水森かおりが“育ての親”の墓前に紅白21回目の出場を報告。そして、来年1月23日に新曲「三陸挽歌」を発売へ
宮崎県を舞台にした最新シングル「日向岬」がロングヒット中のご当地ソングの女王・水森かおりが12月12日、東京・西麻布の「大本山永平寺別院 長谷寺(ちょうこくじ)」に眠る所属レコード会社「徳間ジャパンコミュニケーションズ」の元社長・徳間康快さん(2000年9月20日没、享年78)の墓前に『NHK紅白歌合戦』21年連続21回目の出場が決まったことを報告した。
2003年4月2日発売の「鳥取砂丘」が大ヒットし、その年の紅白に初出場が決まって以来、毎年、同墓前で徳間元社長に紅白出場報告を行い、今年で21回目となった。
1995年9月25日に「おしろい花」で歌手デビューした水森を「いつか紅白に出られるような歌手になりなさい」と励まし続けながら娘のように可愛がってくれたそうで、水森にとって徳間元社長は、いわば“育ての親”のような存在で、一生忘れることのできない恩人だ。
そんな恩人の墓前に手を合わせた水森は「『今年もまた紅白歌合戦に出場することができます』というご報告と、『ありがとうございました』という感謝を伝えさせていただきました」と言って目を細めた。
今年の紅白は「NHKの皆さんといろいろ考えて、すごいことをやる予定ですので楽しみにしていてください。今年の紅白のテーマが『ボーダレス-超えてつながる大みそか-』なので、昨年を超えるパフォーマンスをお見せできるのではないかなと思います。私自身もいまからワクワクしているところです。最初から最後まで目が離せない楽しいひとときになるのでは・・・」と期待を込めた。
今回の墓前報告もはや21回を数えるが、徳間元社長は「いつお会いしてもにこやかで、笑顔で『元気か!』と言って迎えてくださるとても豪快な社長でした。社長室に行くと、いつもステテコ姿でリラックスされている姿が印象的で、当時、徳間社長がプロデュースされたアニメ映画の大作『千と千尋の神隠し』を見ると、社長の笑顔を思い出します」と、懐かしそうに語った。
また今年1年を振り返り、「充実した最高の1年でした」と語った。
「宮崎県を舞台にした『日向岬』を昨年の墓前報告で情報解禁させていただいたのですが、その情報を見た日向市の市役所の人から速攻でレコード会社に連絡が来て、『観光大使になってください』と、どんな曲かわからないうちにすごく楽しみにしてくださる、そんなスタートでしたので、宮崎に行くたびに宮崎の皆さんが笑顔で温かく迎えてくださり、歌を通じて宮崎県の皆さんとすてきなご縁をいただけてよかったなと思います」
そして、「今年もまたこの場で情報解禁をさせていただきます」と前置きしてから、岩手県を舞台にした『三陸挽歌』(詩・たきのえいじ、曲・弦哲也)を来年1月23日に発売させていただきます」と明かし、「来年は、30周年を迎える2025年につながる大事な1年になるので、一日一日を大切にして新曲で頑張っていきたい」と意欲を燃やしていた。
同曲については「いままで歌ったことのないタイプの歌でして、アレンジもイントロから水森かおりが歌っているのではないような曲で、印象的なフレーズもあります。岩手県というと大谷翔平選手の故郷でもありますから、世界で愛される大谷選手のようにこの歌も皆さんに愛されるように頑張りたい」と話していた。