福田こうへい

デビュー10周年! 福田こうへい~心に沁みる「かんべんナ」~

2012年10月に演歌デビューした福田こうへい。2021年は、デビュー10周年にあたる記念すべき年となる。そのアニバーサリーイヤーを飾る第一弾として、年明け1月1日にニューシングル「かんべんナ」をリリースした。おやじに「かんべんナ」、おふくろに「かんべんナ」、そして両親二人に「かんべんナ」。過去の楽曲とは趣を変え、肉親に向け、子としての思いを切々と歌う、心に染みる一曲となっている。

カップリングには、民謡調の「越後平野」。コシヒカリで知られる新潟・越後平野が穂を実らせて、黄金色に輝く様子など、美しい風景が眼前に広がるアップテンポの楽曲だ。福田自身のコメントとともに、2曲合わせて楽しみたい

文=藤井利香

切なさ漂いしんみりと歌う「かんべんナ」

「たった一人の 倅(せがれ)のおれが 家を飛びだし 早や五年」

おやじに向けて歌う1番には、こんな歌詞が入っています。俺がデビューする前におやじは亡くなってしまったので状況は違いますが、5年を(演歌歌手としてメジャーデビューして)10年に置き換えて、我がことのように思ってしまいます。

親子ですから、やはり“あの時は悪かったな”という思いは少なからずありますよね。そんなことを思い出しながら自分の正直な気持ちで歌っていますが、“申し訳ない”と思う一方で、おやじに対しては“ありがとな”のほうが今となっては強いです。歌の道(父は民謡歌手・福田岩月)を残してくれたわけですから。もしも生きていたら、俺の「南部蝉しぐれ」(福田のデビュー曲。元々は父親が歌う曲としてつくられた)はありませんでした。感謝ですね。

ただ俺の同年代だと、普通はまだ両親がご健在の方が多いと思います。切実に両親のことを思うのはもう少し先かもしれませんね。60代くらいになって、この詩の深みがわかるのではないかと。俺と一緒に年を重ねていった先で、あらためて多くを感じてもらえたらいいなとも思っています。

曲調としては、今までの楽曲とは違ってしんみりとしたイメージ。ファンの方の多くは俺の歌を聴きながら明るく元気になりたいはず! なので、今回の曲をどう受け入れてくれるのか、じつは反応がすごく気になります。期待と不安、半々かな。新たな福田こうへいの世界を楽しんでいただければうれしいですが、コンサートでは詩がより生きるようにナレーションなどつけながら歌おうかな。

福田こうへいのカラオケ ワンポイントレッスン
カラオケで「かんべんナ」を歌う時は、うまい人ほど抑え気味に歌ったほうがいい。うまく歌おうとするといやらしく聴こえてしまうから。しんみりと、でも前向きな感じで俺も歌っています。

民謡調のカップリング曲「越後平野」

カップリングの「越後平野」は、民謡調の楽曲です。それも3つくらいの民謡が混じったような、ちょっと不思議でユニークな作品。イントロは秋田民謡に近く、テンポは佐渡おけさのようですが、歌全体のテンポはというと、青森県三戸郡に伝わる「南部俵積み唄」に似た感じなんです。ミックスで構成され、なかなかにアップテンポな曲調となっています。

福田こうへいのカラオケ ワンポイントレッスン
カラオケで歌うなら、節を回したがる人が挑戦しがいのある曲ですね。ぜひ、楽しんで歌っていただけたらと思います。

新たな年。10周年を突っ走ります!

おかげさまで、間もなくデビュー10周年。民謡歌手からの計算だと20年になりますね。そんな中、昨年(2020年)ほど1回のコンサートをありがたく思った年はありません。コロナ禍でソーシャルディスタンスを保ちながら、9月に行った久しぶりにコンサートでは、目の前でお客様が泣き始めたのがわかったんです。思わずもらい泣きしそうになりました。ご家族から「(コンサートへ)行かないほうがいい」と言われ、ずっと我慢しておられたのかもしれません。やっとの思いで来てくださったことに、心から感動しました。

現段階では人数制限や声援禁止などで、お客様がストレスを抱えたまま帰っておられるように感じています。客席に降りてラウンドできないことがもどかしい限りですが、いつもの日常が戻った暁には、ゴムを引っ張って勢いよく放すがごとく、全力でコンサートを務めあげたいと思っています。

デビュー10周年、突っ走ります!

 

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2021年1月1日発売
デビュー10周年記念曲 第1弾
福田こうへい「かんべんナ」

「かんべんナ」
作詞/万城たかし 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
c/w「越後平野」
作詞/万城たかし 作曲/岡千秋 編曲/伊戸のりお
キングレコード KICM-30997 ¥1237+税

2012年10月24日に「南部蝉しぐれ」で演歌歌手としてデビューした福田こうへい。2021年は節目の10周年を迎える。そんな福田のアニバーサリーイヤー第1弾となるシングル「かんべんナ」は遠く離れた故郷への想いを歌った曲。カップリングの「越後平野」は同地で生きる男を通じてスケール感あふれる風景が浮かぶ作品となっている。


profile
福田こうへい
(ふくだ・こうへい)
1976年9月21日、岩手県生まれ。民謡歌手として活躍していたが、2012年10月、キングレコードから「南部蝉しぐれ」で演歌歌手としてデビューする。同曲は元々、今は亡き福田の父、福田岩月のために作られた曲だった。都会の谷間で心が折れそうになる若者が、遠い故郷を思い出しながら頑張ろうとする姿を描いた作品。息子である福田が2010年にレコーディングしCD発売していたが、メジャーデビューをきっかけにロングヒット。2013年には「輝く! 日本レコード大賞」新人賞を受賞し、年末の『NHK紅白歌合戦』に初出場した。また2014年には第35回松尾芸能賞 新人賞を受賞。北島三郎に「あの歌声は歌謡界の宝だ」と言わしめる歌唱と、気さくな語りが人気。2020年には「筑波の寛太郎/あれが沓掛時次郎」をリリース。12月には漢字一文字シリーズのアルバム「母~日本の母を唄う~」を発売。2021年はデビュー10年目を迎え、1月1日には市川由紀乃との共作アルバム「演歌 夢の競演」と、12作目となるシングル「かんべんナ」を同時リリースした。

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