
桜ちかこが芸能生活25周年&新曲発表ディナーショーを開催。一条貫太ら歌仲間に祝福され、新境地を拓く新曲「桜吹雪」を披露!
桜ちかこが2月16日、東京・台東区の浅草ビューホテルで「芸能生活25周年&新曲発表ディナーショー」を開催した。多くの歌仲間も駆けつけたディナーショーで、桜は今年1月に発売になったアニバーサリーソング「桜吹雪」などを届けると、次の30周年に向けて決意を新たにした。
1998年に“大興千香子”としてデビューした桜ちかこは、各地のカラオケ大会や歌謡祭、イベントで活躍。その歌唱力で注目を浴びると、2016年4月には作曲家・岡千秋氏に現在の名前を拝命し、作詩・海老原秀元氏、作曲・岡千秋氏、編曲・伊戸のりお氏による「袰月海岸(ほろづきかいがん)」で、満を持してメジャーデビューを果たした。
「あっという間でした。もちろん、つらいことや楽しいこともありましたが、(マネージャーやまわりの世話をする)母と二人三脚でやってきたことが大きかったです」
桜は記念シングル「桜吹雪」を歌唱してステージに登場すると、笑顔をみせながら約400名が駆けつけてくれた会場を見渡しながら、「皆さまのおかげで芸能生活25周年と新曲発表会を迎えることができて大変うれしい。今日も一生懸命、真心を込めて歌わせていただきます」とあいさつした。

浅草ビューホテル 飛翔の間には約400名の来場。桜ちかこの25周年と新曲発売を祝った。

桜ちかこの特別な宴をリードしたのは司会のナナオ。
1月8日にリリースされた「桜吹雪」は“桜ちかこ芸能生活25周年記念曲”として、海老原氏、岡氏、伊戸氏による布陣で制作された。
「岡先生に命名された『桜ちかこ』の“桜”をタイトルに入れた作品ということをお願いしました。いくつか候補もありましたが、桜の花びらが散り広がっていくように、私の歌声も多くの方に届けられればということで『桜吹雪』に決まりました」(『みんなの歌謡曲』第269号より)
オケではMiiga(ミーガ)がモンゴル琴の演奏で参加しており、アジアンテイストの歌謡曲に仕上がった「桜吹雪」で、桜は新境地を切り拓いている。
「桜をモチーフにして、これまでの作品より大ちょっと背伸びした大人の作品となりました。私の得意とする声を張る部分は封印して、できるだけおさえた歌い方でレコーディングさせていただきました」
来賓客からの祝福や歌仲間からの歌のプレゼントを受けた桜は、股旅姿に扮して大衆演劇の二代目 梅乃井秀男と「瞼の母」を熱演すると、スペシャルゲストのアントニオ古賀のギター演奏で、美空ひばりが歌った古賀メロディーの名曲「悲しい酒」を聴かせた。
「僕は(師匠の)古賀政男先生か、ディック・ミネさん、藤山一郎先生以外はギターの伴奏はしません。でも、今日は特別に桜さんに歌ってほしい」
ギター演奏はアントニオ古賀からのプレゼントだった。

スペシャルゲストのアントニオ古賀とMr.マリックとともに。アントニオ古賀は歌手としても歌声を披露し、「その名はフジヤマ」などを歌った。
もうひとりのスペシャルゲストは超魔術師・Mr.マリックだ。彼はTVディレクターに声をかけられ、1988年に日本テレビ系『11PM』でテレビデビューしたが、「テレビに出てみないか」とスカウトされたのが、実は浅草ビューホテルのラウンジでマジックを披露していた時だったという。思い出の場所でもある会場で、スプーン曲げのハンドパワーや、ふたつに裂いた一万円札を元通りに復元する超魔術などを披露。桜のカウントダウンで、手を触れずにスパークリングワインの栓を抜く超魔術ではコルクが抜ける”ポンッ!”という音に桜は驚いていた。

桜ちかこが「3・2・1」とカウントダウン。その瞬間、コルクが”ポンッ!”と飛び出すと、桜は驚愕!

「桜吹雪」の編曲家・伊戸のりお氏がMr.マリックと対決!? ふたつに裂かれた一万円札の片方の切れ端が炎に包まれると、伊戸氏が握るもう片方の切れ端が元の一万円札に復元した。
ここでサプライズ!
所ジョージと木梨憲武からビデオメッセージが届けられると、木梨憲武がプロデュースし、昨年5月に配信リリースされた歌手人生25周年記念曲「BANYA」(詩・海老原秀元、曲・矢吹俊郎)と、所ジョージが作詩・作曲し、昨年8月にデジタル配信された「いつか表と生きるのさ(feat. 所ジョージ)」が披露された。「BANYA」では梅乃井座長が踊りで盛り上げた。

大衆演劇の梅乃井座長が添舞でステージを艶やかに
「一番の目標はNHK紅白歌合戦ですが、これからも30周年、35周年…と頑張っていきます」
そう決意する桜に、会場に姿を見せていた岡千秋氏がエールを送った。
「ちかちゃんは見る度に進化している。いよいよ桜(!)が感じられる時期になりました。皆さんの手で大スターにしてあげてください」と呼びかけると、桜と「浪花恋しぐれ」(都はるみ&岡千秋)をデュエットして会場を楽しませた。
「この25年間、大ヒット曲にはめぐり逢えませんでしたが・・・」と謙遜する桜だったが、授かった作品は財産だ。桜は感謝の気持ちを込めて新曲のカップリング曲「流氷酒場」へと歌いつなぐと、来場者との別れを惜しむようにもう一度、「桜吹雪」を歌唱。「未熟な桜ちかこですが、大和撫子を自認し日本の演歌を愛し歌い続け精進してまいります」と、次の30周年に向けて気持ちを引き締めていた。
歌仲間が祝福!
「桜ちかこ 芸能生活25周年&新曲発表ディナーショー」には桜と一緒にラジオ番組のパーソナリティーを務めている歌仲間もステージに華を添えた。
サラリーマン生活を40年以上続け、定年退職後に「歌手になる」という夢を実現したSoichiは2023年のデビュー曲「再会のタンゴ」のカップリング曲「この人生(みち)を・・・」を歌って、桜の25周年を祝った。
新舞踊の利生(りしょう)流二代目家元でもある利生みすずは「夜叉」を歌うと、「桜ちかこさんにはこれからも元気な歌声を私たちに届けていただきたいなと思っています」と、自身のデビュー曲「おんな花舞台」をプレゼントした。
作曲家 西つよし氏の門下生でもある三木ゆかりはプリンセスラインのドレスで登場し、歌謡ロック作品の最新曲「東京ジェラシー」、歌手になるキッカケをつくってくれたマライヤ・キャリーの「I WILL ALWAYS LOVE YOU」をカバーした。
歌仲間の最後に登場したのは2018年に「ふたりの始発駅」でデビューした一条貫太。尊敬する鳥羽一郎から「こらからはお前に任せた」と、海の演歌(うた)を託された一条が、デビュー5周年記念曲として2023年にリリースした「男の漁場」を熱唱すると、海の演歌シリーズ 第3弾として2月19日発売予定の新曲「凪か 嵐か」をダイナミックに聴かせた。
桜ちかこの芸能生活25周年にはたくさんのお祝い花も届いた。
2025年1月8日発売
桜ちかこ「桜吹雪」

「桜吹雪」
作詩/海老原秀元 作曲/岡 千秋 編曲/伊戸のりお
c/w「流氷酒場」
作詩/海老原秀元 作曲/岡 千秋 編曲/伊戸のりお
日本クラウン CRCN-8719 ¥1,500(税込)