入山アキ子

入山アキ子が昭和オトコウタコンサートを開催。「これからも恩返しの旅を続けたい」

入山アキ子が3月23日、埼玉・所沢市の所沢市民文化センター ミューズのマーキーホールでカラオケ決勝大会&昭和オトコウタコンサートを開催した。

この日は“歌う看護師”入山アキ子の恩人・和久井保氏(入山が所属するワクイ音楽事務所創業者)の命日でもあり、入山は特別な思いでカラオケ大会を楽しみ、歌えることの幸せを噛みしめながら昭和の名曲やオリジナル曲も披露。前日まで喉の調子を悪くしていたが、カラオケ大会出場者やファンに力をもらって熱唱した。

入山アキ子

「入山アキ子 列島縦断カラオケ全国決勝大会」に続いて行われた「昭和オトコウタコンサート」。演奏で支えるのは入山のオリジナルバンド「ZANZAバンド」だ。

まずはカラオケ大会の課題曲の一曲「紀淡海峡」を披露して登場した入山は、続いて石原裕次郎の「北の旅人」をカバーした。入山のライフワークともなっている“昭和オトコウタ”の中でもいちばんの人気曲となっており、今年2月に開催されたテイチク創立90周年コンサートでも歌った一曲だ。

入山アキ子

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看護師だった入山が「ただただ心ある歌を届けたい」と歌の道に入ったのは2004年だった。2008年には星野哲郎氏が作詞し、恩師・鈴木淳氏が作曲した演歌の名曲「ザンザ岬」をカバーして再デビュー(メジャーデビュー)した。

2022年にはデビュー15周年記念曲「一泊二日」をリリースし、昨年8月に人気3曲を選曲した、入山アキ子の集大成とも言える一枚を発売した。それがシングル「ザンザ岬(ニューバージョン)」であり、カップリングには2014年に発売した「紀淡海峡」「秋芳洞愛歌」がニューボーカルで収録された。

入山アキ子

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▲入山アキ子列島縦断カラオケ全国決勝大会で司会を務めた牧野尚之がコンサートでも司会を担当した。

「20年間走ってきましたが、巡り逢えた皆様に支えられてここまで来ました。じつは喉の調子を悪くして昨日まで声が出ませんでした。こんな声で泣きそうですが、生前、和久井社長に『根性がある』と言われていました。ですから根性があるので泣きません(笑)。でも、皆さんに力をもらって『やるぞ』と思ったら声が出てきました! いろんなご縁がつながっていて今がありますが、まだまだこれからです。恩返しの旅を続けたいと思います」

入山アキ子

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▲埼玉県ふじみ野市を拠点として活動する舞踊団HARUNAとは「わたしのふる里」、「朝まで踊ろう」を披露。

コンサートを通じてファンに思いを伝えた入山は、「秋芳洞愛歌」「一泊二日」に続いて、健康体操を取り入れた「わたしのふる里」、舘ひろしが“たちひろし”名義で作詞、長戸大幸が作曲したロックンロール「朝まで踊ろう」、2020年の「月に笑う蝶」、アルバム『昭和歌謡オトコウタ』でもカバーしているチョー・ヨンピルの「釜山港に帰れ」を歌唱すると、和久井社長最後のプロデュース作品「人生七曲り」(2021年)、そして、「ザンザ岬(ニューバージョン)を歌い上げた。

入山アキ子

入山アキ子

入山アキ子

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▲2020年の「月に笑う蝶」では演じるように歌い、「釜山港に帰れ」は深紅のドレス姿で歌唱した入山アキ子

「今が幸せです。この幸せを皆さんと共有できてうれしく思います」

そう語ると、第1部に行われた「入山アキ子 列島縦断カラオケ全国決勝大会」にも寄り添い、「結果がすべてじゃありません。私も結果が出ていません。でも、歌えることが幸せです」と労った。

入山アキ子

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▲「人生七曲り」(2021年)は和久井保社長のプロデュース作品。和久井社長はクール・ファイブや小柳ルミ子の育ての親として知られる。新曲「人生七曲り」を入山アキ子に託した4日後に急逝した。恩人への思いを胸に同曲を披露した入山は、コンサートの最後に「ザンザ岬(ニューバージョン)」を歌い、ポーズを決めた。

 


2024年8月7日発売
入山アキ子「ザンザ岬(ニューバージョン)」
入山アキ子

「ザンザ岬(ニューバージョン)」
作詞/星野哲郎 作曲/鈴木 淳 編曲/南郷達也
c/w「紀淡海峡(ニューボーカルバージョン)」
作詞/悠木圭子 作曲/鈴木 淳 編曲/前田俊明
c/w「秋芳洞愛歌(ニューボーカルバージョン)」
作詞/星野哲郎 作曲/鈴木 淳 編曲/前田俊明
テイチクエンタテインメント TECA-24040 ¥1,500(税込)

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