花園直道、川上大輔

花園直道と川上大輔が予測不能の世界ツアー! 異色の2人が織りなす歌謡劇で大スペクタル!

日舞パフォーマーの花園直道と、シンガー 川上大輔という異色の二人がタッグを組んだ。1月7~8日、二人は東京・渋谷区の伝承ホールで、「花園直道×川上大輔 IT’S SHOWTIME!! ~WORLD TOUR 歌踊劇(オペレッタ)!!~」を行い、空前絶後のエンターテインメントを届けた。公演は2日間、3公演行われた。

IT’S SHOWTIME!! ~WORLD TOUR 歌踊劇(オペレッタ)!!

“演歌男子。”での共演以来、プライベートでも親交を深めた二人だが、エンタメ舞台での本格的な共演は今回が初。川上にとっては、芝居や踊りの舞台に上がるのも初挑戦だった。

きっかけは昨年、川上が事務所を独立し、新たな展開を模索することになったこと。二人で大きなことにチャレンジしてみようと話が進み、その年の10月に開催された和のエンタメライブ「花園城 in TOKYO」に、川上がゲスト出演。今回の総合エンタメの舞台へとつながった。

花園直道、川上大輔

▲歌謡劇では、ギャング映画『ボルサリーノ』に主演したアラン・ドロンとポール・ベルモンドをモチーフにしたシーンも。ポール(花園直道)とアラン(川上大輔)は現実と仮想空間を行き来し、与えられたミッションをこなしていく。舞台での初の本格共演。本番を前に二人は期待感をつのらせていた。

川上をエンタメの舞台に誘った花園は、開演前からワクワクしていた。

「この2週間、本当にびっしり稽古を積んできました。大ちゃんにとっては今回のような舞台は初めてでしたが、一日6時間~7時間の稽古をこなして、『最悪の年末だった』って(笑)。でも、つくりにつくってきた舞台をお客様にみてもらえるかと思うと、ドキドキワクワクしています」

一方、川上も新しい一歩を踏み出すことに期待していた。

「直道くんが言うように、僕にとっては初めてのお芝居を交えたステージ。元々、僕がミュージカル志向だったことをよく知っていてくれた彼から、一緒にやろうと声をかけてくれました。僕にとっては新しいことばかりです。今までは演歌・歌謡曲というジャンルで歌ってきましたが、新しい扉を開きたいと思っています。稽古もいい思い出になりました。直道くんには感謝ですね」

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔

▲ワールドツアーの物語は東京・渋谷から始まる。

「IT’S SHOWTIME!!」の第1部は「直道&大輔のWORLD TOUR 歌謡劇(オペレッタ)」と題した音楽劇。コロナ禍で旅行にも行きづらい日々が続いていることから、芝居で世界を巡り、観客と心を一つにしたいという二人の思いを、日本放送作家協会の理事長でもある さらだたまこ氏が脚本に仕上げた。

「世界を舞台にした作品をつくりたいというお話だったので、二人の魅力が生きる形で歌謡劇の脚本をつくらせていただきました。2人とも本当にプロフェッショナルでした。ここはこうしたらどうかなど、よりよくするアイデアもたくさん出してくれて。脚本は平面ですが、それを立体的で素晴らしい作品にしてくれました」(さらだ)

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔花園直道、川上大輔

歌謡劇は、二人の主人公、ポール(花園)とアラン(川上)が “一般ピープル” に追われ、コイントスで次の行き先を決めながら世界中を逃避行する物語。東京・渋谷から物語は始まり、ネットゲームの中につくられたアバター(分身)が活躍する仮想空間(バーチャル)に迷い込み、与えられたミッションをこなしていく。果たして、彼らは仮想空間から現実の世界へと戻ることはできるのか? 時空をも超えて移動するアドベンチャーだ。

「登場する曲は全部で45曲。曲の展開のテンポもいいので、稽古では45曲を覚えるところからスタートし、セリフも覚えて、ダンスも練習し・・・。山本裕太さんのピアノ演奏や、JPN danceのメンバーとのかけあいなど、ちょっとしたことでタイミングがズレてしまうので、チーム一丸となってコミュニケーションをまとめていくのが大変でした。脚本のたまこさんや演出家とも細かく、毎日詰めてきました」(花園)

川上大輔

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔

▲最初の移動先、ハワイからニューオーリンズへ。なんと遊郭「朝日楼」で娼婦となってしまったポール(花園)とアラン(川上)。オネエ言葉で、お互いに「綺麗よ」と褒め合い、このまま女として生きていく覚悟を決めたのだったが・・・。

スピーディーな展開の中で、アメリカ・ニューオーリンズではアメリカ民謡「朝日のあたる家」の舞台だと言われる遊郭「朝日楼」で娼婦になって人生を懺悔したり、フランス・パリではミュージカル『オペラ座の怪人』と映画『ボルサリーノ』(アラン・ドロンとポール・ベルモンドが主演)がミックスされたストーリーで、アラン(川上)がポール(花園)を拳銃で撃ってしまう事件が起こったり・・・。川上と花園が重要な局面ではピアノ演奏による歌声を披露して情感を高めながら、まさに空前絶後、予測不能の物語が展開されていく。

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔

▲オペラ座の怪人と戦うことになった2人。だが、インチキ占い師に催眠をかけられたアラン(川上)は、オペラ座の怪人の命令により、ポール(花園)をこの世から消さなければならないと思い込む。そんなことをすれば、現実の世界へ戻れなくなるぞ!!

「ライブのリハーサルって2~3日で終わりますが、お芝居の稽古ってこんなにも時間がかかるのかと思いました。集中力を維持するのが本当に大変でした。僕にとっては初めてのことばかりで、疲れて帰ってすぐに寝て。次の日、また稽古へ行く日々でした。まるで合宿のようでしたが、だんだん慣れてくると、空気感を含めて楽しめるようになって、お芝居の醍醐味を知ることができました」(川上)

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔

▲催眠が解けたアラン(川上)と、銃で撃たれたポール(花園)。”今 君を愛す 共にどこまでも二人で・・・”と、「All I ask of you」(オペラ座の怪人より)を歌って和解するが・・・。

花園が提唱し、日本舞踊とダンスを融合させた新しいジャンル“JPN dance(ジェイピーエヌダンス)”のメンバー、ASUNA、あずみ、音河亜里奈、Ken兄☆、TOMOMI、舞子の6人と一緒に作り上げた歌謡劇。初めてづくしの川上は、貪欲にエンタメの舞台を吸収していた。

「大ちゃんがすごいのは、全部をガチでやろうとするところでした。ここは簡単にしようかと提案しても、いや、本当にやろうよって」

花園の言葉に、川上は、「初めてのことが多かったですし、ダンスをしたこともなかったですが、せっかくダンサーの方のいるんだから教えてもらおうって。ここは下克上。花園直道を踏み台にして(笑)、ミュージカル界に殴り込みにいく。それくらいの気合いでやりました」

花園直道、川上大輔

1時間の中で世界一周の旅をしたアドベンチャー。最後に、なぜ、彼らが渋谷から逃げ出したのかの答え合わせが行われると、歌謡劇の幕が下りた。会場は大きな拍手に包まれると共に、歌謡劇の余韻を楽しむように、いつまでも客席はザワザワしていた。

そして、IT’S SHOWTIME!!は第2部へと展開していく・・・。

花園直道、川上大輔

花園直道、川上大輔花園直道、川上大輔

艶やかな衣裳に身を包んだ花園直道と川上大輔がステージ上段に現れる。

第2部は、花園の舞台ではお馴染みの歌と踊りのエンターテイメントの世界が展開された。それぞれの最新曲「希望の詩~立ち上がれニッポンから」(花園)、「永遠に冷めない夢」(川上)などオリジナル曲も披露されたが、「前日まで選曲に悩んだ」という川上がピアノの弾き語りで歌声を響かせ、花園は足の怪我が治ってから初めて踊るという、お馴染みの“マイケルメドレー”も熱演。マイケル・ジャクソンのヒット曲をバックに激しく、コミカルに舞った。

花園直道

またザ・ベンチャーズの「パイプライン」を花園の三味線と川上のピアノで演奏し、「タンゴ」では、川上も花園やJPN danceのメンバーに交ざって踊ってみせるなど、二人ならではの舞台を構築していった。

川上大輔

花園直道

「花園直道×川上大輔 IT’S SHOWTIME!! ~WORLD TOUR 歌踊劇(オペレッタ)!!~」。予定時間を超える熱演だったが、終わってみると、あっという間の3時間。花園&川上による大スペクタルだった!

花園直道、川上大輔花園直道、川上大輔

JPN dance花園直道、川上大輔

スタンディングでの拍手が続き、何度も繰り返されるカーテンコール。最後は舞台演出の“ボケ”として延々終わらないカーテンコールに、観客も出演者もずっこけるという、“ドリフのコント”のような足のつま先までエンタメにこだわった熱い熱いショーだった。

JPN dance

花園直道、川上大輔

「また2人でやりたい」という思いを強くした花園と川上は、次のステージに向け意気込んだ。

「去年の夏ぐらいから公演が再開してきまして、ツアーも行えたのですが、今年はもっと舞台に立ちたいです。海外の公演にも、今年は何カ国か行きたいですね」と、花園が言えば、川上は新境地を切り拓きたいと語った。

「デビューして8年。これまで演歌・歌謡曲のジャンルの歌を歌ってきましたが、自分の居場所はどこなのかなというのを感じながらやってきたのが本音。今後は歌手として、ソングライターとして、エンターテイナーとしても輝けるように開拓していきたい。そのきっかけの一つがこの舞台であり、またミュージカルのオーディションにも挑戦して、可能性を広げていきたいですね」

花園直道、川上大輔

なお、「花園直道×川上大輔 IT’S SHOWTIME!! ~WORLD TOUR 歌踊劇(オペレッタ)!!~」の舞台はツイキャスでも視聴できる。

SNSでの情報発信に力を入れ、ツイキャスでのライブを重ねている川上は、「観に来たくても来られなかった人に、この舞台を観てもらいたい」と、2日間3公演行われた舞台の最終回の模様を自身のツイキャスでライブ配信。1月11日までアーカイブを視聴することができる。

 

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IT’S SHOW TIME!!@渋谷伝承ホール

花園直道、川上大輔

川上大輔 公式ツイキャス
IT’S SHOW TIME!!@渋谷伝承ホール
1月11日(火)まで配信中!

配信価格
・4,500円(税込)
・【花園直道】サイン入りチェキ付き6,000円(税込)
・【川上大輔】サイン入りチェキ付き6,000円(税込)
※別途ツイキャスへのサービス利用料100円が必要。

アーカイブ視聴可能期間
1/8(土)終演後~1/11(火)まで

詳細とチケットの購入は以下URLへ
https://twitcasting.tv/daisukekawakami/shopcart/127487

花園直道、川上大輔 花園直道、川上大輔

▲エンディングに現れた花園直道と川上大輔は、アイコンタクトで成功を喜び合っていた。


2021年4月14日発売
異色のコラボ。コロナをぶっ飛ばせ!
花園直道&角田信朗「希望の詩~立ち上がれニッポン~」

Aタイプ
花園直道 角田信朗

「希望の詩~立ち上がれニッポン~」
作詞/角田信朗 作曲・編曲/池 毅
c/w「春の宴」
作詞/名取沙紀 作曲/南部直登 編曲/周防泰臣
【DVD】「希望の詩~立ち上がれニッポン~」ミュージックビデオ
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91327 ¥1,750(税込)

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花園直道 角田信朗

「希望の詩~立ち上がれニッポン~」
作詞/角田信朗 作曲・編曲/池 毅
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