入山アキ子が秋芳洞で、歌謡初の洞窟コンサートを開催。天女を彷彿させる衣裳で「秋芳洞愛歌」などを歌唱
入山アキ子が山口県美祢市で日本初の洞窟コンサートを開催した。10月28日、特別天然記念物である秋芳洞の“黄金柱”前のスペースに天女を彷彿させる白い羽衣を思わせる薄衣の衣裳で立ち、ショルダーキーボードの佐々木澄子とギターの清水郁夫の演奏で歌声を聴かせた。マイクは使わず地声での歌唱が洞窟内に反響し、心地よい空間が出来上がった。
山口県美祢市は入山の故郷。”美祢市ふるさと交流大使”も務めている。朝10時から行われた洞窟コンサートには約100名の観客が集まった。入山はまずは洞窟の入口に歌碑も設置されている「秋芳洞愛歌」をアカペラで披露した。
同曲は星野哲郎氏が作詞し、恩師・鈴木淳氏が作曲し、1985年に浜野美砂と玉置宏によるデュエット曲として発売されたが、入山が2014年にソロ歌唱曲として蘇らせた。
続いて「一泊二日ギターバージョン」「きずな道」を歌唱し、秋芳洞の中に歌声を響き渡ると、キーボードとギターの演奏が加わり、入山は“昭和歌謡オトコウタ”から石原裕次郎の名曲「北の旅人」を感情込めて歌い上げた。
さらには自身が作詞した「秋はあなたと共に」を演奏家と届けると、再びアカペラで「わたしのふる里」(「一泊二日」カップリング)、最新曲「ザンザ岬ニューバージョン」でファンを楽しませた。
そして、アンコールには母と娘の絆を描いた「きずな道」をもう一度披露した。恩師・鈴木淳氏(作詞は妻である作詞家・悠木圭子氏)がつくってくれた人生演歌だった。
“歌も看護も心から”をキャッチフレーズに20年の歌手活動を続けてきた入山にとっては思い出深い感動のコンサートなった。
また歌謡初の試みとなった秋芳洞での洞窟コンサートを終えた入山はその後、JR美祢線の於福駅へ移動し、美祢線復活を祈った「フレーフレー美祢線於福駅青空コンサート」を実施した。
美祢線は山口県を南北に貫く地域輸送路線。沿線には秋吉台・秋芳洞への玄関口美祢市や海上アルプスと呼ばれる青海島がある長門市などが控えているが、2023年の大雨による厚狭川増水で橋梁や路盤が流出し全線で不通となっている。
於福駅には約200名の観客が集まり、入山は緑の着物姿で登場し、美祢市の公式キャラクターのミネドンとも共演、大きな喝采を浴びた。