岡本幸太

岡本幸太が艶っぽくエネルギッシュに!~新曲「君に愛がとまらない」で幸太の魅力が炸裂~

歌謡ポップスの新星として、2023年4月にデビューを果たした岡本幸太。昭和歌謡からアニメソングまで歌いこなす確かな歌唱力でじわじわファンを増やし、待望のセカンドシングル「君に愛がとまらない」をリリースした。

師匠であり、シンガーソングライターの向井浩二氏が前作に続いて曲を、ボイストレーナーとして寄り添う林久実氏(シンガーソングライター Kumiとしても活躍)が詩を担当。本来の岡本とは違う味を引き出したいという、二人の熱によって出来上がった作品だ。タイトルのとおり、力強くエネルギッシュな曲。岡本を知り尽くすからこその期待感が込められている。

文=藤井利香

岡本幸太

新しい岡本幸太を見せたい!

――「君に愛がとまらない」はイントロからパワー全開ですね。

岡本 作品自体がめちゃくちゃハイカロリーなんです。Aメロ、Bメロ、サビと色分けがはっきりしていて、喉も使い、体も揺さぶるように使って歌い終わるとぐったりするくらい。曲ができたときの向井先生によるギターの弾き語りによるデモもよかったですが、猪股義周先生のアレンジによってさらにスケールアップされたのには感動しました。頭はピアノから始まるのですが、どんな展開になるんだろうとワクワクさせられる。前作を超えるような歌謡ポップスではないかと思っています!

――歌詞がまたストレートでパンチがあります。

岡本 頭から「赤いルージュがいいね」、2番では「青いシャドウがいいね」と来ますからね。本来の僕ならとても口にできないフレーズなんですが、詩の林先生はそんな僕だからこそ言わせたいという言葉を入れてくださいました。僕自身、艶っぽいとか色気のあるものは大好物(!)で、ゾクゾクするようなフレーズがとても気に入っています。この曲で新しい岡本幸太をお見せすることができたらいいですね。

――「ギラギラ愛がとまらない」「ジリジリ愛がとまらない」のギラギラ、ジリジリがまさに盛り上がるサビの部分となっています。

岡本 ここには両手を使った振りが入ります。“くるくるダンス”って名づけたんですが、前に出した手を回す簡単な振りなので、初めて聞く方もすぐに覚えられ、一緒に盛り上がれて楽しいと思います。手を回す仕草は、冗談でパチンコ!? って言われましたけど(笑)。早く皆さんに曲と振りを覚えてもらいたいです。

岡本幸太

サビの振りをみせてくれた岡本幸太。”くるくるダンス”と命名された振付でも、新曲をバズらせる。

――レコーディング時のエピソードなどあれば教えてください。

岡本 向井先生が「この曲、大変だからね」ってまた(笑)。「いかに幸太が遊べるかだな」とも言われました。当日はもっとよくしたいという思いからディスカッションを重ね、結果的に1日では終わらず日を改めてまたレコーディングを行いました。突き詰めたというか、こだわり抜いて納得のいく作品になったと思います。

――ジャケット写真もステキですが、歌唱するときは思い切った衣裳で登場してもいいのでは!?

岡本 ジャケ写はわりと大人しめなので、もっと派手でもいいかなと僕も思いました。メイクには、青いシャドウを入れてもいいんじゃないかとか(笑)。まあ、それはないにしても、僕は沢田研二さんの代表曲「ダーリング」に憧れがあって、あのセクシーな表現に少しでも近づけたらいいなと。今の自分じゃダメだけど、もっと大人の色気を出していきたいですね。それにはプライベートも含めた経験がものをいうのかもしれませんが、一皮剥けて「色っぽくなったね」って早く言われるようにがんばりたいです。

「夢を握って 飛び出してきた」

カップリングはファルセットも生かしたミディアム・バラードの「あの日の夢を忘れない」。デビューシングルのカップリング「たそがれシネマ」も岡本の得意とするバラードで好評だったが、今回もあわせてじっくり聞きたい仕上がりとなっている。

――カップリングの「あの日の夢を忘れない」は、イントロから懐かしい風景が眼前に浮かんでくるようなバラード曲。こちらも林先生と向井先生の作品です。

岡本 「夢を握って 飛び出してきた」という、冒頭からまさに僕じゃないかと思うようなフレーズが続きます。僕が広島から歌手を志して上京したのが二十歳のとき。先生方がそれを意識してつくってくださったのかどうかは聞いていませんが、当時の自分を自然と思い出すことができ、僕の中にすっと入ってきた作品です。だから、とても歌いやすかったです。

岡本幸太

――バラード曲にはもともと定評のある幸太さんです。

岡本 アマ時代、カラオケ大会などでも歌っていたのは主にバラードでした。前作のカップリング「たそがれシネマ」が思いがけず好評で、こちらを歌ってくださる方も多いみたいなんです。そうやって歌が広がることをとてもありがたく思っていますが、今回の「あの日の夢を忘れない」も、皆さんからどんな反応があるのか楽しみにしています。

――サビでファルセットが入り、これがまた魅力的ですね。

岡本 1番では「僕のゆ~め~♪」のところ、聞きどころです。「たそがれシネマ」にもファルセットが入っているので、それを踏襲してメロディーを考えてくださいました。カラオケでもこのファルセットに向けて徐々にピークを上げていく、そんな感じで自然体で歌ってほしいです。あとスローテンポなので、言葉を丁寧に。僕としては言葉数が多いほうが歌いやすいと感じているんですが、そういう意味ではこの曲は勢いでは歌えない。間延びしないように、言葉一つひとつをかみしめて歌うことを僕自身は意識しています。

――「君に愛がとまらない」についても、カラオケでのアドバイスをぜひ。

岡本 サビは勢いがあり、それに任せて汗を拭きながら歌ってほしいですが、だからこそそこまでのフレーズが大事ですね。Aメロの「赤いルージュ」からBメロにさしかかるところまでは揺れながらセクシーに。そして、次のBメロに関してはここが一番歌としてしっかり歌ってほしいところなので、自分が主役になったつもりで大きく歌う。歌全体の色がはっきり分かれているので、それぞれの違いを楽しみながら歌ってください。

無理は反省。1年を通して歌う

――ところで、表題曲である「君に愛がとまらない」とカップリングの「あの日の夢を忘れない」。表と裏でアンサーソングになっているのかとも思いましたが、タイトル表現が似ているのは意味がある!?

岡本 「君に・・」のほうは、当初まったく違うタイトルだったんです。オケ撮りのときに急きょ変わって、結果的に語呂合わせが似た感じになりました。歌詞もギリギリまで変更されたくらいで、双方を関連づけたわけではありません。僕はむしろ、「ない」がかぶっているのでタイトルががごっちゃにならないか心配しています(笑)。

――そんなセカンドシングルの反響がとても楽しみですが、デビュー後のこの1年を振り返っていただくと・・・。

岡本 自分が考えていた以上にいろいろやらせてもらい、ステージにもたくさん出させていただきました。ここまで人前に出たというのは本当に初めてで、練習の日も含めると毎日歌っていた感じ。それくらい精力的に動けていい1年だったと思います。

でも、目の前のことに一生懸命になり過ぎる性格なのか、後先構わずやってしまい、無理も随分したなとそれは反省材料です。僕を応援してくれるファンの方からもかなりご心配いただいて、やはり1年を通してコンスタントに歌うために自分の管理もしっかりやらないといけないと思いました。今回の曲はまたハイカロリーです。体も鍛えながら1年を過ごしていきたいです。

岡本幸太

――最後にプライベートの話題を。前回の取材で保護猫の話をしてくれましたね。

岡本 うれしいな~、猫の話もできるのが(笑)。今、保護猫が家に4匹います。そのうち一番上の子がガンになっちゃったんです。メスで13歳くらいなんですが、環七の隅っこでミーミー泣いていたのを見つけて、このままだと車にひかれちゃうかもしれないと、とっさにバッグのなかに入れて連れてきました。生まれてまだ2カ月くらいだったと思うんですが、その一番の相棒が病気になり、小腸からリンパ節、口腔内にもガンが転移して、抗がん剤治療も始めたのでもう頻繁に病院です。保険に入っていないから治療代は高いし、でも命だから何とか救いたいし・・・。

――家を空けることも多いから、なおさら大変じゃないですか?

岡本 近くに叔母がいまして、僕が不在のときは猫の世話を頼んでいます。じつは叔母もミュージシャンで、PEPLICA(レプリカ)というロックバンドで活動していたんですよ。現在はバンド活動は休止し、浜崎なおことしてソロで活動しています。歌についてのアドバイスもしてくれて、猫の世話もしてくれる(笑)。すごくカッコイイ人で、頼りにもなる存在です。

――そうなんですね! いつかコラボできたらいいですね。

岡本 そうですね。まずはこの1年いろいろなところに積極的に足を運び、「君に愛がとまらない」をたくさんの人に聞いてもらえるようがんばります!!

 

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2024年3月13日発売
岡本幸太「君に愛がとまらない」
岡本幸太

「君に愛がとまらない」
作詞/林久実 作曲/向井浩二 編曲/猪股義周
c/w「あの日の夢を忘れない」
作詞/林久実 作曲/向井浩二 編曲/猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91552 ¥1,500(税込)

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