いました」
「多くの方にA・B・Cタイプをお求めいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。そこで、自分のサービス精神と言うとおこがましいんですが、もう一曲、『母』のバージョン違いのピアノ・バージョンを(新装盤の)全タイプに入れさせていただきました」(氷川)
2位は岩本公水の「しぐれ舟」(7月8日発売)、3位は五木ひろしの「遠き昭和の・・・」(7月8日発売)が続く。
岩本の「しぐれ舟」はカラオケファンを中心に好評だった「片時雨」「能取岬」に続く新曲だが、これまでの曲はマイナー調の悲壮感あふれる楽曲だった。しかし、「しぐれ舟」は切ないながらもどこか温かさや優しさが感じられるメジャー調の作品となっている。
「これまでの作品は、悲しくて切なくて、もうドロドロの重みのある曲が多かったのですが、自分でも得意だと思って歌ってきました。でも、(コロナ禍の)今はちょっとそういう気分になれないなと感じていたところに、この曲が届きました。まさに巡り合わせです。雨の歌なのに、晴れ間が見えるようで、私の気持ちもスーッと晴れていきました」(岩本)
「遠き昭和の・・・」は、小林 旭が2010年に発表した同曲のカバー。五木ならではの艶のある声で歌った。
「歌詞にもありますが、昭和はまぶしい時代でした。ですから、僕なりに『遠き昭和の・・・』という歌を表現してみたいと思いました。聴いてくださる方によって、昭和の思い出は違います。そのそれぞれの思い出を、私の歌を聴いて思い出していただきたいですね」(五木)。
▼4位以下は次の通り
4位 上沼恵美子
「時のしおり」
発売日:2019年11月13日
5位 三山ひろし
「北のおんな町(感謝盤)」
発売日:2020年7月8日
6位 福田こうへい
「筑波の寛太郎/あれが沓掛時次郎」
発売日:2020年6月10日
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7位 丘みどり
「五島恋椿/白山雪舞い(感謝盤)」
発売日:2020年5月27日
8位 山川豊
「拳」
発売日:2020年6月24日
9位 秋元順子
「帰れない夜のバラード」
発売日:2020年6月10日
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10位 杜このみ
「郷愁おけさ」
発売日:2020年6月17日
11位 水田竜子
「能登島みれん」
発売日:2020年6月10日
12位 新浜レオン
「君を求めて」
発売日:2020年7月1日
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13位 彩青
「津軽三味線ひとり旅」
発売日:2020年5月13
14位 羽山みずき
「弓ごころ」
発売日:2020年7月22日
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15位 椎名佐千子
「丹後なみだ駅~郷愁編~」
発売日:2020年7月8日
16位 伍代夏子/藤あや子
「いつもそばにいるよ」
発売日:2020年7月1日
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17位 藤原浩
「北のみれん酒」
発売日:2020年5月27日
18位 市川由紀乃
「なごり歌」
発売日:2020年4月8日
19位 永井裕子
「そして・・・女」
発売日: 2020年5月27日
20位 森進一
「昭和・平成・令和を生きる」
発売日:2020年6月17日
五木ひろし、岩本公水、三山ひろし、杜このみ、水田竜子、彩青、永井裕子などのインタビュー記事を近日公開します。