「マキマキの素敵な仲間たちライブ」無観客ライブの模様をYouTubeで無料配信「コロナに負けずにがんばろう！」

2020.10.09

日本全国のステージ司会者で構成されている「日本司会芸能協会」の副会長・事務局長を務める牧野尚之氏が、9月16日に東京・なかの小劇場で、自身が主催する「マキマキの素敵な仲間たちライブ」と題した無観客ライブを行い、その模様がYouTubeの「牧野尚之チャンネル」で無料で配信、公開されている。

司会進行と出演も務めた牧野尚之は、昨年まで13年間にわたり歌謡界を引退した歌手・森昌子のステージ司会や歌謡コントでは森が扮する『ま～ちゃん』の相手役を務めた。現在は、若手演歌界の旗手で、オトカゼでも好評連載中の中澤卓也のステージ司会を務め人気を博している。

歌謡界、音楽業界も今年に入ってのコロナ禍により、これまでのような観客を動員してのコンサートやイベントなどは軒並み中止や延期となり、大きな影響を受けた。しかし、無観客でのイベントや、インターネットを利用した配信によるコンサートが行われるなど、さまざまなアイデアや工夫のもと、音楽ファンとの交流を図り、少しずつ活気を取り戻してきている。

「まだまだ普通の日常に戻ったわけではありませんが、このような状況の中でも前向きに何かやらないといけないと思い、急きょ日ごろから親しくさせていただいている、同じこの業界でがんばっている仲間に声をかけ、開催を決めました」（牧野）

そして、牧野の声に賛同した歌手やアーティスト、講談師、音響やカメラマンなどのスタッフや仲間たちが集まり、画面を通して「コロナに負けずにがんばろう」と、力強いエールを送った。

西音寺たけし（写真左上）は、普段はへヴィメタルやロックバンドで活躍するギタリスト。この日がソロでステージに上がるのは初めてだといい、華麗なエレキギターの演奏とともに「星降る街角」、西音寺が敬愛する沢田研二の「勝手にしやがれ」を堂々と歌い上げ、トップバッターを飾った。

続いて、ラジオ体操第一の音楽で登場した水沢良が「健康漫談」を見事な話術で披露。「幸せになるためには一曲歌を聴いていただくのがいいかもしれません」と話し、20数年前に水沢がリリースし密かな人気を博す「バブル小唄」で盛り上げた。

新潟県新潟市出身の桜川たつる（写真左下）。昨年、桜川がライフワークとしている路上ライブを行っている時に、その歌声が偶然通りかかった牧野の耳に留り、声をかけられたという「イケメン演歌歌手」。

桜川自身でデザインしたという鮮やかなピンクの衣装に身を包み、「君が好きだよ」、数あるレパートリーの中から十八番の「傷だらけのローラ」（西城秀樹）、そして2017年にリリースしたメジャーデビューシングル「東京の女（ひと）」を熱唱した。

舞台に釈台と座布団、粋な出囃子に合わせて登場したのは講談協会・真打、田辺凌鶴（りょうかく）（写真右上）。大学職員として15年勤めたのち、“ひげの先生”として名高い講談師・田辺一鶴氏に師事し講談の道へ。200本を超えるオリジナルの講談を得意とする田辺だが、この日はあえて古典作品の「道場の賭試合」で味わい深い名人芸を披露した。

歌手としてだけでなく浪曲や詩吟、日本舞踊もたしなみ、司会としても活躍するかわちゆみこ（写真右下）。「多芸多才を目指して、生きている間がんばって燃えたいと思っております」と話し、美空ひばりの「ひばりの渡り鳥だよ」、昨年火災により焼失した沖縄のシンボル、首里城を題材にした新曲「ああ首里城」、そして代表曲「熱海恋人形」の3曲を歌唱した。

トリを務めたのは、主催者の牧野ナオユキ（漫談にこだわり、名前を片仮名の「ナオユキ」にして出演）。「昭和の歌謡名曲、イントロだけの歌謡ショーパート2」と題した、昭和歌謡の名曲のエピソードや懐かしい時代背景とともに、得意のナレーションを名曲の前奏（イントロ）に乗せて語る、牧野オリジナルの構成・演出のパフォーマンスで、巧みな話芸を披露した。