美月優

美月優が新曲「酔いどれかもめ」発表会。「演歌の世界に新しい風を吹かせます!」

美月優が9月18日に新曲「酔いどれかもめ」を発売することになり、9月13日、東京・港区のライブレストラン青山で、新曲発表会を開催した。

前作「望郷列車~ふるさとを訪ねて~」がロングセラーを記録している美月にとって、新曲のリリースは約2年ぶり。通算8作目となる「酔いどれかもめ」は、礼恭司氏が作詞し、恩師・大船わたる氏が作曲。約20年前に書かれた作品が温められ、令和6年に光が当てられた。

港・港に浮き名が聞こえる男性を、最後は自分の元へ帰ってくると、大きな心で包み込む女性の心情が歌われている片思い&酔いどれソングだ。リズム感のあるメロディに、美月が明るく、楽しく歌っている。

またカップリング曲「土俵魂」は、大船氏が歌手時代の1993年に発売したシングル「おふくろさん」に収録されていた作品。弟子の美月がカバーした形だ。

美月優

新曲発表会を直前に控えた9月11日、美月は東京・新宿区の花園神社に参拝し、ヒットを祈願。境内の摂社・芸能浅間神社にも参拝してきた。

新曲の着物姿で登場した美月は、「こんな立派な会を開いていただけてうれしく思います」と挨拶した。

「(新曲発表会は)デビューのときに一度、開催させていただいて以来です。歌手を続けてきてよかったなと思います。昨日は緊張もあり、眠れませんでした。新曲『酔いどれかもめ』はすでにキャンペーンで歌わせていただいていますが、いい手応えを感じています。明るくなれる曲です。演歌の世界に新しい風を吹かせられる作品です」

美月優

美月は2008年9月3日に「あっぱれJAPAN」でデビューした。テンガロンハットにミニスカート、ブーツという出で立ちで歌う姿が衝撃的だった。キャッチフレーズは“やる気・元気・美月優!” 2018年にはデビュー10周年を記念して、アルバム『美月 優 全曲集~デビュー10周年記念盤~』を発売。2022年には出身地 埼玉県蕨市のPR大使にも就任した。

美月優

左からわらびくん、美月優、頼高英雄 蕨市長、徳間ジャパンコミュニケーションズ 北島浩明社長。北島社長は「酔いどれかもめ」が美月の代表曲になるように願った。

発表会には、蕨市の頼高英雄市長とマスコットキャラクターの“わらびくん”も応援に駆けつけた。

蕨市では“わら音”と題して、音楽によるまちづくりを推進しており、毎年、蕨市民音楽祭を開催している。その最後のステージでは「昭和歌謡紅白歌合戦」が行われており、昨年は蕨市PR大使の美月も特別審査員として参加した。

頼高市長は、前作「望郷列車~ふるさと訪ねて~」に続いて、新曲がヒットすることを祈念し、「美月さんには蕨の紅白からNHKの紅白へ出場していただき、その際には蕨市をPRしていただきたい」とエールを送った。

美月優

左から大船わたる氏、美月優、礼恭司氏。恩師でもある大船氏は、美月に大輪を咲かせてやりたいと話した。

また、作詩の礼恭司氏と、恩師でもある作曲の大船わたる氏も会場に姿を見せ、礼氏は「20年以上前の作品です。お蔵入りになっていて、消えかかっていた作品ですが、世に出していただいてありがとうございます。皆さん、たくさん歌ってください。そうすれば印税がたくさん入ります(笑)」と会場を和ませていた。

美月優

10年前に母を亡くし、4年前には父も亡くした美月にとって、大船は作曲家であり、恩師でもあり、父親のような存在でもある。

「美月がデビューして丸16年。あっという間でした。『酔いどれかもめ』は8作目となります。20何年間、ずっと温めていた作品です。美月の両親も亡くなりましたので、私が美月の父親代わりです。私にとって美月は宝物。こんな弟子を持てて本当に幸せです。本人は私のことを“師匠”と呼んでいますけれど、心の中では“チクショー”と言っているかもしれませんが(笑)、なんとしてでも大きな花を咲かせてやりたいと思っています」

美月優

「先日は花園神社へ行きまして、二人でヒット祈願をしてきました。『酔いどれかもめ』は皆さんが明るく楽しく歌ってくださることでヒットにつながるんじゃないかと思っています。美月は大きく大きく羽ばたいていくと思います」

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酔ったかもめのような男性への片想いを明るく歌い飛ばす美月優。“優ちゃん”コールも入り、会場と一体となった。

周りの人の温かさ恵まれながらも、熱烈なファンに支えられている美月。「両親が亡くなってからは、ファンの皆さんがお父さんであり、お母さんであり、お姉さんになってくださるので、一人じゃないんだなと思えます。歌を歌っていなかったら、本当にひとりぼっちになっていたかもしれません」と吐露。ファンに背中を押されながら、新曲をヒットさせたいという決意を固めていた。

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「この曲がなければ、今回の新曲につながっていなかったと思います」と、美月はヒット中の前作「望郷列車~ふるさとを訪ねて~」のほか、父が教えてくれたという「望郷じょんがら」「兄弟船」をカバー歌唱。「土俵魂」に続いて、「酔いどれかもめ」を届けた。

すでにファンからの“優ちゃん”コールも入り、新曲発表会は盛り上がった。さらに会場では、一足早くミュージックビデオも公開され、美月はファンから「最高!」の声をもらっていた。

 


2024年9月18日発売
美月 優「酔いどれかもめ」
美月優

「酔いどれかもめ」
作詞/礼恭司 作曲/船わたる 編曲/伊戸のりお
c/w「土俵魂」
作詞/結城忍 作曲/大船わたる 編曲/伊戸のりお
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91582 ¥1,500(税込)

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