一条貫太の演歌道、第二章の幕開けだ!

一条貫太が11月4日、4枚目のシングル「いのちの花」を発売した。
2018年「ふたりの始発駅」でデビューして以来、”平成生まれの昭和なボイス”のキャッチコピーそのままの、フレッシュさと懐かしさが同居する歌声で老若男女を魅了してきた彼も、デビュー3年目。24歳の誕生日を控えた今、一条貫太の演歌道、第二章の幕開けを飾る新曲に対する思いを語ってくれた。

 

「無骨で硬派な男の気持ちをまっすぐに。僕にとって新たな挑戦の歌」

 

――前作「北海の篝火」を発売してから2カ月くらいで、(新型コロナウイルス感染防止のために)活動を自粛する期間に入ってしまいましたね。その間はどうされていましたか。

一条 自粛期間中はYouTubeを更新して、弾き語りをやったりしていました。TwitterやFacebookで皆さんからリクエストをいただいて、ギターで弾きながら歌うんですが、たまに僕の父がベースで参加したり。デビューしてからなかなか家族と一緒に過ごす時間がなかったので、親孝行とまでは言えないですけど、家の手伝いなどもしていました。手伝いと言っても、食器洗いとかですけど(笑)。歌うことは、まだまだ元のようにはできないですね。

――新曲の「いのちの花」は、ますます男っぽくて大人っぽい曲ですね。ご自分ではどのようなイメージで歌っていらっしゃいますか?

一条 今回は作曲を叶 弦大先生に手がけていただきました。これからまた新たな一歩を踏み出すんだなという気持ちで、あらためて身が引き締まるような思いがしています。より硬派で無骨な感じの歌で、叶先生からは「伸びやかに朗々と、流れるように。はつらつと歌ってくれ」と言われました。男の気持ちをストレートに表現している歌なので、とても入りやすかったです。張るところと抑えるところがはっきりしているので、すごく歌いがいがある歌ですね。発売前から皆さんの反響が今まで以上に好感触でうれしいです。

――MV(ミュージックビデオ)は、ひとり酒の雰囲気が素敵です。一条さんがお酒を飲む時も、こんな感じなのでしょうか(笑)。

一条 MVは、葛飾区の金町にある酒場で撮影しました。じつはこの歌には、お酒は出てこないんですけどね(笑)。ふるさとを出て行ったその先で、ひとりで杯を手にしみじみと相手の女性を思っているような情景になっています。実際には、僕はひとりでお酒を飲むことはあまりないかな……。好きなお酒はウイスキーで、日本酒はお正月くらいですね。ビールを一杯目に、あとはハイボールとか水割りを飲むことが多いです。銘柄とかよくわからずに、家でもたまに父と飲みます。ありがたいことに、ファンの皆さんからお酒をプレゼントしていただくことが多いのですが、いただけるなら大好きなウイスキーをリクエストさせていただきます(笑)。

――カップリングの「大原はだか祭り」は、千葉県のお祭りだそうですね。

一条 房総半島のいすみ市に“大原はだか祭り”という、曲のタイトルどおりのお祭りがあります。僕が千葉県出身なので、大好きな千葉の歌が一曲ほしいなと思って、作っていただきました。今年はこういったご時世でお祭りなどが中止になってしまいましたが、せめて歌だけでもにぎやかに歌おうじゃないかという思いがありますね。日本全国に”大原はだか祭り”を知っていただける機会だと思うと責任を感じますけれど、海の中で神輿を担ぐようなかなり勇ましいお祭りです。威勢の良いかけ声もありますし、ぜひコンサートで披露した時には皆さんにもかけ声をお願いしたい歌です。

――デビュー当時とくらべて、一条さんご自身で成長したなと思うところはありますか?

一条 人前で歌うことを積み重ねていくうちに、だんだんと慣れて少し余裕が出てきたと思いますね。もともと緊張するほうで、いまだに結構緊張するんです。本番前にリラックスするために、とくにルーティンでやっていることはないんですけど、本当にすごく緊張してしまったらストレッチをします。あまりこだわりすぎても緊張しちゃうので、あまりこだわってはいません。どんな状況であっても、歌ってと言われたら歌えることが大事だと思います。

――「いのちの花」と「大原はだか祭り」を歌う時は、どのようなことに気をつけていますか。カラオケで歌うときのコツを教えてください。

一条 僕はデビューからずっと作詞の万城たかし先生、作曲家の宮下健治先生のレッスンを受けていますが、「言葉をしっかり」「発音をしっかり」、ホールの一番後ろの人にも伝わるように歌いなさいと、よく言われます。「いのちの花」は母音をしっかりと、とくにサビの「俺はあいつが好きなんだ」は、歯切れよく出していただけるといいかなと思います。最後の「いのちの花だよ」は、花の“は”だけちょっと高い音で始まるので、そこをしっかりぶつけるようなかんじで。「大原はだか祭り」は、リズム良くはっきりと、かけ声もあるので祭りに参加しているつもりで歌ってください。

――最後に、「オトカゼ」読者の皆さんにメッセージをお願いします!

一条 今までは元気はつらつの一条貫太でしたが、今作では男の熱い思いを、歌の主人公になりきって歌っています。僕にとって新たな挑戦の歌ですので、ひとりでも多くの方に聴いていただきたいですし、皆さんにもこの曲を覚えて歌っていただきたいと思います。早く皆さんの前で歌いたい、早くお会いできるようになりたいですね。これからも一条貫太を応援していただけたらうれしいです!

(文=夏見幸恵)

 

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2020年11月4日発売
一条貫太、第二章の始まり
「いのちの花」

「いのちの花」   
作詞/万城たかし 作曲/叶 弦大 編曲/伊戸のりお   
「大原はだか祭り」   
作詞/万城たかし 作曲/叶 弦大 編曲/伊戸のりお   
日本クラウン CRCN-8364 ¥1,227+税

 

2018年「ふたりの始発駅」でデビューして以来、若々しくダイナミックな歌声で昭和演歌の神髄を追及してきた一条貫太。4枚目となるシングル「いのちの花」は、作曲に叶 弦大氏を起用し、より骨太で男らしい王道の演歌に仕上がった。演歌でありながら、スパニッシュなフレーズを取り入れた個性的なアレンジも秀逸で、今までよりも大人の男へと成長した一条貫太“第二章”の幕開けを飾る一曲だ。カップリングに収録されている「大原はだか祭り」は、一条の出身地・千葉県いすみ市の歴史ある勇壮な祭りを題材にした曲。来年は日本各地で祭事が盛大に行われることを願って、一条が渾身の力を注ぎ歌い上げている。

 


Profile
一条貫太(いちじょう・かんた)
1996年11月20日、千葉県生まれ。小学生の頃、ものまね番組を観て演歌に目覚める。全国カラオケボックス大賞優勝、『NHK のど自慢』チャンピオン大会出場。日本テレビ『全日本歌唱力選手権 歌唱王』に出場し、審査員の瀬川瑛子から「また演歌が爆発する時がくる(ほどの逸材)」と絶賛され、デビューのきっかけを掴んだ。2018年、”平成生まれの昭和なボイス”をキャッチコピーに「ふたりの始発駅」でデビュー。好きな食べ物は、あんパンと寿司。めざす歌手像は、人を勇気づけられる歌手。

 


INFORMATION

一条貫太オフィシャルサイト

 

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